久々に焼き芋が食べたい!
秋になると無性に食べたくなる「焼き芋」。
自分が子どもの頃は「い~しや~きいも~」と、やたらと耳に残るメロディを流しながら、販売車でよく売りに来ていました。今も地域によってはあるのかもしれませんが、都内では見る機会は少なく、少し寂しい気持ちになってしまうときがあります。
メロディが聞こえてきたら、小銭を持って車まで駆け寄り、熱々の焼き芋をその場でパカっと割ってその場で食べたり、持ち帰って家族で食べたりしていましたが、コンクリートジャングルと化した東京では、そんなほっこりとした光景を見ることはまずありません!
楽して作りたい!
あのホカホカの焼き芋を食べたい!でもお金はかけたくない、極力手間も省きたい、楽して作りたい。そんな願いを叶えてくれる作り方はないかと探してみたところ、見つけてしまいました。GOHANでも大活躍する家電製品「炊飯器」です!
炊飯釜に水を入れ、そこへさつまいも入れたらあとは普段どおりに炊飯するだけ。これだけで完成するというのです。めちゃお手軽。さすがに「石焼き」で再現するのは大変なので、今回は「ふかしたさつまいもをどれだけ美味しく、楽に作れるのか」というテーマで検証を行ってみたいと思います!
電子レンジと比較
炊飯器だけではちょっと物足りなかったので、電子レンジで作ったものと比べることにしました。
水から熱を通し、じっくりと温めていく炊飯器とさつまいもを中身からホットにさせていく電子レンジ。果たしてどっちが美味しいさつまいもを作れるのでしょうか。
分量
やっぱり男だったら“どんぶり勘定”でしょ!って感じでこの割合でいきます。
炊飯器:水 1合/さつまいも 1本
電子レンジ:600w 8分/さつまいも 1本
チャレンジ!
炊飯釜に1合分の水を入れ、よく洗ったさつまいも入れます。
あとはスタートボタンを押して、炊飯をスタートさせるだけ。ポチッとな。
電子レンジに入れるさつまいもにはラップをして600wで8分加熱します。どのような違いが出るのかが楽しみです!
完成!
出来上がった2種類のさつまいもがこちら!
左が炊飯器で右が電子レンジです。2本とも特に目立った変化はありません。早速、割って中身を確認してみましょう。
電子レンジ
レンチンしたさつまいもを割ってみると、中身はパッサパサ。蜜の層ができでしっとりと仕上がるかと思いっていたのですが、まったくその様子はなく、ボソッとした感じに仕上がっていました。
食べてみると、甘みも少なく逆に口の中の水分を持っていかれます。食べるたびに水分補給が必要なレベルでした…。
炊飯器
一方、炊飯器で作ったさつまいもは皮の周りに蜜の層ができていて、ちょっとしっとりとしています。まだパサついている感じはありますが、まずまずの仕上がり。
口に入れるとしっとりさが感じられ、そのあとにさつまいもの甘さが広がります。中央は若干パサッとはしていますが、悪くない仕上がりです。
バターを忘れちゃいけない!
蒸したさつまいもに欠かせないものといえば、やっぱりバターですよね!
さつまいもの温度によりバターが溶けていくこの瞬間がたまらない!食べた瞬間にふわりと匂うバターの香り、ほどよい塩気がパッと広がり、さつまいもの甘さがより際立ちます。まいう。
炊飯器で甘くなった理由
電子レンジでもっと加熱した場合、炊飯器と同じような仕上がりになるのか気になったので色々と調べてみました。
さつまいもに含まれる「β-アミラーゼ」という物質が糖を作る役割を担っているらしく、中心の温度が約70℃で活発に働くのだそう。ゆっくりと時間をかけて加熱されれば、糖の生成が徐々に増えてきて甘さが十分に引き出されるのだとか。
YouTubeでは新聞紙で包んでレンチンする方法が紹介されていたので、ちゃんとしたやり方で作れば電子レンジでも美味しく作れるようです。
カットすればいいのでは?
なるべく楽したかったのでカットせず炊飯器や電子レンジに入れましたが、多分…いや、絶対カットしてから熱を加えた方が上手くできる! 当たり前ですがカットしておけば、食べやすくなりその分手間も減ります。
先ほどの説明からもわかる通り、熱の通りが非常に重要みたいなので、カットしてから炊飯器のスタートボタンを押しましょう。
楽したいからと手間を省いてしまったばっかりに、微妙な仕上がりなうえ、美味しさにも影響が出てしまったようです。
後日…
1合だと炊き終えたときに水が少ないように感じたので、水の分量を3合に増やして同じように炊飯してみたところ…
めっちゃ上手くできとるがな! しっとりとしていてとても甘く最高の仕上がりに! 水が単純に少なかっただけなのか…。とりあえず炊飯器でも美味しくできることがわかりました。
みなさんも猛烈に石焼き芋が食べたくなったときに試してみてください!