ポン酢
さっぱりとした味わいから料理を引き立ててくれる「ポン酢しょうゆ」。柑橘の爽やかさで鍋料理などを美味しくしてくれます。

しかし、意外と量が多いので、ついつい冷蔵庫や棚に放置してしまう人も多いのではないでしょうか。賞味期限が切れても見た目の変化がわかりづらいので、使えるのか気になりますよね。

今回は未開封と開封後のポン酢しょうゆの上手な保存方法や賞味期限について解説します!

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ポン酢しょうゆの賞味期限はどれくらい?

フレッシュな酸味が特徴的なポン酢しょうゆ。しかし、そんなに鍋をする機会がないといつの間にか賞味期限が切れていた、なんて経験をされた方も多いのでは。また、日持ちがするからと未開封のまま戸棚に置いておいて、見つけたら賞味期限が一年前だった…なんてことも。

ラベルに賞味期限が表示されていますが、開封すると賞味期限は表示よりも短くなってしまいます。開封後の具体的な賞味期限が書いていないため、実際にどれくらい持つのかよくわからないという人も多いのではないでしょうか?

まずは、開封前・開封後の賞味期限について解説します!

開封前

開封前のポン酢しょうゆの賞味期限は、ラベルに表示してあるものを参考にするといいでしょう。

瓶入りの液体ポン酢しょうゆの場合は、半年〜1年程度に賞味期限を設定していることが多いです。

しかし、未開封であれば空気に触れないうえに、酢そのものの滅菌効果や塩分の防腐効果があるので、賞味期限を少し過ぎているくらいであればそこまで心配する必要はないでしょう。

開封後

一度開封してしまったポン酢しょうゆは空気に触れてしまうので、賞味期限は未開封の場合よりも短くなってしまいます。

商品にもよりますが冷蔵で4ヶ月、常温ではさらに短く1ヶ月程度を目安に使い切ったほうがいいでしょう。

ジュレタイプは賞味期限が短い

ボタボタと垂れずに使えるジュレタイプのポン酢しょうゆは、便利で見た目もいいのですが保存性の高い塩分や酢の割合が液体のポン酢と比べると少ないため、賞味期限は通常の液体タイプよりも短くなります。

開封したジュレタイプのポン酢しょうゆは、冷蔵庫で1ヶ月を目安に使い切るようにしてください。

また液体タイプでも、国産ゆずなどをたっぷり使った高級なポン酢しょうゆは賞味期限が短めに設定してあることに注意が必要です。

高級なポン酢しょうゆには、酢の代わりに柑橘果汁が多く入っていたり、昆布などの出汁が入っています。そのぶん風味が高く美味しいのですが、柑橘果汁や出汁は傷みやすいので、ポン酢しょうゆそのものの賞味期限も短くなってしまうのです。

ポン酢しょうゆの保存方法

ポン酢
ポン酢しょうゆの基本的な賞味期限の考え方がわかったところで、実際の保存方法について解説します。

未開封は常温保存が可能!

スーパーなどで売られているポン酢しょうゆは、たいてい常温の棚に置かれていますよね。未開封のポン酢しょうゆは空気や菌に触れないので、常温でも長期間の保存ができます。

しかし、直射日光が当たったり極端に暑い場所、氷点下になる場所では腐ることはなくても中身の品質が劣化してしまったり、変質してしまうことがあります。

また、極端な環境で保存しているとパッケージが劣化してしまい、破損の原因になってしまいます。特にガラス瓶は中身が膨張して破裂する危険があるので、注意しましょう。

そのため、未開封のポン酢しょうゆを保存するときは、直射日光の当たらない涼しい場所に保存するのが正解です。

開封後も常温保存ができる真空タイプも

開封後の常温保存では、賞味期限が1ヶ月程度に短くなってしまうので、冷蔵保存が基本です。

しかし、最近では“鮮度キープボトル”など開封後も中身が空気に触れない真空ボトルに入ったポン酢しょうゆも出てきました。このようなボトルに入ったポン酢しょうゆは開封後常温保存でも3ヶ月程度は美味しく使えます。

