「お酒が飲みたい!」と思ったら、まずビールを飲む方も多いのではないでしょうか。ビール特有の苦味は“大人だけ”がわかるおいしさ。炭酸のスカッとした後味も相まってついつい飲みすぎてしまいますよね!
飲み物として楽しめるビールですが、実は料理の調味料としてもその効果を発揮してくれます。時間をかけてゆっくりと調理すれば、お肉もホロホロに。
ビールで煮込むことでどのような効果が得られるのかなどを交えながら、『GOHAN』オリジナルのビール煮レシピも合わせてご紹介します!
ビール煮込みで得られる効果
ビールが調味料として活躍してくれる大きな理由は「ビール酵母」が大きく関わっています。ビールを作るうえで欠かせない要素でアミノ酸を豊富に含んでいるのが特徴。アミノ酸は旨味を感じる栄養素です。ビールを調味料として使うことで料理にコクや旨味が生まれます。
また、酵母にはタンパク質を分解する効果もあるので、お肉を柔らかく仕上げてくれます。
酵母と炭酸で二重効果
ビールを調味料として使う利点は、酵母だけではありません。実はスカッとした後味を演出してくれる炭酸にもタンパク質を分解する性質があります。ビールは酵母と炭酸、どちらも含んでいるため、二重の効果を得られるのです。
飲み残しで余ったビールも使える?
飲みきれず冷蔵庫に入れたままのビールでも煮込み料理に使えます。しかし、栓を開けてしまうと時間の経過とともに炭酸や風味が抜けてしまうので、なるべく早く使うようにしてください!
ビール特有の苦味
スカッとした味わいを追うように、口いっぱいに広がるビールの苦味も料理に風味をプラスしてくれます。ほんのりとした苦味はまさに“大人な味わい”。
アクセントレベルなので、ビールが苦手な方でない限り楽しめるでしょう。玉ねぎや人参などと煮込むことによって苦味が軽減されることもあります。
アルコール成分は加熱でなくなる?
いくらおいしくなるとは言われても元はアルコール。大人が食べる分にはいいですが、お酒に弱い人やお子さんでも食べられるのか心配になりますよね。
アルコール成分は加熱することで“いくらかは”飛んでなくなります。完全にアルコール成分をなくすには長時間煮込む必要があります。料理によって煮込み時間が異なり、煮込み後に含まれるアルコール分も異なるため、一概にアルコール成分が消えるとはいえません。
ちなみに、缶ビールのアルコール成分がなくなるには、約30分ほど煮込む必要があると言われています。
とはいえ、スープをガブガブ飲むということもないと思うので、お酒の弱い人やお子さんでも問題なくいただけます。不安であればビールの量を減らし水を少し多めに加えるようにしてください!
発泡酒やノンアルコールビールでも代用可
ビールと比べ酵母が含まれている、いないの違いはありますが、どちらにも炭酸が含まれているので、発泡酒やノンアルコールビールで代用も可能です。
しかし、香り豊かなビールだからこそ楽しめる味もあるので、できればビールで作られることをおすすめします。
賞味期限切れのビールでも使える?
賞味期限は、栓を開けていない状態で保存方法に従って保存した場合に、おいしくいただける期日を示しています。時間が経つと炭酸や風味が損なわれるだけでなく、体に害を及ぼす可能性もあるので、口にしないようにしましょう。