移動の合間や電車の待ち時間にホッと体を癒してくれる駅中の自動販売機。普段から利用している方も多いだろう。
ほとんどの方はお茶やコーヒーなどを購入すると思うが、JR東日本のエキナカを中心に展開している「acure(アキュア)」には、一風変わった飲み物が販売されていることをご存じだろうか?
それが「気仙沼産ふかひれ使用 ふかひれスープ (140円/ホットで販売)」だ!
飲料水でフカヒレスープを出そうなんて一体誰が思いつくだろうか。この斜め上をいく大胆な発想が筆者の好奇心をくすぐる。しかもJR東日本という“真面目そう”な会社が販売しているのだからなおさらだ。
「気仙沼産ふかひれ使用 ふかひれスープ」って?
2019年9月17日(火)より発売されているのだが、実は去年もこの時期に販売されている。
どんな商品なのかというと、気仙沼産のふかひれパウダーを使った、コラーゲン1,000mg配合した中華系のスープで、あっさりとした味わいが特徴。
「エキナカ×自販機×ふかひれ」と、意外すぎる組み合わせがSNSやネットで話題となり、当初の想定を大きく上回るスピードで完売したのだとか。
持ち帰る人が続出!?
このふかひれスープが話題となったのは味や斬新さだけではない。実は持ち帰ってご飯にかけたり、卵や麺を加えてふかひれラーメンにしたりとアレンジする人が続出したのだ。
自販機の飲み物をまさかの「持ち帰って調理する」という、これまでになかった新しいスタイルを確立した飲料水でもある。
ふかひれスープに秘められたポテンシャルはそれだけではない! 電車の利用者が減り始める23時以降になっても売上が落ちなかったのだ。
「ふかひれスープ」というエッジの効いた設定はもちろん、“エキナカ”という限定販売も人気となった理由のひとつだろう。もしかすると「コラーゲン1000mg配合」に惹かれて購入した人が多数いたのかもしれない…。
実際に飲んでみた
開けると、芳醇なごま油の匂いがふわりと香る。
ほどよく塩気の効いたふかひれスープは少しとろみがあり口当たりもなめらか。本物のフカヒレを食べたことがないので、再現度の高さをお伝えすることはできないが、上品な味わいの中華スープといったところだろうか。
コーヒーやお茶でもホッと一息つけるが、ふかひれスープを飲むと少しだけ贅沢をしているような気分にも浸れる。
現在、JR東日本のエキナカでのみ販売されているので、JR線に乗る機会があればぜひチェックしてみてほしい。