容器に入ったはちみつ
強い甘みと独特のまろやかさが特徴のはちみつ。お菓子作りや砂糖の代用として大活躍しますね。

はちみつには、甘味料としての役割以外にもあまり知られていない活用法がたくさんあります。また、濃厚な甘さからカロリーも気になるところ。今回ははちみつの活用法やカロリーについてご紹介します。

Sponsor link

はちみつはヨーグルトとの相性抜群

はちみつ入りのヨーグルト
ヨーグルトには善玉菌を増やす効果がありますが、はちみつを同時に摂取することで「グルコン酸」がより増殖を効率化してくれます。そのため、この2つを組み合わせた「ヨーグルトはちみつ」は腸内環境の健康を保ちたい方におすすめの食べ物だと言えます。

はちみつの意外な活用方法

はちみつは甘さを加えるだけの食べ物ではありません。意外と知られていない様々な活用方法があるのでいくつかご紹介します。

二日酔い

はちみつにはアルコールを分解するカリウムや果糖が豊富に含まれています。軽い二日酔いで身体がだるい時などに、常温もしくはお湯にはちみつを溶かした「はちみつ水」を飲むといいでしょう。

歯磨きに!

甘いはちみつを歯磨きに使うことへの抵抗感がありますが、殺菌能力の高さは抜群です。口内炎や歯肉炎、口臭の予防にも役立ちます。

保湿に!

水分の少なさから吸湿性に優れており、保湿効果が期待できます。浴槽に大さじ1~2杯ほどのはちみつが目安です。

はちみつは砂糖よりカロリーが低い!?

砂糖
料理をする方であれば、砂糖よりもはちみつの方が低カロリーであることはご存知かと思います。しかし、具体的にどのくらい差があるかまでは分かりませんよね。ここでははちみつのカロリーについて解説します。

はちみつの甘味は砂糖の1.3倍ほどで、具体的には大さじ3杯(27g)の砂糖と大さじ1杯(21g)のはちみつの甘さは同等だと言われています。

21×1.3=27.3gになるので確かに計算上もほぼ一致しますね。

砂糖大さじ3杯は105kcaⅼ、はちみつ大さじ1杯は62kcaⅼほどなので、同じ甘みを感じるためのカロリーには大きく差があることが分かります。身体に良い甘味成分をお探しの方、ダイエット中の方はぜひはちみつを活用してみてください。

スプーン1杯分の目安

よく利用する単位ごとに、はちみつのカロリー情報を分かりやすくまとめました。料理をする時にご活用ください。

大さじ1杯

カロリー:62kcal
量:21g

小さじ1杯

カロリー:21kcal
量:7g

ティースプーン1杯

カロリー:12kcal
量:4g

はちみつは砂糖より太りにくい?

砂糖に比べてはちみつの方が太りにくいことは有名ですが、これには先述した低カロリーというポイント以外にも大きな理由があります。それは、はちみつの「GI値」の低さです。

そもそもGI値というのは食べ物を食べた後の血糖値の上昇具合を数値化したもので、この値が大きいほど血糖値が急激に上がることを示しています。

人間の体内では、血糖値が上がるとそれを下げるために膵臓から「インスリン」という成分が分泌されるのですが、これにはブドウ糖を脂肪に変換して蓄積する働きがあります。そのため、GI値の高い食べ物を食べることで脂肪になる割合が増え、太りやすくなってしまうのです。

はちみつの食べ過ぎによる影響は『はちみつの食べ過ぎにはどんな影響がある?保湿やダイエットにも有効な活用法&注意点を解説』にてご紹介しています。

はちみつは効率よくエネルギーに変わる!

はちみつはエネルギー変換に時間を要さない食べ物です。人間は1日に必要なエネルギー量の大部分を糖質から摂取しているのですが、主食のご飯やパンに含まれる糖質をエネルギーに変換する際は、まず栄養素を糖に分解することから始まるので時間がかかります。

しかし、はちみつの場合は主な成分が果糖とブドウ糖のみなので、それ以上の分解は不要です。摂取後、すぐにエネルギーとしての役割を果たしてくれます。

ダイエットにもおすすめ?脂肪燃焼をサポートする効果も

寝ている子供
はちみつは脂肪燃焼効果にも期待できます。脂肪を燃焼するうえでより効果的な摂取方法についてご紹介します。

はちみつに含まれる「セロトニン」という成分には快眠を促す効果があり、それによって熟睡中に行われる「成長ホルモン」の分泌をサポートします。

その後、成長ホルモンははちみつのブドウ糖をエネルギー源にして体内の代謝を促進し、脂肪を燃焼しやすい身体へと導いてくれるのです。

就寝1時間ほど前に大さじ1杯のはちみつを摂取するといいでしょう。温かい飲み物などに溶かすといいですよ。

糖質やカフェインとの摂取は控えて!

寝る前にはちみつを摂取する際、次の2点に当てはまる食品と一緒に摂らないよう注意してください。

・「カフェイン」の多い食品
・「糖質」の多い食品

カフェインは熟睡を妨げ、糖質はインスリンを過剰分泌させて逆に脂肪を溜めやすい身体にします。コーヒーやジュース意外にも糖質の多い牛乳やヨーグルトなどに混ぜるのは避けましょう。カフェインの少ないお茶類や白湯に混ぜて飲むのが最もおすすめです。

1歳未満の乳児には与えないこと

健康にもダイエットにも効果的なはちみつですが、腸内機能が整っていない乳児には絶対に与えないでください。

その理由ははちみつに含まれる「ボツリヌス菌」にあります。この菌は未成熟の腸内で増殖して毒素を出し、便通を悪くする等の症状を生むことがあるので成長段階の乳児には非常に危険です。

小さなお子様のいるご家庭では手の届かないところに置いて保存するなど、十分注意するようにしてください。

ちなみに母乳による乳児への影響は確認されていないので、授乳中のママがはちみつを制限する必要はありません。

はちみつは常温保存が賢い!

保存瓶に入ったはちみつ
はちみつは少量ずつ使うことが多く、消費するまでにどうしても時間がかかります。そんな時、長持ちすると思って冷蔵庫で保存している方がいるかもしれませんが、正しい保存方法は「常温保存」です。

はちみつは冷やすと糖が結晶化して白く固まってしまい、いざ使う時にもなかなか容器から取り出せなくなってしまうので覚えておいてくださいね。

また、保存場所には直射日光の当たらない風通しの良いところが向いています。湿気に弱いので、ジメジメした環境には置かないようにしましょう。

はちみつの保存については『はちみつの上手な保存方法とは?はちみつに含まれる栄養と嬉しい効果もご紹介!』にて詳しくご紹介しています。

はちみつを上手に活用しよう!

今回は、はちみつの様々な活用法についてご紹介しました。

甘みが強い食材にも関わらず砂糖よりも低カロリーなので、ダイエット中の方にもおすすめの甘味料でもあります。

また、保存時は「常温保存」が最適だということもご説明しました。できるだけ長く美味しいはちみつを味わえるよう、注意点をしっかり頭に入れて正しく保存しましょう。はちみつを上手に活用してみてくださいね!

はちみつと相性抜群!食パンのカロリーは?