長芋
長芋に触れた後に手が痒くなった経験がある方は多いのではないでしょうか。あの痒みの原因はいったい何なのか気になりますね。

今回は長芋による痒みの原因を解説します。痒みを予防する方法や軽減する方法についてもご紹介しますよ! 普段から長芋を調理される方はぜひ参考にしてみてくださいね!

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長芋で唇や手が痒くなるのはどうして?

すりおろした長芋
長芋は触ると手が痒くなるので、調理する際は非常に厄介ですよね。人によっては痒みだけに止まらず、患部が赤くなったり痛くなったりする場合もあるので、アレルギーによる症状ではないのかと心配に感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

あの痒みの原因は、主に長芋の皮の周辺に含まれる「シュウ酸カルシウム」という成分によって生まれています。

具体的に説明すると、この成分はトゲトゲした針のような形をしていることから針状結晶と言われているのですが、長芋の皮をむいたりとろろ状にする時に、この結晶が壊れて皮膚に刺さりやすくなるんです。実際に刺さると痛みではなく痒みのような症状が起こります。

長芋による痒みの発症は誰にでも起こりうることであり、症状がひどいからといってアレルギーの可能性は低いでしょう。ただし、数日経っても症状が引かない場合は病院で診察されることをおすすめします。

痒くなりにくくする2つの方法

長芋ご飯
そばや豆腐にかけるだけで料理をさらに美味しくしてくれる「とろろ」。あのネバネバの食感が大好きな方は多いですよね。しかし、長芋をすりおろす際に触れると痒くなってしまうのが嫌で大好きなとろろ料理を諦めてしまっている方がいらっしゃるのであれば非常にもったいないです。

そんな方のために、調理過程で長芋に触れる時に少しでも痒みを感じにくくする方法をご紹介します。長芋を使用した料理を作る時にはこちらを参考にするといいでしょう。

皮を厚めにむく

前述したように、長芋の痒み成分のほとんどは皮の周辺に含まれています。そのため皮むきをする時に出来るだけ厚めにむくことで皮の裏側が直接皮膚に触れるのを防げるので、結果的に痒みを感じにくくなります。

捨てる部分が増えてしまうのはもったいないですが、簡単に痒みを防止出来る方法でもあります。

冷凍してから調理する

また、前述の理由で厚めに皮をむいた長芋をさらにラップで包んだ状態で一晩かけて冷凍する方法もあります。

冷凍することによって、シュウ酸カルシウムのトゲがなくなるため痒みを感じにくくなるという仕組みになっています。

皮を厚めにむいても痒みを感じる方や、普段人並み以上に長芋による痒みを気にされている方は、ぜひこちらの方法を活用してみてくださいね!

痒みが出たときの対処法

ここまでは痒みを出さないための事前の予防法について触れてきましたが、すでに長芋に触れて痒みが出始めてしまった時の解決策はあるのでしょうか。

嬉しいことに痒みを感じるようになってからでも間に合う、痒み止めに有効な方法はいくつか存在します。ひとつずつ具体的な手順についてご紹介していきます。痒みが気になってしょうがないときはぜひ参考に試してみてください。

①お酢を塗りこむ

アルカリ性のシュウ酸カルシウムは酸と反応させて中和することが可能です。

中和すると酸・アルカリどちらの性質も打ち消すことが出来るので痒みも出なくなります。多くのご家庭にあるであろう、お酢を塗るだけでいいので、誰でも手軽に試せる方法ですね。臭いがあるのが難点ですが、気にしないという方にはおススメです。

②温める

痒みの素であるシュウ酸カルシウムは「熱に弱い」という性質があります。

その性質を利用した痒み止めの方法があるんです。熱を加えればいいので様々なやり方が考えられますが、例としては痒くなった部分を火の上にかざしてみたり、お湯に浸けるなどがあります。

特に、お湯に患部を浸す方法は小さなお子様を対象にも安心して行える方法かと思います。痒みを緩和させるのに試してみてください!

③米で擦る

これはあまり知られていない方法なのですが、米で痒い部分を擦るという手もあります。お酢のように米の成分が長芋の成分と反応することで、痒み止めとして効果を発揮するのかもしれないですね。

擦りつける時に皮膚を揉むようにするとさらに効果が感じられるようです。これからお米を炊飯するというタイミングであればこちらの方法をとるといいでしょう。

特に暖かい時期には痒い状態を放置してしまうと、さらに痒みが悪化する可能性があるため、早めに処置をすることが肝心です。

痒みを感じ始めてからでも先ほどご紹介した方法で緩和させることが可能なので、ぜひ覚えておくといいでしょう。いざという時に挑戦してみてくださいね。

長芋の痒みを予防して美味しく味わおう!

短冊切りした長芋
今回は長芋による痒みの原因をはじめ、未然に防止する方法や痒くなった後の対処法などについてご紹介しました。

事前に防止するための行動をする、もしくは痒みを感じるようになってからでもそれを軽減する方法がいくつもあるので、いずれかの方法を用いてそれ以上症状が悪化しないよう注意してください。

賢く予防や処置を行えば、長芋の痒みが今までよりも気にならなくなるはずです。長芋を使った料理をストレスなく作るために、ぜひ役立ててみてください!