食パン
料理にコクと風味を与えてくれるバター。焼き立てのトーストに塗ったり、シンプルな料理に加えるだけでコク深い味わいになります。また、クッキーやケーキなど、焼き菓子を作るのにも欠かせない食材のひとつです。

そんなバターですが、実はいろいろな種類があるのをご存知でしょうか?それぞれに特徴があり、使い方に合わせてバターの種類を選ぶことで、より食卓を豊かにしてくれます。

また、せっかくおいしいバターを選んだら賢く保存して、バターのおいしさをキープしたいものです。今回はバターの種類とともに、おいしさを維持するための保存方法についてご紹介します!

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知ってる?バターの種類

バターと小麦粉
ひと口にバターといっても、実はいろいろな種類があります。最も一般的なのは、有塩・無塩バターではないでしょうか?どのような種類があるのか、簡単にみていきましょう。

有塩バター

バターを練り上げる過程で食塩を加えたものです。日本やアメリカでは最も一般的に使われています。

無塩バター

有塩バターとは異なり、食塩を加えていないものです。お菓子作りなどによく用いられます。有塩バターに比べると保存期間はやや短くなります。

発酵バター

バターの原料となるクリームを乳酸発酵させて作るバターです。ヨーロッパではごく一般的に使われています。

ホイップバター

バターに気泡を含ませてやわらかくしたもので、パンなどに塗りやすくなっているバターです。

グラスフェッドバター

原料に放牧され牧草で飼育された牛の牛乳を使ったバターです。穀物の飼料で飼育された牛の牛乳から作られた一般的なバターよりも、香りが高く栄養も豊富であるといわれています。

この他にも、バターにドライフルーツやハーブ、スパイスなどを練り込んだフレーバー付きのバターもあります。そのようなバターをバゲットに塗って軽くトーストすると、お酒のおつまみにも最適です。これらのバターの詳しい特徴や使い方については、のちほどご紹介します。

バターとマーガリンの違いは?

マーガリンをナイフで取っている
出典:NAVER
バターは少しあるだけで料理をぐっとおいしくしてくれる食材ですが、少し高価なのが難点です。バターよりも安価で手に入る食材としてマーガリンがあります。

見た目や使い方はバターとそっくりですが、実はまったく違うものです。バターとマーガリンの異なる点について、順にみていきましょう。

原料

バターの原料が牛乳であるのに対し、マーガリンは植物性油脂や動物性油脂から作られています。

性質

バターは冷やすと固体であり、常温でもやわらかくはなりますが固体の状態です。加熱すると溶けて液体になります。

一方マーガリンは、常温や低温下でもやわらかくなめらかな状態で、冷やしてもパンなどに塗りやすいのが特徴です。加熱するとバターと同様に溶けて液体になります。

商品の種類

バターは、先ほど説明したように有塩バターや無塩バターハーブが練り込まれたフレーバー付きバターなどがあります。

一方、マーガリンはカロリーハーフのものやお菓子作り用の無塩マーガリン、ガーリックなどの風味付きマーガリン、バター風味のマーガリンなどが販売されています。

一見するとどちらも似ていますが、原料も異なるうえ、その性質にもそれぞれ特徴があることがわかります。

バター不足になる理由

普段からパンをよく食べる人やお菓子作りをする方にとっては、バターは必需品といっても過言ではありません。

しかし、近年「バター不足」が問題になっていますよね。バターが不足していることで、バターの価格も上昇傾向にあります。しかし、日本ではバターの原料となる牛乳の自給率は100%といわれています。それなのに、なぜバターが不足するのでしょうか?

そもそも日本でのバターの歴史は、飛鳥時代にさかのぼります。当時、中国から日本に牛乳が伝わり、牛乳を煮詰めて作った「酥(そ)」と呼ばれるものが、現在のチーズやバターに近いものだったのではないかといわれています。

その後、武士が台頭する時代になると、乳製品の食文化は一旦途絶えてしまいます。日本で再び乳製品が食べられるようになり、バターの生産がはじまるのは、明治時代に突入してからになります。明治時代になるとアメリカから現在のようなバターが伝わり、文明開化の時代において「西洋風食品」の象徴ともいえる食品となりました。

それからというもの、日本でのバターの生産は活発になり、乳製品の自給率も上昇していきました。しかし、1960年代になると産業の工業化が進み、第一次産業である農業や酪農を営む人工が減少していきました。この酪農人口の減少が、バター不足の原因のひとつです。

さらに、牛乳の消費の落ち込みに伴って、政府の方針により牛乳自体の生産量も調整することになりました。以前よりも牛乳の生産量が減少する中で、2015年に日本は猛暑に襲われます。この猛暑の影響により、乳牛からとれる牛乳の量がさらに減少したのです。

牛乳の生産量が減少すると、まず優先されるのは飲み物としての「牛乳」の確保です。つまり、バターなど牛乳から作る加工品は後回しにされ、生産量が減らされてしまったのです。これが、バター不足の原因となりました。

日本国内でのバター不足に対応するために、政府はバターの輸入量を増やしました。しかし、輸入されるバターには高い関税がかけられているため、バターを安価で販売することは難しいのです。

この他にもバター不足の原因としては諸説いわれていますが、日本でのバター不足の主な原因は、「酪農家の減少」と「牛乳の生産量の急激な落ち込み」があると考えられるでしょう。