冷蔵庫が狭くて入れられないようなときや、食卓で使うことが多いときは、このような真空ボトルタイプのポン酢しょうゆを選ぶといいでしょう。

冷蔵庫に入れればより長く保存できるので、なかなか使い切れないという人にもおすすめです。

保存期間

メーカーや商品により違いがありますが、一般的なポン酢しょうゆは穀物酢や糖分の割合が多いため、保存性が高くなっています。

これらポン酢しょうゆの未開封での保存期間は、製造日から1年程度のものが多いです。傷みやすい柑橘果汁を多く入れた高級なタイプはそのぶん保存性が低く、半年ほどに設定されることが多いです。

真空保存でないお手頃価格のタイプは1ヶ月程度は美味しく使えるとされています。高級タイプのポン酢しょうゆは常温ではすぐに傷んでしまうので、必ず冷蔵庫に保存するようにしましょう。

冷蔵保存する場合

開封後のポン酢しょうゆは冷蔵庫保存がおすすめです。

通常のガラス瓶やペットボトルの場合は、使ったあとに注ぎ口をきれいに吹いたあとしっかりと蓋をしてから縦にして保存しましょう。

注ぎ口が汚れたままだとしっかりと蓋が閉まらないだけでなく、注ぎ口に雑菌が繁殖して腐ってしまうことがあります。

また、しっかり閉めたつもりでも少し空いている可能性もあります。横に置いていたら少しずつ漏れていた、などということを避けるためにも必ず縦置きで保存するようにしましょう。

冷蔵庫での保存では、取り出しやすいドアポケットに保存する人が多いかと思います。

しかし、ポン酢しょうゆは温度変化に弱いため、ドアポケット付近は開け閉めによる温度変化で品質が劣化してしまう恐れがあります。

縦置きがしやすく、ドアポケットよりも温度変化の少ない野菜室に保存するのがおすすめです。

保存期間

ポン酢しょうゆの場合だと4ヶ月程度は美味しく使えます。また、高級タイプのポン酢しょうゆの場合は1ヶ月程度の保存が可能です。

しかし、注ぎ口が汚れたまま、使うときに火のついた鍋のそばに置いておく、常温に長時間出しっぱなしにしているなど保存方法が適切でなかった場合には傷んでしまったり、風味が消えてすっぱい醤油のようになってしまう恐れがあります。

開封後は冷蔵庫保存でもできるだけ早めに使うようにしましょう。

ポン酢しょうゆは冷凍保存ができる!?

鍋料理
それでも使い切れないと思ったときは、冷凍保存するのがおすすめです。ポン酢しょうゆは冷凍保存ができ、解凍してもやや風味は落ちるものの冷凍前と同じように使えます。

ポン酢しょうゆを冷凍するときは、清潔な製氷皿に入れて小さな氷のブロックにしておくと使うときに使いたいだけ解凍できるので便利です。

凍ったポン酢しょうゆをそのまま熱々の具材にのせるのもおすすめです。ポン酢しょうゆは凍らせてもカチカチにならず、シャーベット状に固まるため、すぐに溶けて液体のポン酢しょうゆに戻ります。

暑い夏、冷奴や冷やしゃぶ、カツオのたたきなどにフォークで砕いた冷凍ポン酢しょうゆをのせても見た目が涼しくおすすめですよ。

ポン酢しょうゆは腐るの?

ポン酢しょうゆは基本的に腐りにくい調味料ですが、保存状態が悪い場合は傷んでしまう場合があります。特に、柑橘果汁や出汁が多く入った高級ポン酢しょうゆは傷みやすいので気をつけましょう。

ポン酢しょうゆを使うときに変色していたり、白っぽいものが浮いていた場合は傷んでいる可能性があります。

このとき明らかに変な臭いがしたり、変な味がする、舌先に刺激がある場合はポン酢しょうゆが傷んでいます。このような場合は使わずにすぐに破棄しましょう。

どちらかというと、ポン酢しょうゆの場合は傷んでしまう前に風味が落ちて美味しくなくなってしまうことが多いです。美味しく味わうためにも、正しく保存をしてできるだけ早めに保存するようにしましょう。

開封後のポン酢しょうゆは冷蔵保存が基本!

今回は、ポン酢しょうゆの賞味期限の考え方と保存方法について紹介しました。

基本的にポン酢しょうゆは開封前は常温、開封後は冷蔵保存するようにしましょう。鍋料理など、温かい室内や火のそばに出しっぱなしにするのもあまりよくないので注意が必要です。

風味がよく美味しい高級ポン酢しょうゆやトッピングに使いやすいジュレタイプは、お手頃価格の液体ポン酢しょうゆよりも保存性が悪いので、早めに使い切るようにしてくださいね。