コロッケ
ホクホクとした食感がおいしく、カレーやコロッケ、ポテトサラダなど幅広い料理に活用できるじゃがいも。一年を通して手軽にスーパーなどで購入することができ、家計にも嬉しい食材ですよね。

そんなじゃがいもですが、いざ調理しようとすると、水で洗って、皮を剥いて、蒸し器を出して…と、少々手間がかかるのが悩みどころでもあります。

そこで、今回はじゃがいもを簡単に、かつおいしく調理するための意外な方法をご紹介します。

Sponsor link

蒸しておいしく!蒸しじゃがいもの魅力

蒸している
じゃがいもを加熱するときは、茹でる、蒸す、炒める、揚げるなど、様々な調理方法があります。もっとも手軽だと感じるのは、電子レンジで加熱する方法でしょうか。

しかし、電子レンジで加熱したじゃがいもと、蒸し器で蒸したじゃがいもでは、同じじゃがいもでも甘味の強さが変わってしまうのです。

じゃがいもは、ゆっくりと熱が全体に伝わることで、じゃがいもに含まれているでんぷんが糖に変化します。つまり、加熱後の甘味が強くなるのです。

しかし、電子レンジを使った場合、じゃがいもに含まれている水分を振動させて、急速に加熱します。そのためでんぷんが糖に変化しにくく、甘味を十分に引き出さすことができないのです。また、電子レンジだと加熱ムラが生じる可能性もあります。

じゃがいもをおいしく調理するためには、やはりきちんと蒸した方がおいしく仕上がるのです。

茹でるよりも蒸す方がおすすめであるポイントとしては、次のようなことが挙げられます。
・水っぽくならず、ホクホクに仕上がる。
・形が崩れにくい。
・茹でるよりも少ない水で調理ができる。

じゃがいもを蒸すと、甘味がでておいしくなるだけでなく、他にもメリットがあるのです。

とはいえ、「わざわざ蒸し器を出して調理するのがめんどくさい…」という方や、「そもそも家に蒸し器がない!」という方もいらっしゃるかもしれません。

そこで、蒸し器を使わなくてもじゃがいもをおいしく、かつ簡単に蒸すことができる方法をご紹介します!

炊飯器を使えば手間なく簡単

白色の炊飯器
家に蒸し器がない場合でも、お鍋の中にお皿を入れて代用したり、圧力鍋を使って蒸す方法もあります。しかし、より手軽で簡単な方法が「炊飯器を使って蒸す」という方法です。

炊飯器といえば、お米を炊く以外に使うことが少ない調理家電ですが、実はお米以外の食材を調理することもできるのです。

炊飯器を使ってじゃがいもを調理すれば、加熱中にキッチンを離れても安心ですし、効率よく調理を進めることができます。さらに、調理後は炊飯釜を洗うだけで済むため、後片付けも楽ちんですね!

それではさっそく、炊飯器を使ってじゃがいもを蒸す方法をみていきましょう。

材料

まず、用意する材料は次の2つだけです。必要なものが少ないのも、嬉しいポイントですね!

・じゃがいも:使う分だけ
・水:100cc

手順

1.じゃがいもを洗い皮のまま半分に切って炊飯器に入れる。小さいものなら丸ごとでもOK。
2.水を加えて炊飯をする。

手順も先述した2ステップのみと、とっても簡単です。炊飯器のスイッチを押したら、あとは炊飯が終わるまで待つだけなので、そのあいだに他の料理を作ったり、別の作業をしたりすることもできますね。

皮むきを簡単にする方法


炊飯器でじゃがいもの加熱が完了したら、熱いうちにじゃがいもの皮を剥きましょう。

冷めてしまうと、じゃがいもの皮が剥きにくくなってしまいます。しかし、アツアツのじゃがいもを持って皮を剥くのは、大変な作業です。

そこで、じゃがいもの皮むきも調理のときのひと工夫で簡単にしてしまいましょう!

加熱前に切れ目を入れる

じゃがいもの皮むきを簡単にするポイントは、「じゃがいもに切れ目をいれる」ことです。

加熱前のじゃがいもをよく洗ったら、包丁でじゃがいもを一周するように、浅く切れ込みを入れます。さらに、その切れ込みと垂直になる方向に、同様にもう一周切れ込みを入れましょう。

じゃがいもに切れ目をいれたら、あとはさきほどご紹介した方法で炊飯器で加熱すればOKです。
ちょっとした工夫ですが、切れ目があることで加熱後のじゃがいもの皮がつるんと剥けて、皮を剥く手間を省くことができますよ!

キッチンペーパーを使う

じゃがいもに切れ目を入れて皮を剥きやすくしたとはいえ、やはりアツアツのじゃがいもを持って作業するのは大変かもしれません。

そこで活躍してくれるのが、「キッチンペーパー」です。キッチンペーパーを使ってじゃがいもを掴むことで、手に伝わる熱さを軽減できます。さらに、じゃがいもが滑りにくくなるため、じゃがいもの皮もより剥きやすくなるのです。

キッチンペーパーを使っても、じゃがいもが熱すぎて作業ができない場合には、キッチンペーパーを使って触れる程度までじゃがいもの粗熱を取ってから作業するとよいでしょう。

ただし、じゃがいもが完全に冷めてしまうと皮がきれいに剥けなくなってしまいます。そのため、じゃがいもの中身まで冷めてしまわないうちに皮を剥いてくださいね。

皮を剥いたじゃがいもは、マッシュしてポテトサラダやコロッケにしたり、大きめにカットしてグラタンやチーズ焼きにしてもいいですね!

じゃがいも以外でも応用可能

美味しそうなさつまいも
今回は、炊飯器を使ってじゃがいもを簡単に、かつおいしく調理する方法をご紹介しました。

この方法でじゃがいもを加熱することで、じゃがいもに含まれるでんぷんを糖に変換し、甘みの強いじゃがいもに仕上げることができます。また、炊飯器を使っているため、加熱中に目を離しても安心です。

さらに嬉しいことに、この方法はじゃがいも以外の食材でも応用することができます。

例えば、さつまいもの加熱も炊飯器を使って行えば、さつまいもの甘味を十分に引き出し、甘くてホクホクのさつまいもに仕上げることができます。今回ご紹介した方法でぜひ、簡単でおいしいじゃがいも料理を作ってくださいね。手軽においしく料理を楽しみましょう!