ジャムなどの瓶詰めされている食品を購入して、「さぁ食べよう」と瓶のフタを開けようとするとなかなかフタが開けられない…。なんていうことありますよね。
そんな時、みなさんはどのように開けていますか?瓶を開ける専用の道具も販売されていますが、場合によっては手元にないということもあるでしょう。
そこで今回は、身近なものを使って固くなった瓶のフタを開ける方法をご紹介します。どうやっても開かないときに試してみてくださいね!
瓶のフタはなぜ固くなるの?
そもそもなぜあんなに瓶のフタが固くなり開かなくなってしまうのでしょうか。それには開封前と後で2つの状況が考えられます。
開封前
瓶は製造工程で、瓶の中身が空気に触れないようにするために瓶の中の空気圧を下げています。
そのため、フタが下に下がって、フタと瓶の間に隙間が全くない状態になるので開けにくくなってしまいます。商品によっては開封前でもフタの真ん中の部分が凹んでいるものがありますが、それは瓶の中の圧が低いからです。
開封後
一度開封した瓶は冷蔵庫に入れておくと、瓶の中の空気が冷やされて体積が小さくなります。すると、瓶の内部の圧が下がって、フタが下にさがり、開封前と同じようにフタが開けにくくなってしまうことがあるのです。
開かない瓶のフタを開けるコツ
瓶をひねる
瓶を開けようとする時、手首を使っていませんか。実は手首を使ってしまうとなかなか力が入らないんです。そこで、ひじから手までの腕の部分を使って開けます。こうすれば腕の力がフタに加わって、開くようになります。
具体的な方法をご紹介しましょう。右利きの場合、胸の前で左手で瓶を持ち、右手でフタを持ちます。そのまま真っ直ぐ(高さを変えずに)前に瓶を押し出します。
このとき、手首を曲げないように注意してください! イメージとしては手から肘までが一本の棒になったような感覚です。
逆さまにして瓶底を叩く
これは警視庁でも推奨している開かなくなった瓶の対処法です。
瓶を逆さまにして底の部分を叩きます。叩くことで瓶とフタに振動を与えて隙間を生じさせて、開けやすくします。この方法は道具が何も必要ないので、災害時にも使えますよ。
この方法を用いるときには、瓶に衝撃を与えようとして強く叩き過ぎると瓶が割れてしまうことがあります。割れないように注意してくださいね。
瓶を湯で温める
無理に開けようとするのではなく、瓶の内部を温めることで内部の圧力をあげて開けやすくする方法もあります。
まず、50度くらいのお湯を用意します。瓶をシンクなどに置いて、お湯をフタの中心にかけて温めます。するとフタは金属なのでガラス製の瓶よりも先に熱が伝わり、先に膨張してフタが少し緩くなり、開けやすくなります。
お湯を用意するだけなのでこちらの方法も簡単にできますね。
ゴム手袋・輪ゴムを使う
手の油分などでフタをしっかり抑えられないときや、握力がないために開けられないと感じる場合には、ゴム手袋や輪ゴムを利用して瓶を開ける方法もあります。
ゴム手袋は出来るだけ手にフィットしたサイズのものを選びましょう。大きいと手袋の中で手が遊んでしまい、瓶に上手く力をかけることができません。両方の手にゴム手袋を着けた方が、滑りにくいのでおすすめです。
輪ゴムを使用する場合は何本か並べて、フタと瓶のそれぞれにかけるといいでしょう。すべりにくくなって手の力をかけやすくなりますよ。
ガムテープを使う
ガムテープを使う方法はテレビなどでも紹介されていることから、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
フタの側面に布製ガムテープを円の半分くらい貼り付けます。次にそのままガムテープを切らずにフタの上の部分にも貼ってフタを引っ張る取っ手の部分を作ります。この取っ手の部分を引っ張ると、力をあまりかけることなく簡単にフタを開けることができます。
紙製のガムテープだと引っ張った時に破けて開けられない可能性があるので、布製のテープを使ってくださいね。
身近なモノで解決しよう
使いたい時に瓶のフタが開かないとストレスに感じてしまいますよね。ですが、身近なモノを使えば意外と簡単に開けられるということがお分かりいただけたかと思います。
特に瓶をひねる・逆さまにして叩く・お湯で温める方法は、特別に準備するものもほとんどないため、試しやすいかと思います。瓶が開かなくて困ったときにはぜひ試してみてくださいね!