日々の食生活に欠かせない野菜。健康を気にして積極的に食事に取り入れている方も多いと思います。
しかし、冷蔵庫入れておけば長持ちすると思ってそのままにしていたら、いつのまにか腐っていた…。なんて経験したことありませんか? 種類によって保存期間は様々ですが、野菜はとってもデリケート。
そこで今回は、ご家庭でよく登場する葉物野菜の冷蔵・冷凍保存についてご紹介します。適切に保存して、野菜を上手に活用してみてくださいね!
立てて保存する
野菜は生えているときと同じ向きで保存すると長持ちする性質があります。とはいえ、立てて保存できるほど大きな冷蔵庫をお持ちの方も少ないはず。
冷蔵庫に野菜室がない、立てて保存できるスペースもない…。そんなときはドアポケットを活用しましょう。さすがに白菜など大きな野菜は厳しいですが、水菜や春菊など細くて葉が柔らかい野菜であればドアポケットでの保存も可能です。
カットした牛乳パックを使えば手軽に「野菜立て」が作れます。“生えているときと同じ向きで保存”ということを頭に入れておいてくださいね。
ジッパー付きの袋に入れれば匂い移りもなし
野菜をそのまま冷蔵庫へ入れてしまうと、他の食材の匂いが移ってしまうおそれがあります。また、酸化や乾燥にもつながるので、保存する際はジッパー付きの保存バッグに入れるようにしましょう。
冷凍保存する際は小分けに
野菜はそのまま冷凍することは少なく、下茹でや塩もみをしてから冷凍します。その際、まとめて保存してしまうと冷凍するまでに時間がかかり、その間に鮮度も落ちてしまいます。そのため、冷凍保存する場合は小分けにして保存するのがベター。
小分けにしておくことで、冷凍するまでの時間を早めるだけでなく、調理する際も使いやすくなりますよ!
キャベツ
肉料理や揚げ物などをお店で注文すると必ずといっていいほど、ついてくるキャベツ。リーズナブルな値段で販売されているため、日々の食事に取り入れやすい葉物野菜ではないでしょうか。
キャベツは芯から水分が抜けていってしまうため、丸ごと保存する場合は芯の部分をくり抜き、濡れたティッシュやキッチンペーパーなどを詰めます。料理に使うまで詰めたままで構いません。あとは新聞紙などで包みジッパー付き保存バッグに入れ、冷蔵庫で保存してください。
・保存期間
約2週間
芯を取り除く以外にも、爪楊枝を2本ほど深くまで差し込むやり方もありますが、キャベツの芯はものすごく硬いので、試すときはくれぐれもケガしないように気をつけてください。
出典:Amazon
穴あけ専用の器具も販売されているので、気になる方は使ってみては。
カット保存する場合
1/2や3/4にカットされたキャベツを購入される方も多いかと思います。キャベツはカットすると断面から酸化がすすみ茶色く変色します。そのため、断面が空気に触れないよう湿らせたキッチンペーパーで包み、ジッパー付き保存バッグに入れて保存するようにしてください。
・保存期間
約1週間
冷凍保存する場合
生で保存する場合は千切りにして、冷凍保存に対応している袋に入れ、空気を抜いて冷凍してください。塩もみ・塩ゆでする場合は、水分をよく絞り、冷凍保存対応の袋に入れて冷凍しましょう。使う際はどれも冷蔵室に移して自然解凍で構いません。
・保存期間
1ヶ月
美味しい解凍法
生のまま、茹でたり塩もみしたキャベツは冷蔵室に移して自然解凍でOK。サラダや和え物、汁物などにおすすめです。
白菜
秋〜冬にかけて旬を迎える白菜は鍋料理に欠かせない食材ですよね。鍋にたくさん入れようと丸ごと買ったものの、あまり使わなかったという方も多いはず。丸ごと保存する場合は、新聞紙に包んでそのまま冷蔵庫へ入れておけばOK。
・保存期間
約1ヶ月
カット保存する場合
