お手頃価格で栄養もたっぷり、色々な料理に使える玉ねぎは台所にストックしておきたい万能野菜です。

しかも、玉ねぎは適切な保存をすることで長期保存ができるんです!今回は、美味しい玉ねぎの見分け方や保存方法を紹介します。

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使いかけを保存する場合は冷蔵庫へ

スライスした玉ねぎ
カットした玉ねぎを保存する場合は、常温ではなく冷蔵庫で保存するようにします。玉ねぎは切り口から傷んでいくので、切り口が空気に触れないようにピッタリとラップをしましょう。

ラップをした後、さらに密閉できる容器に入れて冷蔵保存すれば、玉ねぎのにおいが冷蔵庫に移らないのでおすすめです。

また、スライスした玉ねぎは空気に触れる面が多くさらに痛みやすいので、ジッパー付きの保存袋などに入れて空気をしっかり抜いておきましょう。

切った玉ねぎは乾燥してスカスカになったり、栄養や旨味がどんどん逃げていってしまうので、早めに使い切るようにしてください。玉ねぎには嬉しい栄養素が豊富に含まれています。詳しくは『効果的な食べ方は?玉ねぎの栄養やうれしい効能について解説』にて紹介しています。

玉ねぎを冷凍保存するメリット


切った玉ねぎを長期保存する場合は、冷凍保存するのがおすすめです。

使いやすい大きさに切ってから冷凍保存をしておくと、使いたいときにそのままフライパンや鍋に入れて調理ができるのでとても便利。

生のシャキシャキ感は失われますが、栄養はそのまま。玉ねぎの甘みがより強くなるので加熱調理におすすめです。

冷凍保存をする場合は、薄切りやみじん切りなどがおすすめ。切った玉ねぎの水気をしっかりと拭き取り、冷凍用のジッパー袋などに入れて空気をしっかりと抜いてから冷凍庫に入れましょう。

保存する際、小分けにしたり、ぽきぽきと折れるくらいに薄く冷凍をすれば、使う分だけ取り出せるので便利です。また、冷凍庫に入れる際は金属用のトレーに乗せておけば、急速冷凍ができてより風味を損なわないのでおすすめです。

使う時は解凍をせずにそのまま調理をすれば、炒めものなどもべちゃっとせずに仕上がりますよ。冷凍保存の保存期間の目安は、約1ヶ月です。

玉ねぎは冷凍すると繊維が破壊され熱が通りやすくなります。そのため飴色玉ねぎを作る際にも適しています。飴色玉ねぎの作り方は『冷凍から本格まで!誰でも作れる「飴色玉ねぎ」の作り方』にて説明しているのでぜひチェックしてみてください!

丸ごと玉ねぎの適切な保存方法


出典:Rassic
おいしい玉ねぎを選んだら、適切な保存をして賢く使いましょう!玉ねぎは常温でもかなりの日持ちがする野菜ですが、そのためにはいくつか気をつけるポイントがあります。

最も注意するべきポイントは湿気です。玉ねぎは他の野菜と違ってしなびにくいですが湿気にとても弱く、湿度が高い場所に置いておくとすぐに腐ってしまいます。野菜なので冷蔵庫の野菜室に入れてしまいがちですが、野菜室は湿気が多いので玉ねぎの保存に向いていません。

また、直射日光に当てるのも痛む原因となってしまうのでNG。まるごと保存の場合は、風通しがよい日陰で常温保存するようにします。それでは、保存方法別に細かく見ていきましょう。

カゴなどに入れて常温保存する場合

常温保存をする場合の保存期間は、約1ヶ月です。

かごやダンボール、木箱などに入れて保存する場合は、通気性のいいものを選びましょう。保存の前に、入れ物が湿っていないかどうかもしっかりとチェックしてください。

かごを置く場所は、風通しのいい日陰に置いておきます。床などに置く場合は、下に新聞紙など湿気を吸い取るものを敷いておくとより痛みにくくなりますよ。玉ねぎをひとつずつ新聞紙に包んでおくとさらに長持ちします。

目の細かいかごやダンボール、木箱で保存する場合は、箱と玉ねぎとの間にカビや害虫が発生しやすいので要注意。

また、傷んだり虫に食われた玉ねぎが入っていると、他の玉ねぎの痛みも早くなってしまうのですぐに取り除きましょう。特に古い入れ物には虫がつきやすいので、こまめにチェックするようにしましょう!

吊るして保存する場合

吊るして保存する場合は、ネットや使い古しのストッキングに玉ねぎを入れて風通しのいい日陰に吊るします。

ネットの中にたくさん玉ねぎを入れてしまうと通気性が悪くなり、玉ねぎが触れ合っている場所から痛みやすくなります。ネットに入れる玉ねぎの数は1〜2個がベストですが、多くても5個程度までにしておきましょう。

より長持ちさせるテクニックとして、玉ねぎをひとつ入れるごとにネットやストッキングに結び目を作るか、輪ゴムや紐で縛ることをおすすめします。

こうすることで、玉ねぎ同士が直接触れ合わないので、より痛みにくくなりますよ。

とにかく玉ねぎは湿気を嫌がります。水気や雨に当たらないように気をつけるのはもちろん、吊るすときも離したり高さを変えるなど、なるべく密集しないように吊るしていきましょう。

新玉ねぎの上手な保存方法

新玉ねぎ
同じ玉ねぎでも、新玉ねぎの場合は保存方法が異なります。

新玉ねぎは3~5月にかけて多く出回り、柔らかくて甘味が強くみずみずしい食感が特徴です。特定の時期にしか味わうことができないため「新玉ねぎを見かけたら必ず買う!」という方もいらっしゃるかもしれません。

