料理に欠かせない「調味料」ですが、それぞれに適した保存方法があります。

使い勝手を重視して、コンロ周りや湿気の多い場所についつい置きっ放しにしていませんか?

砂糖や塩は湿気を嫌い、醤油やみりん、めんつゆは開封・未開封で保存場所や保存期間が異なります。今回は、日常的に使う調味料の保存方法をご紹介します!

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砂糖は容器に移して常温保存!

砂糖は開封・未開封にかかわらずタッパーなどの密閉された容器に入れて保存しましょう。

実は、砂糖の袋には目に見えなくらいの小さな穴が空いています。この穴は出荷時に空気をしっかり抜くために開けられているのですが、袋の外の湿気の影響を受けてしまうというデメリットがあります。

また、そのまま置いておくと虫害が発生する恐れも…。

砂糖は周りの湿気の影響を受けやすく、湿度の高い場所ではどろどろになってきます。逆に、乾燥した場所に置いておくと砂糖の持っている水分が外に出ていきます。

このときに砂糖の粒同士がくっついてしまい、それが繰り返されることで大きなカチカチの塊になってしまいます。

このため、砂糖をサラサラのまま保存するには湿度管理が重要となります。湿度の変化によりカチカチになってしまうので、湿度がなるべく一定の環境で保存するようにしましょう。

もし、砂糖が固まってしまったときは、霧吹きで適度に水分を加えましょう!

塩の賢い保存法は湿気を避けること!


塩も砂糖と同じく、湿度を低く一定に保つことが必要です。

塩は常温保存でも腐りませんが、カチカチになるのを防ぐためには湿気を吸わないよう乾燥した場所に保管するようにしましょう。

水周りやコンロの周り、床の近くなどは湿気がたまりやすいので避け、台所用の除湿剤を置いた戸棚などに保管するのがおすすめです。

塩がカチカチの塊になるのは湿気を含んでいるためです。つまり塩をサラサラにするには、塩の塊の中にある湿気までしっかりと飛ばしてあげる必要があります。

手軽な方法としておすすめなのは、フライパンを使う方法、電子レンジを使う方法、そして煎り米を使う方法です!

みりんはタイプ別で保存方法が変わる!?


みりんとして売られているものには、「本みりん」「本直し」「みりん風調味料」の3種類があり、本みりんが酒類、他の2つが非酒類に分類されています。この違いは、アルコールの量や塩分が入っているかどうかで決められています。

そして、成分が違うため保存方法や賞味期限もそれぞれ違ってくることに注意しましょう。

本みりん・本直しの保存方法

開封前

開封前の本みりん、本直しは常温で保存します。

常温といっても、あまり高温の場所や温度変化のある場所で保存をすると風味が落ちてしまったり、紫外線が当たると変質してしまうことがあります。

特に紫外線は直射日光以外にも、蛍光灯の紫外線程度でも劣化してしまいます。高級なみりんが茶色や緑の色付き瓶に入れられているのは、紫外線を通さないためです。

開封後

アルコール度数の高い本みりんと本直しは常温保存ができます。

アルコールの殺菌作用のおかげで保存性が高まっていますが、やはり高温や直射日光はNGです。また、空気に触れることでもみりんの劣化は進んでしまいます。こぼさないためにも、栓はしっかりと閉めるようにしてください。

みりん風調味料の保存方法

開封前

開封前のみりん風調味料は、本みりんなどと同じように涼しくて光の当たらない場所で常温保存します。

みりん風調味料もやはり高温や紫外線によって変質してしまう他、パッケージに使われているペットボトル自体も劣化してしまいます。

開封後

アルコールがほとんど含まれていないみりん風調味料は腐りやすいため、開封後は必ず冷蔵庫で保存しましょう。みりん風調味料も空気に触れたり、温度変化で品質が落ちてしまうことは本みりんなどと同じです。

