おかひじきが八百屋に並んでいるのを目にすると夏の到来を感じますよね。生で食べてもお味噌汁の具材にしてもおいしい野菜ですが、買ったことがないからどんな味なのか分からない、そもそもあれは海藻ではないのか?などの疑問をお持ちの方がまだまだ多いように感じます。
そんな方のために、おかひじきとは何か、おいしいおかひじきの選び方や見分けるコツをご紹介します。ぜひ参考におかひじきを選んでみてくださいね!
おかひじきとは?
ひじきは知ってるけど、「おかひじき」って何だろう?と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
名前にはひじきと付いていますが、野草のおかひじきは太陽の光がよく当たる海岸や塩生地に生えているため海藻には分類されません。それなのに名前にひじきが入っている理由は、葉の形がひじきによく似ていたからだと言われています。
東北地域に住む人々は昔から野生のおかひじきを食べる習慣がありましたが、日本全国で食べる目的で育てられるようになったのは江戸時代に入ってからのことです。
はじめの頃は山形県を中心に育てられていたので地元では今でも伝統野菜という認識がされています。その後、害虫が付きにくく育てやすいことから全国に普及し、多くの八百屋で販売されるようになりました。農薬を使わなくても自力で元気に育ってくれるので、無農薬にこだわる方にとっては嬉しいポイントですね。
新鮮なおかひじきの選び方
新鮮でおいしいおかひじきを選ぶときのコツをご紹介します。ポイントは2つ。以下にまとめたことをを覚えておけば、自信を持っておいしいおかひじきを選べるようになるので参考にしてみてくださいね!
チェックするポイント
①見た目
青々とした綺麗な緑色でツヤが出ているものは新鮮な証拠です。茎が茶色かったり、黄色く変色してしまっているものは古く、傷み始めているので購入しないようにしてください。
②固さ
茎は細めで丈は短めなものを選ぶようにしてください。成熟してしまうと食感が固くなってしまうのでおいしくありません。
おかひじきの茹で方
おかひじきにはアクが含まれています。アクは料理を不味くしてしまうので、使用する前に下茹でして取り除いてください。
手順
1.鍋に水と塩を入れて沸騰させる。
※塩の量は水量の約2%になるように量って入れてください。
2.沸騰したらおかひじきを入れて1分~1分半ほど軽く茹でる。天然物のおかひじきは栽培したものよりもしっかりしているため少し長め(2分~3分)に茹でてください。
3.茹で終わったら冷たい水に浸けて熱を取る。
4.熱が取れたら出来るだけ早く水を切る。
※保存する場合は密閉できる保存容器に入れて冷蔵保存するようにしてください。
ちなみに火を通さない料理に使用したい場合は、茹でずに氷水に浸すだけの下処理で大丈夫です。この方法ならシャキシャキした食感を残しておけますよ。
おかひじきの保存方法
冷蔵保存する場合
生の状態のおかひじきを冷蔵庫で保存する方法をお教えします。
おかひじきは乾燥に弱い野菜なので空気に触れないようラップで丁寧に包んでから冷蔵庫で保存するようにしてください。野菜室の設定温度が適温とされているので、可能であれば野菜室の中で保存するといいでしょう。
保存期間
約3日
冷凍保存する場合
おかひじきはシャキシャキした食感が特徴の野菜ですが、冷凍するとせっかくの食感が失われてしまいます。そのため、おかひじき特有の味わいを楽しみたい場合は冷凍保存はおすすめしません。
しかし、長持ちするというメリットがあるので、どうしても冷蔵保存の期間内に食べ切れないという場合のみ冷凍保存を活用するといいでしょう。
冷凍する際は、おかひじきを生の状態のまま凍らせないように注意してください。正しい冷凍方法は以下の通りです。
上手な冷凍方法
『おかひじきの茹で方』でご説明した手順に従って下茹でをしてから、ジップ付きのフリーザーバッグなどに出来るだけ平らな状態にして入れます。金属製のバットの上にのせて冷凍庫で急速冷凍するようにしましょう。
冷凍前の下茹で時間は通常より少しだけ短めにするよう注意してください。1分を目安にするといいでしょう。冷凍しても時間の経過とともに傷んでしまいます。味・食感ともに落ちてしまう前に出来るだけ早く食べ切るようにしてくださいね。
保存期間
約2週間