サバ缶の臭いを抑える方法
そんなサバ缶の生臭さを抑える方法はあるのでしょうか。
アミン類は水に溶け出しやすいので、生魚であれば水でよく洗ったり熱湯をかけるという方法がありますが、サバ缶ではその方法は使いづらいですよね。
サバ缶の場合はもっとお手軽に、薬味やスパイス、お酒などの力を頼ってみましょう。
生姜などの薬味を使う
まずおすすめしたいのが、薬味やスパイスを利用する方法です。
和風であればサバと生姜は鉄板の組み合わせです。サバ缶をそのまま食べるときはおろし生姜をのせて仕上げにネギを散らせば、爽やかな辛味と香りで独特の生臭みが緩和されます。
煮込みやスープ、炊き込みご飯にするときはスライスした生姜を数枚一緒に入れるといいでしょう。
洋風でおすすめなのがオレガノやタイム、ローリエなどのハーブ類です。生姜と同じように爽やかな強い香りがあるので、魚の生臭さが抑えられます。これらはトマトとも相性が抜群なので、トマト煮やトマトソースなどにピッタリですよ。
お酒・酸
薬味やスパイスは生臭さを香りで隠す方法ですが、生臭みを元から減らしたい場合におすすめなのがアルコールの力を利用する方法です。
お酒やみりんに含まれるアルコールには、揮発するときに臭い成分も一緒に飛ばす「共沸効果」と呼ばれる働きがあります。調理前にさっとふりかけたり、一緒に加熱することで生臭みの成分そのものを減らすことができます。
日本酒やワイン、みりんにはそれ自体に香りやほのかな甘みがついているため、生臭さをマスキングしてくれたり旨味を加えてくれるという働きも期待できます。
酸性の調味料も効果的
もうひとつ、生臭みを元から減らすときにおすすめしたいのが、酢やレモン汁などの酸性の調味料です。
生臭みのもとであるトリメチルアミンはアルカリ性なので、酸性の酢やレモン汁を加えることで中和できます。
料理が酸っぱくなりそうですが酸味は加熱すると揮発するため、よく加熱すれば味も気になりません。そのまま食べるときに、レモン汁やポン酢をかけるのも爽やかな酸味がマッチしておすすめの食べ方です。
加熱する
あまりスパイスや調味料を足したくないという場合は、そのまま加熱するだけでも効果があります。
トリメチルアミンは単体でも揮発性が高い物質なので、しっかりと加熱をすればそれだけでも生臭さは消えてしまいます。
焼く、煮るなどのほか、器に移して電子レンジで温めるだけでも臭みがかなり抑えられます。臭い成分は気体となって部屋に広がってしまうので、調理中の換気扇はしっかり回しておきましょう。
他の料理と合わせる方法も
その他、サバ缶単体ではなくカレーやハンバーグ、つみれなど他の料理と組み合わせるのもおすすめです。
特にカレーやハンバーグにはたくさんのスパイスや玉ねぎなどの香味野菜が入っているので、サバの生臭さが気にならずに食べられます。
ハンバーグや団子にするときは、みじん切りにした生姜を練り込むのがおすすめです。臭みが消え、ピリッとした辛味が加わり美味しくなりますよ。