食べ過ぎによるアレルギーは?
玉ねぎを食べ過ぎると、上記の症状以外にもアレルギーを引き起こす可能性があります。
玉ねぎによるアレルギーの原因となる成分は、「硫化アリル」です。硫化アリルとは硫黄元素を含む化合物で、アリシンもそのひとつです。
玉ねぎには、硫化アリルとしてアリシン以外にも「硫化プロピル」という成分が含まれています。玉ねぎ以外には、ネギの白い部分にも含まれている成分です。
玉ねぎアレルギーが起こると、腹痛や吐き気、嘔吐、下痢、頭痛、めまい、発熱、湿疹といった症状が起こる場合があります。
ひどい場合には、玉ねぎを触るだけで皮膚の腫れやかぶれが起こる場合もあるようです。症状が悪化したり長引いたりするときには、迷わず病院に行くことをおすすめします。
加熱した玉ねぎの場合は?
アリシンは水にさらしたり加熱することによって減少するとお伝えしましたが、加熱した玉ねぎでもアレルギー症状は起こるのでしょうか?
玉ねぎに多く含まれる硫化プロピルは、水にさらしたり加熱することによって違う物質へと変化します。
さらに、空気に触れるだけでも変化するといわれています。そのため、硫化プロピルを原因としたアレルギーの場合は、玉ねぎを十分に加熱することで症状を予防・軽減できる可能性があります。
ただし、これ以外の成分に反応してアレルギーが起こっている場合には、玉ねぎを加熱したからといって必ずしも症状を予防・軽減できるとはいえません。
玉ねぎを食べたあとに体調不良を感じる場合には、アレルギーの可能性があるため一度病院で検査してもらって良いかもしれません。
玉ねぎをダイエットに活用する際のポイント
玉ねぎは健康への嬉しい効果があることに加え、ダイエットにも役立つといわれています。
玉ねぎに豊富に含まれる硫化アリルが血行を良くして新陳代謝を促進してくれるほか、むくみを解消してくれるカリウムや腸内環境を整えてくれる食物繊維も含まれています。
また、生の玉ねぎ100gあたり(可食部)37kcalと、低カロリーな食品でもあります。しかし、玉ねぎを効率よくダイエットに活用するためには、注意すべきポイントがあります。それらのポイントについて、具体的にみていきましょう。
目安以上の摂取は避ける
いくら玉ねぎが低カロリーで健康やダイエットに効果があるといっても、食べ過ぎには注意が必要です。
ここまでご紹介したように、玉ねぎを食べ過ぎることでかえって健康を損ねてしまう可能性があります。「健康やダイエットに良い」と聞くと、たくさん食べれば食べるほど効果が出るのではないかと期待してしまうかもしれませんが、実は真逆なのです。
玉ねぎの効果を効率よく発揮させるためには、一度にたくさん食べるよりも適量を毎日継続して食べることが大切です。
加熱・水のさらしすぎに気をつける
玉ねぎを加熱しすぎたり水にさらしすぎたりすることも、玉ねぎの効果を半減させる原因となります。玉ねぎの健康・ダイエット効果の元となっている硫化アリルは、水にさらしたり加熱することによって減少してしまいます。
食べ過ぎると体調不良を引き起こす可能性もある硫化アリルですが、適量であれば私たちの身体にとって嬉しい効果をもたらしてくれます。
玉ねぎを生の状態で食べるのが理想的ですが、硫化アリルを必要以上に減らさないよう水のさらすのであれば短時間で済ませる、加熱するときはさっと済ませる、といった工夫が必要です。
適量を守って、玉ねぎの効果を十分に発揮させましょう!
玉ねぎを食べ過ぎることで起きる症状とその注意点、ダイエットへの活用方法についてご紹介しました。
血液をサラサラにしたり、風邪や食中毒、生活習慣病などを予防してくれるなど、健康への嬉しい効果のある玉ねぎですが、食べ過ぎると逆に健康を損ねてしまう可能性があります。
しかし、適量を守って食べることで、健康だけでなくダイエットにも効果が期待できるのです。玉ねぎを毎日の食事に上手に取り入れて、健康でキレイな身体を目指してみてはいかがでしょうか?