カットされた白菜は、芯の両端から斜めに切り込みを入れて三角錐の形にカットしてください。芯があると葉が生長してしまい、鮮度が落ちてしまいます。もし、芯を取り除くのが難しいようであれば、芯に切り込みを入れるだけでも構いません。
・保存期間
約1ヶ月
冷凍保存する場合
葉と軸を切り分けて固めに茹でます。水気をしっかりと絞ったら小分けにしてラップで包み冷凍庫へ。冷凍できたら保存袋に入れてください。塩もみする場合は、水気を絞り小分けにしてラップで包み急冷後、保存袋に入れてください。
・保存期間
約1ヶ月
美味しい解凍法
下処理した白菜は冷蔵室で自然解凍し、和え物や汁物の具材におすすめ。
レタス
シャキッとした食感が楽しめるレタスは生で食べることが多いですよね。だからこそ保存にはより一層気をつけたいもの。
少し長めに保存したい時は、芯を2〜3ミリほど切り落として、断面に小麦粉か片栗粉を塗ります。あとは新聞紙に包んでラップで巻いて保存してください。小麦粉が水分の蒸発を防いでくれるのでみずみずしさがキープできます。
いちいち小麦粉を塗るのが面倒…そんなときはキャベツと同様、芯に3箇所ほど爪楊枝を深く差し込んでください。爪楊枝を刺すことで生長が止まり鮮度を保つことができます。
・保存期間
約1〜2週間
カット保存する場合
カットしたレタスはあまり長く持ちません。できればその日のうちに消費することが望ましいですが、難しい場合は、新聞紙やキッチンペーパーで包みジッパー付き保存バッグに入れ保存してください。
・保存期間
約1〜2日
冷凍保存する場合
水でよく洗い、しっかり水気を拭き取ります。食べやすいサイズにちぎったら冷凍保存に対応している袋に小分けし冷凍室へ。レタスは水分が多いため、冷凍保存にはあまり向いていません。できれば、生のまま消費されることをおすすめします。
・保存期間
約1ヶ月
美味しい解凍法
冷凍したレタスは自然解凍すると水分が出てベチャッとなってしまうので、解凍せず凍ったまま調理してください。冷凍するとシャキシャキとした食感はなくなるため、炒め物には向きません。汁物など水気も一緒に味わえる調理法がおすすめです。
ほうれん草
おひたしや炒め物などに大活躍するほうれん草。根に土が付いていることもあるので、必ず洗うようにしてください。水気をしっかりと拭き取ったら、乾いたキッチンペーパーで包みジッパー付きの保存バッグへ。冷蔵庫へ入れる場合は立てた状態で保存してください。
・保存期間
約1週間
冷凍保存する場合
ほうれん草は鮮度が落ちやすいので、買ったその日に冷凍保存するようにしましょう。塩を加えた熱湯でサッと茹で、冷水で冷やし水気を切ります。食べやすサイズにカットしたら小分けにして冷凍保存してください。
美味しい解凍法
お浸しに使うときは冷蔵保存で自然解凍、汁物の具材として使うときは沸騰しているスープに凍ったまま入れて構いません。
・保存期間
約1ヶ月
チンゲン菜
シャキシャキとした歯ざわりが楽しめるチンゲン菜は中華料理には欠かせない食材。お手頃な値段で購入できることからお財布にも優しい野菜です。
そんなチンゲン菜は保存する前にちょっとひと工夫。水を張ったボウルに根元をつけたら、ザルに上げて水気をよく拭き取りましょう。キッチンペーパーで包みジッパー付き保存バッグに入れます。深さのある容器に入れて立てた状態で保存しましょう。
・保存期間
約1週間
冷凍保存する場合
チンゲン菜は炒めてから、茹でてからのどちらでも冷凍保存して構いません。炒める場合は、3センチほどの長さに切り、サッと炒め粗熱を取りましょう。クタクタになるまで炒めないようにしてください。茹でる場合も同様、サッと茹でるだけで構いません。あとは小分けにしてラップで包み急速冷凍させてください。
美味しい解凍法
