マヨネーズ
保存しているマヨネーズを、水と油に分離させてしまった経験はないでしょうか。実はあの現象が起こる原因は不適切な保存方法にあるんです。

今回は、マヨネーズの分離を予防する正しい保存方法についてご紹介していきます。

また、分離してしまった場合、元に戻す方法があるのかどうかも解説しますので、気になる方はぜひチェックしてみてください!

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マヨネーズが分離する原因

マヨネーズが分離してしまうのは、0℃以下の低温環境や不安定な温度下での保存が原因です。

この2つのいずれかに当てはまるような環境で保存してしまったマヨネーズは、乳化状態が保てなくなって水と油に分離してしまいます。

多くの方は使いかけのマヨネーズを冷蔵保存していると思いますが、冷蔵庫内でも直接冷気がかかるようなところに置いておくと0℃を下回って分離してしまうことがあるので、開封したマヨネーズはサイドのポケット部分など、比較的温度が高めの場所で保存するといいでしょう。

未開封のマヨネーズは冷蔵庫に入れて保存してしまうと、出し入れの少なさから低温状態が続くことが多く、気が付いたら分離しているなんてこともあるので、夏場以外は常温(0℃~30℃)で保存するのがおススメです。常温保存する時の具体的なポイントについては後ほど触れていきます。

市販のマヨネーズは分離すると戻せない

残念ながら、市販のマヨネーズは分離してしまったらもう二度と元に戻ることはありません。もったいないからと撹拌させて使おうとする方もいらっしゃいますが、戻ることはないので潔く諦めるのも肝心です。

手作りマヨネーズが分離したときの対処法

マヨネーズとブロッコリー
市販のマヨネーズは元に戻せませんが、手作りのものであれば分離してしまったものでも元に戻す方法があります。その内容と仕組みについてご説明していくのでいざという時の参考にしてください。

マヨネーズを作る時は、材料を均一に混ざり合わせる乳化作用を利用するのですが、分離してしまった際は再度乳化させなければなりません。

そのため、「卵黄」を再度加えてよく混ぜ合わせます。これにより卵黄に含まれる「レシチン」という成分が乳化作用を補助してくれるので、再び分離前のマヨネーズの状態に戻すことが出来ます。

手作りマヨネーズにしか効果のない対処法なので、分離してしまうことが心配な方はご自宅でのマヨネーズ作りにぜひチャレンジしてみてください。自分で作ったマヨネーズには市販のものにはないフレッシュさがあるので、いつもと違った美味しさを味わえますよ。

マヨネーズを常温保存する場合

マヨネーズ

開封前

開封前のマヨネーズは「常温保存」が最適な保存方法だと言われています。

卵が使用されているマヨネーズに常温環境は不向きなイメージがあるかもしれませんが、他の主な原料である「油」や殺菌能力の高い「お酢」、細菌類の増加を抑制する「塩」の3つの効果により、卵が入っていても常温で日持ちさせることが出来るようになっているんです。

常温保存する際、日光が直接当たらない風通しのいい場所で保存するというポイントだけは必ず覚えておいてください。

開封後

開封後のマヨネーズも常温保存することが可能です。

万が一、調理を終えてから冷蔵庫に入れ忘れていた場合でも、よほどの長時間でなければその後も気にせず使できます。しかし、開封後の最適な保存方法は「冷蔵保存」なので、気付いたらすぐに冷蔵庫に入れましょう!

冷蔵保存する場合

冷蔵庫のドアを開けている
マヨネーズは0℃以下の低温環境では分離してしまうと先述しました。

冷蔵庫内のポケット部分なら温度が高めになる冷蔵庫が多いですが、やはり時間が経てば全体に冷気が回って0℃を下回ってしまうこともあり得ます。

確実に分離を起こさせず冷蔵保存したい場合は、冷蔵庫の中でも「野菜室で保存」するのがおススメです。野菜室の温度は大体5℃くらいに設定されているので、ちょうどマヨネーズの適温内の温度なんですよ。

マヨネーズの賞味期限はどれくらい?

賞味期限

開封前

開封前のマヨネーズは内容量によって日持ち期間が異なります

450g以下のものならボトル・ガラス瓶の容器に入ったものどちらも賞味期限は1年ほどです。700g以上の大きめサイズのボトル入りマヨネーズになると、若干短い10か月後になります。

こんなに長いあいだ常温でも保存出来るのは、先述したようにマヨネーズに「油」、「お酢」、「塩」の3種類の腐敗を抑制する食品が含まれているおかげです。

また、現在食品を取り扱っている企業が衛生面の管理を厳格に行っていることや、食品を加工過程でなるべく酸化させない努力をしていることも大きく関わっています。

開封後

キャップを開けたマヨネーズ
開封済みのマヨネーズの賞味期限は、容器の素材に関係なくすべて1か月程度です。

開封すると、空気が直接マヨネーズの容器内に侵入してしまうので酸化するスピードが上がります。それにより賞味期限が短くなってしまうのは仕方のないことですが、それを見越して期限内に使い切れる量のものを購入するようにしてくださいね。

安いからと言って徳用の大きいサイズのマヨネーズを購入しても、使い切れなければお得感は半減してしまいます。

適切な量のマヨネーズを選んで正しい保存を!

今回はマヨネーズが分離する原因や賢い保存方法、賞味期限についてご紹介しました。

今までにマヨネーズを分離させてしまった経験のある方は、マヨネーズを適温で保存することをまずは一番に心がけましょう。

開封後一か月以内に使い切ることを前提に、各ご家庭に合ったサイズのマヨネーズを購入して最後まで使い切るようにしてくださいね。