パスタに入れたり、マヨネーズに加えたりと様々な用途に利用できる明太子。でも、1本当たりの量が多かったり、塩辛いために一度に食べ切れないことも多いですよね。
そこで今回は、明太子の上手な保存方法についてご紹介します! 冷蔵・冷凍保存する際に気をつけるべきポイントを押さえておいしい明太子を楽しみましょう!
知ってる?「たらこ」と「明太子」の違い
「たらこ」と「明太子」の違いをご存知ですか。もしかしたら人によって「たらこ」と「辛子明太子」の意味で使い分けていることもあるかもしれませんね。
「たらこ」はスケトウダラの卵巣を塩漬けしたものです。北海道でスケトウダラの卵巣の使い道が考えられたのが始まりとされています。
また、韓国ではスケトウダラの卵巣を塩漬けしたものを「明太子」と呼んでいます。つまり元々はたらこも明太子も同じものを指していました。
では「辛子明太子」の由来はなんなのでしょうか。
辛子明太子は朝鮮半島で食べられていた伝統食品でスケトウダラの卵巣を唐辛子で漬けたものです。これを福岡の食品会社「ふくや」の創業者が日本人の舌に合うように開発したのが現在の日本における辛子明太子の始まりと言われています。
たらこのようにまず塩漬けしたあと、調味液に漬け込んで味をつけます。現在は辛子明太子を省略して明太子と呼ぶのが一般的となり、たらこと区別されるようになりました。
卵の成長段階で呼び名が変わる!?
スケトウダラの卵巣は卵の成長段階によって呼び名が変わります。それぞれ順にみていきましょう。
ガム子
皮が厚くてガムのようなのでガム子と呼ばれます。卵巣内の卵はまだほとんど成長していません。
早真子
卵が少し成長している状態ですが、まだ卵の粒子が小さく、真子の一歩手前です。
真子
産卵する直前の卵でしっかりとした粒になっています。明太子やたらこの製造に適している状態です。
目付
皮は薄く、卵の粒子が柔らかい状態です。卵の一つ一つに目が付いているように見えるのでこの名前がつけられました。
水子
産卵が半分ほど終わった状態です。卵巣内に空間があり、水分が多いのが特徴です。
皮子
産卵がすべて終わり、皮のみになった状態を指します。
明太子やたらこにするのには卵がある程度育っていて粒がしっかりし始める早真子から真子、目付の段階です。また、ふりかけには水子が使われることが多いようです。
明太子の選び方
色
明太子を選ぶときは、まず色に着目してみてください。きれいに見せるために着色料を使っている場合がありますが、無着色のものの方が品質的にも安心です。自然な肌色かどうか確認しましょう。ただし、使っている調味料の色がついている場合があります。
たまに赤黒い線が入っている明太子がありますが、これは血管です。口当たりもよくないので、できるだけ血管が入っていないものを選ぶといいでしょう。
形
明太子の形は卵がしっかりつまっていて、ふっくらしているものを選ぶといいでしょう。
切れていたり、バラになっているものも売られていますが保存には向きません。このような明太子はすぐに調理して消費するようにしましょう。
ハリ・ツヤ
おいしい明太子は卵がぎっしりとつまっているので、皮にハリがあってツヤツヤしています。店頭に並ぶ明太子をいくつか見比べてみるといいでしょう。
上手な選び方を押さえたら、できるだけ鮮度を保つために適切な保存を心がけましょう!