ごま油
調理油としてだけではなく、そのまま仕上げにかけても美味しいごま油。料理にプラスするだけで、コクと香ばしい香りが加わりワンランク上の味になりますよね。

そんなごま油ですが、美味しいだけではなく健康や美容に役に立つ成分がたっぷり含まれていることをご存知ですか?

今回は、ごま油に含まれる成分と期待できる効果、そして保存をするときに注意したいポイントについて紹介します!

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ごま油に含まれる成分と効能

料理に加えるだけでぐっと香ばしく風味豊かになるごま油は、炒めものはもちろんサラダや和え物、料理の仕上げにもぴったりですよね。

このごま油、おいしさをアップさせるだけでなく美容や健康の面でもメリットがあることはご存知でしょうか?

ごま油はその名のとおり、ごまを絞って作られた油です。ごまは健康にいいといわれていますが、ごま油にも栄養がたっぷりと含まれているんです!

特に注目したいごま油の健康成分が、リグナン、リノール酸、リノレン酸、ビタミンE、ゴマリグナン、セレンの6つです。それぞれの美容、健康効果について紹介していきます!

リグナン

リグナンはワインやお茶などに含まれるポリフェノールの一種で、強い抗酸化作用を持っています。

身体の中の活性酸素が増えすぎると炎症が起こり、不調やアレルギーの原因になったり、老化を加速させる原因にも。ポリフェノールはこの活性酸素を取り除くことで、炎症を防いでくれます。

特にリグナンは、早死のリスクを下げる特に有用なポリフェノールと考えられています。若さや健康を保つためにはぜひ積極的に摂りたい成分ですね。

リノール酸

リノール酸はオメガ6脂肪酸のひとつで、身体の中で作ることのできない必須脂肪酸です。

リノール酸には血中のコレステロールを下げる働きがあり、動脈硬化や心臓病のリスクを減らす効果が期待されています。

リノレン酸

リノレン酸はオメガ3脂肪酸のひとつで、リノール酸と同じく身体の中で作ることのできない必須脂肪酸です。
リノレン酸にも血中コレステロールを下げる働きがあり、特に悪玉コレステロールを下げる働きがあります。

また、オメガ3脂肪酸は体内の炎症を抑える効果もあり、肌荒れの予防やアレルギーの軽減、メンタル不調の改善にも役立つとされています。

ビタミンE

ビタミンEはアーモンドにも多く含まれているビタミンで、ビタミンA、ビタミンCと並んで美肌や健康に欠かせない栄養成分のひとつです。

ビタミンEの働きは主に抗酸化作用で、体内の炎症を抑えて免疫力のアップに役立ちます。

また、ビタミンEは体内に入るとビタミンAに変化する性質があり、ビタミンAの不足も補って目や喉、鼻の粘膜や内蔵の健康をサポートしてくれます。

ゴマリグナン

ゴマに特有のポリフェノールがゴマリグナンです。サプリメントなどでよく聞くセサミンもゴマリグナンのひとつで、他にセサミノールやセサモリンなどがあります。

このゴマリグナンにはリグナンと同じく強い抗酸化力があり、体内の炎症や老化を予防してくれます。

また、ゴマリグナンの抗酸化力の強さはごま油自体の酸化を予防してくれます。油は空気に触れたり加熱すると酸化して、風味が落ちたり色が悪くなってしまいますが、ごま油はサラダ油の5倍以上も酸化しづらいことが実験でわかっています。

他の植物性油と比べて、ごま油は加熱にも強い油なんです。

セレン

セレンとはミネラルの一種で、人間の身体に必要な成分であることがわかっています。

その効果はビタミンEの100倍とも言われるほどの強い抗酸化力で、老化防止や健康、美容に欠かせません。

牛のレバーが美容や老化防止にいいと言われているのは、このセレンが多いからなんです。

しかし、セレンをサプリメントで摂取すると過剰摂取になりやすく逆に副作用が出てしまう可能性があるため、食品から摂取するのがおすすめです。

1日の摂取目安は?

ごま油
このように強力な抗酸化力と健康、美容効果を持つごま油ですが、もちろん摂り過ぎはよくありません。

ごま油も他の油と同じように1gあたり9kcalのカロリーがあるので、うっかり使いすぎるとすぐにカロリーオーバーになってしまいます。

ちなみに、大さじ1杯あたりのごま油は108kcalと、ご飯1杯の約半分ほどのカロリーになってしまいます。

カロリーオーバーは肥満の原因となり逆に健康によくありません。他の食品との組み合わせも考えつつ、1日小さじ1〜2程度にとどめておくのがいいでしょう。

普段サラダ油を料理に使っている場合は、ごま油を代わりに使えば油全体の量を増やさずにごま油を摂取できるのでおすすめです。

ごま油の賞味期限は?

ごま油
ごま油は一度にたくさん使うものではないので、賞味期限がどのくらいか気になってしまいますよね。そもそも油に賞味期限や消費期限はあるのでしょうか?

油は腐ったりカビたりすることはないので食中毒の危険はありません。しかし、保管の環境が悪かったり長期間保管していると酸化して品質が落ちてしまいます。

酸化してしまうと風味が悪くなってしまい、身体にもよくありません。このため、ごま油にも美味しく食べられる期間として賞味期限が表示されています。

ごま油は抗酸化成分が多いため他の油よりも酸化しにくい油です。

直射日光や空気を通しやすいペットボトルのごま油は製造日から1.5年ほど、瓶のごま油は2年ほどを賞味期限としていることが多いようです。

賞味期限が切れても使えるの?

とはいえ、賞味期限が切れてしまったらすぐに悪くなってしまうかと得いえばそうではありません。賞味期限はかなり余裕をもたせて決められています。

また、ごま油は抗酸化成分が多いため他の油よりも酸化しづらく、正しく保存してあれば多少賞味期限が切れてしまっても大丈夫です。

とはいえ、やはり少しずつですが風味は落ちてきてしまいます。使用頻度と相談して、無理なく使い切れるサイズで購入するのがおすすめです。

冷蔵NG!ごま油の適切な保存方法

冷蔵庫のドアを開けている
ごま油に限らず、油は紫外線の当たる場所や高温多湿の場所に保管すると酸化が進んでしまいます。

蛍光灯の光にも紫外線は含まれているので、基本的にあまり光の当たらない涼しい場所で保存しましょう。

このとき、蓋をきっちり閉めることを忘れないでくださいね。こぼしてしまう危険だけではなく、空気に触れて酸化が進んでしまいます。

涼しい場所で保存するとはいっても、冷蔵庫や冷凍庫で保存するのはNGです。確かに酸化は抑えられるのですが、ごま油は4度以下の寒い場所で保存すると白い沈殿物が発生して濁ったり、長く保存していると固まってしまうことがあります。

室温が高くなりすぎる夏場など、心配な場合は冷蔵庫の冷蔵室ではなく、野菜室に入れましょう。野菜室は冷蔵室よりも温度が高めに設定されているので、ごま油が冷えすぎずに保存できます。

万が一、白い沈殿物ができたり固まってしまった場合は、温かいくらいのお湯につけてゆっくり温めてあげるとまたもとに戻ります。

ごま油は抗酸化成分たっぷりの健康オイル!

今回は、健康にいいとされるごま油の成分と期待できる効能について紹介しました。

他の植物油と比べても抗酸化成分が多く、美肌や健康効果が期待できるごま油は積極的に摂りたい油です。とはいえ、油には変わりはないのでくれぐれも摂取量には注意しましょう。

香ばしいごま油をおいしく食べるためにも、正しく保存をして品質をキープしましょう!