煎り米

精米
調味料入れ(スパイスボトル)などに入れた塩が中でカチカチになってしまったときは、煎り米を使うのがおすすめです。

煎り米とは名前の通り生のお米を乾煎りしたものです。お米の主成分であるデンプンは、乾煎りをすると中に細かい空気の穴がたくさんできます。この穴が周りの湿気を吸ってくれるので、除湿剤の代わりになるのです。

5〜10粒ほどカチカチに固まった塩の入った調味料容器に入れておけばサラサラに戻ります。

この方法はわざわざ調味料入れから塩を取り出して煎ったり、電子レンジで水分を飛ばす必要が無いのでお手軽です。調味料入れの穴はお米の大きさよりも小さいことがほとんどなので、使うときにお米が一緒に出てきてしまうこともありません。

煎り米を作るときのお米は、普段使っているもので大丈夫です。特に洗わなくても良いですが、汚れが気になって洗った場合は炒る前に水分をしっかり拭き取りましょう。

煎るときのポイント

油分や水分が残っていない清潔なフライパンを使うこと、そしてあらかじめフライパンを熱しておいて高温で一気に煎ることです。

お米は高温で一気に煎ることでほんの少し膨らんで、より湿気を吸い取る穴がたくさんできます。

焦げないように軽くかき混ぜながら2分ほど狐色になるまで煎りましょう。煎り上がったらしっかりと冷まして完成です。

お米を切らしている場合やお米では小さすぎる場合は、同じデンプンであるパスタでも代用ができます。形が複雑だと上手く煎れないので、シンプルなマカロニや短く折ったスパゲッティがおすすめです。

注意点としてはフライパンがかなり高温になるので、テフロンコートやダイヤモンドコートなどは傷んでしまう可能性があります。炒り米を作るときはシンプルな鉄製のフライパンがおすすめです。

Sponsor link

事前に湿気を防ぐ方法

粗塩
カチカチに固まった塩をサラサラに戻す方法を紹介しましたが、すぐに使いたいときにフライパンで炒ったり電子レンジで加熱するのは面倒ですよね。

塩は使用頻度の高い調味料なので、できるだけいつもサラサラな状態に保っておきたいものです。

サラサラの状態で保管するには、湿度を低く一定に保つことが必要です。このため、塩を保存するときは湿気を吸収するものと一緒に保存するようにしましょう。

例えば煎り米は、特別な材料や道具がなくても作れて食べ物に入れても安心なのでおすすめです。

大きな容器や振出すタイプ以外の容器で保存するときなど、塩と煎り米が混ざってしまうと困る場合は、お茶パックなどに煎り米を入れて容器に一緒に入れておくといいでしょう。

その他、お菓子などについてくる乾燥剤を入れても湿気を吸い取ってくれるのでおすすめです。

塩の上手な保存方法

容器に入った塩
塩は常温保存でも腐りませんが、カチカチになるのを防ぐためには湿気を吸わないよう乾燥した場所に保管するようにしましょう。

水周りやコンロの周り、床の近くなどは湿気がたまりやすいので避け、台所用の除湿剤を置いた戸棚などに保管するのがおすすめです。

最も長期保管におすすめなのは冷凍庫です。空気は冷えればえるほど湿度が下がるので、家庭用冷凍庫の湿度は20%程度に保たれています。

ただし、日常に使う分は冷凍庫や冷蔵庫はおすすめしません。寒い場所と常温の場所を繰り返し移動すると、塩は結露による湿気を吸ってカチカチになってしまいます。

煎り米、調味料容器に入れた残りを長期保存する場合だけにしましょう。

塩に適した保存容器を使おう!

塩はビニールの袋に入って売られていることが多いですが、このビニールに入れたまま輪ゴムやクリップで閉じて保存するのはカチカチの原因になってしまいます。

袋の口をしっかり閉じたつもりでもわずかに隙間があることが多く、そこから湿気が入り込んでしまうためです。

塩は一度開封したら、保存瓶などに移すか袋ごと密封できる容器に入れて外の空気に触れさせないようにすることが大切です。このとき煎り米や煎りパスタを入れておけば、開け締めの際に入り込んだ湿気も吸い取ってくれるのでより安心ですね。

密閉容器がなく、どうしても袋のままで保存するときは、ジッパー付きの保存袋に煎り米と一緒に入れておけば完全ではないですがカチカチになるのを防げます。

塩には賞味期限がない!湿気が大敵なので保管には注意して

今回は、塩に賞味期限がない理由とカチカチになってしまった塩をサラサラに戻す方法を紹介しました。使用頻度の高い塩はカチカチになると使いづらく、料理のやる気も削がれてしまいますよね。

今回紹介した保存方法を参考にして、いつでもサラサラな状態の塩を使えるように上手に保存してみてくださいね!