料理をもっと楽しんでいただくために、知っていただきたい食材・調理器具の注意点や、安全に関わるもの、ご質問の多い情報をまとめました。ぜひ、お料理をする前にご一読ください。

食中毒について

肉類や魚介類はよく火を通しましょう

食中毒を予防するため、肉類や加熱用の魚介類を生で食べることは避け、調理時には中心部までしっかりと加熱をしてください。(75度で1分以上の加熱。ノロウイルスは85~90度で90秒)

GOHANのレシピでは、安全性が保証された加熱時間を記載しておりますが、家庭でお使いの調理器具によって加熱時間をご調整ください。

また、調理をする際は清潔な環境で行い、周囲への菌の付着(二次汚染)のないよう注意してください。保存をする際はトレーごとに袋に入れて冷蔵庫で保存をしましょう。なお、魚介類の生食をする際は新鮮でドリップのないものを選び、早めにお召し上がりください。

卵はひびや傷が入っていない新鮮なものを使用してください

卵の殻には食中毒の原因となるサルモネラ菌が付着していることがあります。そのため、内部への汚染がされていない、ひびの入っていない卵を使用してください。また、購入後はすぐ冷蔵庫で保存をしましょう。

また、菌の増殖を防ぐため、使用する直前、召し上がる直前に卵を割り、割った卵の保存や卵料理の作り置きなどはしないようにしてください。半熟卵など、卵を生で食べる料理に使用する際は賞味期限内の新鮮な卵を使用してください。作ったら冷蔵庫で保存をし、すぐに食べ切るようにしましょう。

妊娠中や疾病をお持ちの方、アレルギーをお持ちの方、乳幼児、お年寄りの食事にお気をつけください

GOHANに掲載されたレシピは健康状態が良好な方を想定したレシピです。食事制限のある方、免疫力の低下している方、食物アレルギーをお持ちの方など、諸症状をお持ちの方に向けた安全性は確認しておりませんので十分にご注意ください。

また、乳幼児へのハチミツや黒糖などの自然食品の使用、非加熱料理(生ものや半熟状態のもの)の提供、アレルギー物質を含む食材の使用はしないでください。調理方法や使用食材、切り方や料理の固さ、形状などはご自身の体調と相談をし、美味しく健康的に食事ができるようご活用ください。

食中毒を防ぐ料理の保存について

作った料理はできるだけ早く食し、保存をする際は箸をつけていない料理に限って保存をしましょう。もし、箸をつけてしまったものは食べ切りましょう。また、あやしいと思ったものや時間が経ちすぎたものは思い切って捨てましょう。

保存容器に入れる際は十分に冷まし、小分けにして清潔な容器で保存をします。冷凍をした食品を解凍する際は室温などで解凍はせず迅速な解凍ができるよう工夫しましょう。また解凍した料理を再冷凍は行わないでください。

常備菜について

常備菜に使用する食材は新鮮で傷みのないものにし、しっかりと火を通して調理しましょう。また水分は少なくし、味は濃くするなど菌の繁殖を防ぐ調理方法にしましょう。

また、保存容器や使用する箸は清潔なものを使用し、召し上がる際は食べる分だけ取り出し加熱をしましょう。保存期間については料理によって異なりますが2〜4日程度で食べ切るようにしましょう。

安全な調理について

お弁当を作る際の注意事項

お弁当は調理後から時間が経ってからの喫食になること、冷蔵庫での保存ができない場合があることから、調理工程から喫食に至るまでの注意事項をご確認ください。

・お弁当に料理を詰める際は冷めたものを入れてください。温度が高い料理を入れてしまうと水分や弁当内の温度が上昇し、菌が繁殖しやすくなります。おかずは水分を切るか、水分の少ないものにしましょう。

・濃い風味にしたり、酢、梅干しなど使用するなど食材や味付けに工夫をしましょう。

・前日の残り物などを入れる際は綺麗な箸でとりわけたもの、菌の繁殖のないものに限るようにし、再加熱をして冷めてから入れるようにしましょう。

・加熱が完全にされている食材のみを入れるようにし、生ものを入れることは避けましょう。(野菜や果物などを入れる際はしっかりと洗い水分を拭き取ってから入れましょう。)

・保冷剤や、抗菌シートの使用、お弁当箱の熱湯消毒やアルコール除菌をするなど、食中毒を防ぐよう注意し、安全なお弁当作りを心がけましょう。

電子レンジについて

電子レンジを使用した加熱では食品の内部から温められることから、急激な温度変化や発火、爆発などが起こる可能性があります。下記の使用には十分にお気をつけください。

生卵、ゆで卵を含む卵の電子レンジ加熱

加熱をする際は専用の加熱容器を使用したり、水分を加える、穴を開ける、溶いておくなど工夫をして十分に気をつけてください。

にんにくやさつまいもなどの水分の少ない食材の加熱

加熱をする際は水分を含ませる、切っておくなどの工夫をして十分に気をつけてください。

飲み物の加熱による突然の沸騰(突沸現象)

加熱をする際は加熱終了すぐに取り出さず少し冷ましてから取り出すなどしてご注意ください

バターや油などの油脂分の加熱

加熱をする際は低めのw数で様子を見ながら少しずつ加熱をし、加熱しすぎには気をつけましょう。また、破裂をしたあとの油脂分は高温になるので冷めてから掃除をしてください。

金属製の器や非耐熱性のプラスチック容器、電子レンジ未対応の製品の使用

電子レンジで加熱をする際は必ず耐熱性の容器やガラス製の容器を使用しましょう。

クッキングシートやラップ、保存袋、アルミホイルなどの加熱について

上記の製品には耐熱温度や使用上の特性があります。直火、オーブン加熱、トースター加熱、湯煎、レンジ加熱など加熱をする際は製品の説明に従い、発火や爆発、融解などの危険性のない使用をしてください。

原則的に本来の用途以外のご使用は危険を伴うことがありますのでご遠慮ください。

【よくある危険な使い方】
・クッキングシートをトースターで使用したら発火した
・クッキングシートをフライパンで直火加熱していたら融解した
・保存袋に食品を入れ湯煎にかけたら保存袋が破けた
・アルミホイルをレンジにかけたら火花が出た

最後に

GOHANは、皆様の健康的で安全な料理生活のサポートに役立てる様、レシピ考案、動画作成に努めております。手作り料理で素敵な食卓を彩れるよう今後も改善して参ります。

行政などから公表されている情報なども利用し、楽しい料理生活をお送りください。
知ろう!防ごう!食中毒 |公益社団法人日本食品衛生協会
http://www.n-shokuei.jp/eisei/sfs_index.html
食中毒に関する注意 |厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/index.html
卵の取り扱いについて|東京都福祉保健局
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/shokuhin/tamago/tama01.html
お弁当づくりの知恵|農林水産省
http://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/foodpoisoning/lunchbox.html