一般的な玉ねぎは収穫後に1ヶ月ほどかけて乾燥させているのに対し、新玉ねぎは収穫後すぐに出荷されます。

そのため新玉ねぎ独特の柔らかさや甘味、みずみずしさが味わえるのですが、そのぶん水分量が多く、一般的な玉ねぎよりも傷みやすいのです。

新玉ねぎを保存するときは、冷蔵保存をしましょう。乾燥させてある玉ねぎとは違って傷みやすいため、常温保存はNGです。

もしくは、新玉ねぎを冷凍保存しておくこともできます。新玉ねぎの鮮度を保つ上手な保存方法について、冷蔵・冷凍保存の場合に分けて詳しくみていきましょう。

冷蔵保存の場合

新玉ねぎも、一般的な玉ねぎと同様に湿気に弱い野菜です。

そのため、新玉ねぎを1個ずつ新聞紙に包み、ビニール袋などに入れて軽く閉じて保存します。常温では傷みやすいため、必ず冷蔵庫に入れてください。保存期間はおよそ1週間が目安です。

冷凍保存の場合

新玉ねぎは、あらかじめ下処理をしてから加熱しておけば冷凍保存することができます。

まずは皮をむき、おしりと頭の部分を切り落とします。薄切りやくし切りなど使いやすい形・大きさにカットし、加熱して粗熱を取ります。1度に使う分量に小分けしてラップに包み、ジッパー付きの保存袋などに入れて空気を抜いて口を閉じ、冷凍庫で保存しましょう。

加熱方法は電子レンジでもフライパンで炒めても構いません。フライパンで炒める場合には、飴色になるまで炒めておくと煮込み料理などに使いやすくなりますよ。

通常、新玉ねぎはサラダなどの生食に多く用いられますが、冷凍した場合はシャキシャキとした食感が損なわれるため生食には向きません。炒め料理や煮込み料理など、加熱する料理に使うと良いでしょう。保存期間はおよそ1ヶ月が目安です。

玉ねぎは腐るとどうなる?

日持ちしやすい玉ねぎですが、腐るとどうなるのでしょうか?玉ねぎが腐ったときにみられる変化には、次のようなものがあります。

・触るとぶよぶよと柔らかくなっている。
・皮を剥くと茶色っぽく変色している。
・頭から芽が伸び、内部が柔らかくなっている。
・ぬめりがある。
・異臭がする。

上記のような変化が見られた場合には、腐敗が進んでいます。食べられないため廃棄してください。

一部だけ腐っている時の対処法

腐食が玉ねぎ全体に及んでいる場合は食べることができません。

しかし、玉ねぎの一部分だけであれば、腐った部分を取り除けば食べられる場合があります。

一部分だけが柔らかくなったり変色したりしている場合

皮の上から触ったときあるいは皮を剥いたときに、一部分だけが柔らかくなったり茶色っぽく変色している場合があります。

この場合は腐敗した一部分を切り取れば、残りのきれいな部分は食べることができます。

特定の層だけ変色している場合

玉ねぎの断面を見ると、層になっているのがわかります。

玉ねぎをカットしたときに特定の層だけ茶色に変色している場合があります。この場合は変色した層を取り除けば残りの部分は食べられます。

不安であれば、変色した層に接している部分も一緒に取り除いてしまいましょう。

いずれの場合も、腐敗した部分を取り除けば食べることができます。ただし、腐敗した範囲が広いときやその他に異常を感じた場合には、無理して食べようとせずに廃棄してください。

調理する前や食べる前には、玉ねぎに異常がないかよくチェックしてくださいね。

玉ねぎってどんな野菜?

玉ねぎには辛さのある東欧系の品種と甘みのある南欧系の品種があり、大きさや皮の色から黄玉ねぎや白玉ねぎなどに分類されます。日本では辛さがあり、保存性にも優れている黄玉ねぎが親しまれています。

明治時代に伝わりましたが、当時はあまり食されていませんでした。しかし、関西地方でコレラが発症した際に、“玉ねぎはコレラに効果がある”という噂が広まったことから一気に普及し親しまれるようになったと言われています。日本の食文化に欠かせない玉ねぎは意外な理由から人気となったのです。

今ではアメリカに次いで生産量は世界2位。国内での収穫量は大根やキャベツに次いで第3位となっています。

新鮮な玉ねぎの選び方

積まれた玉ねぎ

保存方法の前に、新鮮な玉ねぎを見極めるポイントを抑えておきましょう!傷みかけの玉ねぎを選んでしまっては、せっかく適切に保存してもおいしくありません。

新鮮な玉ねぎを見分けるためのポイントは、見た目と触感の2つです。

見た目・形

玉ねぎは新鮮なものほど球に近い形をしています。熟しすぎているとだんだん平べったくなってくるので、ボールのような丸い玉ねぎを選びましょう。

また、傷がないかどうか、艶があるかどうか、よく乾いているかも要チェック。玉ねぎは傷や湿気があると痛みやすいので、お尻の部分もしっかりと確認しましょう!

玉ねぎの色は、白玉ねぎは色がより白いものを、それ以外は色が濃く鮮やかなものがより良質な玉ねぎです。

固さ

手に持ってみて、ずっしりとしていて固い玉ねぎを選ぶようにしましょう。特に頭の部分がふかふかしていたり、ぶよぶよとやわらかい部分があるものはそこから痛みやすいので要注意です。

玉ねぎをよりおいしくいただこう!

今回は、よりおいしい玉ねぎの選び方と、正しい保存方法を紹介しました。

色々な料理をおいしくする万能野菜でありながら特売になりやすい玉ねぎは、安いときにたくさん買って適切に保存しておけば財布にも優しくとても便利。ぜひ参考にしてみてくださいね。

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