春になり暖かくなってくると、スーパーなどでよく見かける野菜、「アスパラガス」。5~6月が旬といわれ、特に北海道産のアスパラガスは、その立派な見た目と味のよから贈答品としても人気があります。
最もポピュラーなのはグリーンのアスパラガスですが、日光に当てずに育てたホワイトアスパラやパープルアスパラなど、さまざまな種類があります。今回はそんなアスパラガスを選ぶときのポイントや鮮度と栄養を長持ちさせる適切な保存方法についてご紹介します。
新鮮なアスパラガスの選び方
暖かくなり始めるとスーパーなどでよく見かけるようになるアスパラガスは、5~6月に旬を迎えます。日本では、北海道を中心に栽培されており、春の贈答品としても人気がある野菜です。
そんなアスパラガスですが、パスタや炒めものをはじめ、お弁当のおかずにも使いやすいのが魅力です。そのため、運動会や遠足のお弁当のためにアスパラガスを購入する機会も増えてくるのではないでしょうか?
せっかく旬のアスパラガスを使って料理を作るのであれば、新鮮でおいしいアスパラガスを選びたいところです。新鮮でおいしいアスパラガスを見分けるためには、いくつかのポイントと特徴があります。それらの特徴について、順にみていきましょう。
太さ
まずは、アスパラガスの太さについてです。
美味しいアスパラガスは、土の養分を十分に吸収して、茎全体が均一に太く育っています。また、新鮮なものほど水分を多く含んでいるため、茎にハリがあり、触ったときに固さがあります。茎がしなっていたり、触ったときにやわらかくなっているものは、収穫から時間が経ち水分が抜けている可能性があります。そのため、鮮度が落ちているといえるでしょう。
また、茎の切り口が乾燥して茶色くなっている場合も、収穫から時間が経っている証拠です。なるべく切り口が白っぽく、みずみずしいものを選びましょう。
色
新鮮なアスパラガスを選ぶときは色も重要です。収穫から時間が経つと、緑色がくすんできます。新鮮なものは、全体的に鮮やかな緑色をしているので、緑色が濃く鮮やかなアスパラガスを選びましょう。
節(ハカマ)
アスパラガスには、「節(ハカマ)」と呼ばれる部分があります。これは、茎全体のところどころについている、三角形の茶色っぽい部分をさします。順調に成長したアスパラガスであれば、この節(ハカマ)の数が少なくなります。また、節の形がキレイな三角形であるほど、食感がなめらかでおいしいといわれています。
アスパラガスを選ぶときにこの節に注目して選んでいる方は少ないかもしれませんが、次にアスパラガスを見るときにはぜひ注目してみてください。
穂先
新鮮なアスパラガスは、穂先の密度が高く、固く締まっています。収穫から時間が経ったアスパラガスは、水分が抜けて穂先のハリがなくなり、締まりも弱くなります。アスパラガスを選ぶときは、穂先の締まり具合もしっかりと確認するとよいでしょう。
傷んだアスパラガスはどうなる?
アスパラガスは、比較的日持ちしにくい野菜のひとつです。冷蔵庫での保存期間は3~5日程度が目安とされていますが、鮮度が落ちていると期間内であっても傷んでしまうことがあります。
また、冷蔵庫に入れたままうっかり使い忘れてしまった場合にも、傷んでいないかチェックが必要です。
傷んだアスパラガスには、次のような特徴が出ます。
・穂先が茶色く変色し、グズグズにやわらかくなっている。
・ぬめりが出てきている。
・カビが生えている。
・異臭がする。
以上のような特徴が見られた場合は、アスパラガスが腐っている可能性が高いため、食べずに廃棄してください。
アスパラガスにぬめりやカビがなく、異臭もしない場合には、茎がシワシワになっていても傷んでいない可能性があります。鮮度が落ちて水分が抜けていると考えられるため、根本を少し切り落として水にさしておくと、ある程度シャキシャキ感を取り戻させることができます。この場合は食べることができますが、必ず異常がないかよく確認してから召し上がってください。