和え物に使うときは冷蔵室に移して自然解凍。ラーメンなど温かいスープ系に使う場合は、そのままトッピングすることもできます。
・保存期間
約1ヶ月
水菜
肉や魚の臭みを抑えてくれる水菜はほうれん草と同様、根が汚れていることが多いのでよく洗いましょう。水菜は袋のまま保存すると痛みが早いため、カットして保存するようにしてください。
食べやすいサイズにカットしたら水に1分ほどさらし水気を切ります。キッチンペーパーを敷いた保存容器に入れ、上からまたキッチンペーパーをかぶせてから保存しましょう。
・保存期間
約8日
冷凍保存する場合
サッと茹でて水気を切り、ラップで包み小分けにしてジッパーバッグへ入れ保存する。
美味しい解凍法
お浸しなどに使う場合は冷蔵室にで自然解凍。汁物に使うときは凍ったまま入れて構いません。
・保存期間
1ヶ月
春菊
独特な香りで好き嫌いがはっきりとわかれる春菊ですが、鍋の食材には欠かせない食材のひとつです。購入したらそのまま冷蔵庫へ入れずに5分ほど根を水につけておきましょう。
水気を拭いたら乾いたキッチンペーパーで包みジッパー付き保存バッグへ入れ口を軽く閉じます。深さのある容器に入れ、立てた状態で保存すればOK。
・保存期間
約1週間
冷凍保存する場合
サッとお湯に通し、固茹での状態で水気をしっかりと切る。ラップに包んで小分けし、冷凍保存します。
・保存期間
約1ヶ月
美味しい解凍法
お浸しなどに使うときは冷蔵室で自然解凍してください。汁物に入れる場合は凍ったままで構いません。
小松菜
ほうれん草と似たような形をした小松菜は炒めたり、ソテーすると歯触りがよく、クセもないので子どもから大人まで、幅広い年代に親しまれています。
保存する際、根から十分に水分を補給させると長持ちします。根を3分ほど水にさらしたら水気を拭き取りキッチンペーパーで包み、根元を下にしてジッパー付き保存バッグへ入れます。口を軽く閉じたら、深さのある容器に入れ、立てた状態で保存してください。
・保存期間
約1週間
冷凍保存する場合
サッと軽く塩ゆでしてから水気を絞り、4〜5センチの長さにカットします。小分けにしてラップに包み冷凍保存しましょう。小松菜は冷蔵保存で1週間ほどしか保存できないため、冷凍保存する際は、買ったその日に下処理を行うようにしてください。
・保存期間
約1ヶ月
美味しい解凍法
お浸しに使うときは冷凍室で自然解凍、汁物の具材にするときは沸騰しているところに凍った状態で入れるだけでOK。
ニラ
ニラ玉や卵焼き、鍋料理など様々な料理の立役者として活躍するニラも、小松菜や春菊と同じで保存前にたっぷりと水分を吸収させることがポイントとなります。
ボウルに水を張り、根元を5分ほど浸したら水気を拭き取ります。新聞紙で包む際は、葉先を出した状態で折らないように注意してください。折れてしまうとそこから傷んでしまいます。ジッパー付き保存バッグ入れるかラップを巻いて、冷蔵庫に保存してください。ニラは痛むのが早いため、なるべく早く消費するようにしましょう。
・保存期間
約3〜4日
冷凍保存する場合
ニラは茹でると火が入りすぎてしまうため、熱湯をかけてサッと湯通しするのがコツです。使いやすいサイズにカットしたら熱湯をかけて水気を切ります。小分けにしラップに包み、冷凍保存してください。
・保存期間
約1ヶ月
美味しい冷凍法
スープ類に使うときは凍ったまま加えて加熱。炒め物に使用するときは冷蔵室で自然解凍してください。
上手に保存して日々の料理を豊かに
葉物野菜はデリケートなものが多く、油断するとすぐに悪くなってしまいます。
どの野菜がどれくらいの期間保存できるのかを把握しておけば、そこから逆算してムダなく料理に使うことができるでしょう。上手に保存して、日々の料理に役立ててみてくださいね!