つい使いやすいドアポケットなどに保存してしまいがちですが、この場所は冷蔵庫の開け閉めによる温度変化が大きいためみりん風調味料の保存には向いていません。

開封前と後で変わる!醤油の賢い保存方法

醤油は開封前と後で日持ちする保存の方法が異なります。

ペットボトルやガラス瓶に密封されている一般的な醤油は開栓前は常温で保存し、開栓後は冷蔵庫に入れて保存するのがいいでしょう。

空気に触れてしまうと醤油が酸化して、傷むスピードが速くなってしまいます。冷蔵庫内に入れておくことで日持ち期間が延ばすことができます。

開封後の保存期間

ペットボトル・ガラス瓶タイプの醤油は、開封した後に冷蔵保存しておくことで1か月ほど日持ちさせることが出来ます。1か月以上が過ぎてしまうと醤油の風味が落ちてしまうので、早めの消費が肝心です。

真空タイプのボトルはは、開封後およそ90日間ものあいだ使用できます。

夏に大活躍!万能調味料のめんつゆの保存は?


めんつゆは出汁が入っていたり、醤油よりも塩分濃度が低いために醤油と比べると傷みやすく、賞味期限の短い調味料です。

特に市販のめんつゆの賞味期限は、開封前と開封後で大きく異なります。

未開封

市販のめんつゆは殺菌されてから密封されているので、未開封の状態ではほとんどのメーカーで製造日から12ヶ月程度の賞味期限を設定しています。

ただし、これは高温多湿や直射日光の当たる場所を避けて、涼しい場所で保存した場合です。

開封後

めんつゆのラベルを見ると、「開封後はお早めにお使いください」と書いてありますよね。この「お早めに」は具体的にどれくらいの期間を言っているのでしょうか。

この期間は濃縮タイプかストレートタイプかでも変わってきますが、実はかなり短いのです。

基本的に塩分濃度の高い濃縮タイプのほうが賞味期限が長く、そのまま使えるストレートタイプは賞味期限が短いと覚えておきましょう。

メーカーや商品にもよりますが、目安としては濃縮タイプは3倍希釈では3週間、2倍希釈では1〜2週間程度です。開封後は冷蔵保存するようにしてください。

手作りめんつゆの保存はより注意が必要です。保存容器は必ず消毒してください。

芳醇な香りで美味しさ際立つ!ごま油の保存は?


ごま油は抗酸化成分が多いため他の油よりも酸化しにくい油です。

直射日光や空気を通しやすいペットボトルのごま油は製造日から1.5年ほど、瓶のごま油は2年ほどを賞味期限としていることが多いようです。

ごま油に限らず、油は紫外線の当たる場所や高温多湿の場所に保管すると酸化が進んでしまいます。

蛍光灯の光にも紫外線は含まれているので、基本的にあまり光の当たらない涼しい場所で保存しましょう。

手間いらずで料理を美味しくする顆粒だしは冷蔵保存が賢い


顆粒だしは長期保存できるのも嬉しいメリットです。しかし、しばらく保存していると、いつの間にか湿気を吸って固まってしまうことがあります。

こうなると使いづらくなるだけでなく、出汁の風味や旨味が損なわれたり、傷みやすくなり長期保存ができなくなってしまいます。

これを防ぐためには、顆粒だしを冷蔵庫で保存する方法がおすすめです。

顆粒だしを冷蔵庫で保存するときには、密閉容器に入れるとなおよいでしょう。

先ほども説明したように、顆粒だしが固まってしまうのは湿気が原因です。そのため、密閉容器に入れることで湿気が顆粒だしに触れることを防止するのです。匂い移りにも一役買ってくれますよ!

調味料をきちんと保存することで料理も美味しくなる!

以上、調味料の保存方法についてご紹介しました。

調味料は比較的安価に手に入ることから、ついつい保存が疎かになりがちです。ちょっとしたポイントを押さえるだけで、より長く風味を楽しめるようになります。ぜひこれら保存法を参考に調味料を保存してみてください!

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