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パラパラチャーハンにならない理由は、火力よりも“量”にあった

業務用コンロ
画像引用:ぱくたそ
「家庭でプロのようなチャーハンを作るのが難しいのは、家庭用ガスコンロと業務用ガスコンロでは火力が違うから」というのを耳にしたことはありませんか?

事実、家庭用ガスコンロと業務用ガスコンロの火力には雲泥の差があります。まして中華料理用のガスコンロ(中華レンジ)はいっそう火力が強く、家庭用ガスコンロとは比べものになりません。

「じゃあ家庭でパラパラチャーハンを作れないのもしかたない……」と、あきらめるのはまだ早いですよ!

実は、火力はさほど問題ではないんです。確かに業務用のガスコンロは火力が強いですから、それなりの量を一度に調理できます。家庭用のガスコンロで同じことはできませんが、火力が弱いなら「具材の量」も減らせば問題ありません。

具材の量を減らすことがポイント

豚肉を炒めている
画像引用:ぱくたそ

いくら本格的な中華鍋などを使っても、家庭用のガスコンロで3人前以上の量を作るのは至難の業です。なぜ家庭で大量調理ができないかというと、これもやっぱりフライパンの温度に原因があります。

具材が多いとどうしてもフライパンの温度が下がってしまうのです。結果、具材の水分やデンプン質の働きでチャーハンがベチャベチャになってしまいます。火力が弱いというのもひとつの原因ですが、見方を変えればそれは「具材が多い」ということにほかなりません。

ですから、ご家庭でチャーハンを作るときは、一人前ずつ作るのがオススメ&確実です。

IHの場合はどうするの?

オール電化のご家庭ですと、キッチンもガスではなく電気式のIHというケースがあります。IHはガスコンロと違い、コンロからフライパンを離して振ることができません。フライパンをヒーターパネルにつけておいて、始めて熱伝導が起こるからです。

しかし、チャーハンを作るのに「フライパンを持ち上げて振る」という行為は必須ではありません。IHを使うなら、木べらなどで具材をよく混ぜるようにしてください。

そしてIHを使う場合もガスと同様に鍋の温度に留意すること。ここをしっかり意識していれば、ガスコンロに見劣りしないパラパラチャーハンが作れますよ。

チャーハン作りには強い火力が適しているのは間違いありません。でも、パラパラチャーハンを作るにあたり、火力よりも「火力に見合った量」を作ることの方が大切です。「家庭用ガスコンロでパラパラチャーハンは無理」という先入観は捨てて、火力と量は相対的なものだと考えてくださいね。

フライパン別、パラパラチャーハンを作るためのワンポイント

フライパンなどの調理器具
画像引用:パブリックドメインQ
火力と具材の量を意識して手早く調理するのが、パラパラチャーハンを上手に作る秘訣です。

鉄製とアルミ製、テフロン製、それぞれの特性と照らしながら、おいしいパラパラチャーハンを作るためのワンポイントをご紹介します。