二日酔いの原因は飲み過ぎだけではなく、お酒の種類も大きく関与しています。今回は特に二日酔いになりやすいとされるお酒の種類をまとめました。
また、酔いにくいお酒の特徴や飲酒前後に効果的な二日酔い対策などもご紹介します。お酒に弱いことでお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。
日本人は遺伝子的にお酒に弱い
欧米人に比べて日本人はお酒に弱い体質の人が多いと言われていますが、それには遺伝子的な問題が関与しています。
日本人を含むアジア東部や北部出身の人間には「酔い」の原因となる「アセトアルデヒド」を分解する酵素(ALDH)の活性が生まれつき弱いといわれています。酵素の活性が弱い人は少量のアルコールを摂取しただけで気分が悪くなってしまいます。
『二日酔いになるのはなぜ?解消法や症状が和らぐ食べ物など対策方法を解説』では二日酔いになる原因を詳しくご紹介しています。併せてチェックしてみてください!
二日酔いがひどいとされるお酒ランキング
出典:Amazon
「アダム・ロジャース」著書の『酒の科学』によると、二日酔いがひどいとされるお酒のランキングは以下の通りです。
二日酔いがひどいお酒のランキング
1.ブランデー
2.赤ワイン
3.ラム
4.ウイスキー
5.白ワイン
6.ジン
7.ウォッカ
ビールで二日酔いになる方も多いですが、本の内容ではビールは圏外でした。上記に該当するお酒は特に飲み過ぎないよう気をつけましょう。
白ワインよりも赤ワインのほうが酔いやすい?
上位にランクインした赤ワインですが白ワインと比べ、酔いやすさに関してはほとんど変わりません。
白ワインは冷やして飲むとアルコールの吸収速度が遅くなるという特徴があるため、酔いにくいと思われちですが、実際には時間差で酔いが回ります。そのため、どちらも酔いやすいといえるでしょう。
二日酔いのしやすさはお酒の種類で変わる!
出典:Wikipedia
二日酔いしにくいお酒の種類には次のような特徴があります。
①蒸留酒である
醸造酒を沸騰させ、アルコール濃度を高めた「蒸留酒」は二日酔いしにくいです。
理由は、沸騰の過程で二日酔いの症状を悪化させるアセトン、フーゼル油、タンニン等の「コンジナー」と呼ばれる不純物が取り除かれるからです。
醸造酒と蒸留酒を見た目で見分けたい時には、原液である醸造酒は色が濃いと覚えておくと良いでしょう。加熱処理した蒸留酒は比較的透き通った薄い色をしています。
②エタノールのみで作られている
同量のお酒の酔いやすさを比較するのであれば、エタノール100%のものが酔いにくいです。アルコール成分が純粋なものほど酔いにくいとされています。
③値段が高い
高価なお酒ほど酔いにくいという噂は事実です。加熱処理してコンジナーを取り除いたお酒は、手間を掛けた分のコストが値段に反映されています。
さらに、同じ蒸留酒の中でも値段が高いものほど酔いにくく、成分的に体にも良いといえるでしょう。
二日酔いの対処法
二日酔いにならないための対処法をご紹介します。
空きっ腹の状態で飲酒をしない
空きっ腹にアルコールを入れると、胃が荒れやすいうえに酔いやすくなってしまいます。飲む前に何かお腹に入れておきましょう。
お酒は食べながら飲む
食べ物をつまみながらお酒を飲む対処法も有効です。飲酒のスピードを落とし、飲み過ぎを予防できます。
しかし、何を食べてもいいわけではないので注意が必要です。消化に時間を要する油物等は避け、アルコールを分解する効果を持つ豆腐や枝豆等を一緒に摂るようにしましょう。
薄めて飲む
アルコール度数の高いウイスキーや焼酎を一気に飲むと分解に時間がかかるため、肝臓の負担が大きくなってしまいます。水で薄めてゆっくり飲むことを心がけましょう。
症状が落ち着いたらオレンジジュースがおすすめ!
予防をしたにも関わらず、二日酔いになってしまうこともありますね。そんな時は症状が落ち着いてきた頃に果汁100%のオレンジジュースを飲むのがおすすめです。
二日酔いの時は低血糖状態になっているため、甘いもので糖分を補うのが有効だと言われています。しかし、砂糖は急激に血糖値を上げ過ぎてしまうのであまりおすすめ出来ません。
オレンジジュースに含まれる「果糖」であれば、ゆっくりと血糖値を上げてくれるうえにアルコールを分解してくれるので二日酔いの身体にダブルの効果をもたらしてくれるんです。
また二日酔いの対処法については『【飲む前・飲酒中・飲んだ後】二日酔いの予防対策をシーン別にご紹介!』でも詳しく説明しています。
お酒の種類と飲み方に注意して二日酔いを防ごう!
お酒の種類や飲み方に注意するだけで二日酔いを防ぐことができます。
二日酔いがひどいとされるお酒を飲むときは「ほどほどの量」を意識するようにしてください。飲酒時にも胃や肝臓に負担をかけない飲み方をするよう心がけましょう!
アルコールにあまり耐性がない日本人だからこそ、二日酔いにならないようなお酒との付き合い方をすることが大切です。