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味噌の上手な保存方法

赤味噌
冷蔵庫の無い時代から利用されてきた味噌は、常温でも長く保存できる保存性の高い調味料です。しかし、いくつか保存の際に気をつけたいポイントもあるのでしっかりとおさえておきましょう。

常温保存する場合

塩分濃度が高く、発酵している味噌は腐りにくいので、常温保存が可能です。特に未開封であれば空気中の雑菌が入らないので、2〜3ヶ月の保存が可能です。

しかし、気をつけたいのが湿気です。味噌は湿気に弱く、開封後に高温多湿の場所に置いておくと味が落ちてしまったり、カビが生えてしまうこともあります。

また、酒精の入っていない生タイプの味噌は麹菌が生き続けています。この麹菌は20℃以上になると活動し発酵を進めてしまうので、風味が変わってしまうことがあるため注意が必要です。

味噌の保存場所は日光の当たらない、風通しのいい場所がおすすめです。特に梅雨の時期はカビが発生しやすくなるため冷蔵保存をしておきましょう。

もうひとつ気をつけたいのが、減塩タイプやだし入り味噌などの加工味噌です。これらの味噌は味噌全体に対して塩分量が少なく糖分などが多いため、細菌やカビが繁殖しやすいので要注意です。これらの味噌は、開封後の常温保存はおすすめできません。

味噌の表面が茶色になっても大丈夫?

味噌を常温で保存していると、黒や茶色に変色してしまうことがあります。これは温度が高すぎて発酵が進んでしまったことが原因です。

腐っているわけではないので食べても害はありませんが、風味は落ちています。味噌汁など風味を楽しむ料理よりは、タレなど合わせ調味料として使うといいでしょう。

保存期間

減塩やだし入りでない味噌であれば、常温保存で約2〜3ヶ月の保存が可能です。

しかし、季節によっては風味が落ちやすかったり、発酵が進んでしまうことがあるので早めに使うか、冷蔵庫での保存がおすすめです。

冷蔵保存する場合

夏場や梅雨の時期だけでなく、味噌を長く保存したい場合は冷蔵保存がおすすめです。

冷蔵庫であれば季節に関係なく保存でき、雑菌の繁殖も抑えられます。また、麹菌の発酵が進む心配もありません。

開封後の味噌を冷蔵庫で保存する場合は、空気に触れている部分が変質してしまったり乾燥してしまうことがあります。カップの場合はラップをしてから蓋をし、袋タイプの場合は口をしっかりと折ってクリップなどで閉じます。

さらに、パッケージの上からジッパー付きの保存袋に入れるか、タッパーに入れるとより品質が保てます。だし入り味噌や減塩味噌などの傷みやすい味噌も冷蔵庫での保存がおすすめです。

保存期間

冷蔵保存の場合は、開封後でも約1年ほど保存できます。しかし、減塩味噌やだし入り味噌は傷みやすいので、早めに使い切るようにしてください。

冷凍保存する場合

白味噌
味噌は冷凍庫に入れても保存できます。塩分濃度が高いため、家庭用の冷凍庫では凍ることもほとんどありません。柔らかいままなので、解凍する必要もなくそのまま使えます。

保存期間も冷蔵保存と変わらず1年ほど保存が可能です。冷蔵庫が一杯で保存できる場所がないときなどに試すといいでしょう。

また、冷凍庫の場合も乾燥しやすいので、密閉容器に入れてから保存するのがおすすめです。

冷凍保存が不向きな味噌も!

減塩味噌やだし入り味噌は冷凍に向きません。カビや雑菌の繁殖は抑えられますが、味噌に含まれている調味料やエキス分などの添加物が冷凍により変質し、味が変わってしまうことがあるからです。

これらの味噌は冷凍保存せず、冷蔵保存で早めに使い切ることをおすすめします。

保存期間

冷凍庫で保存する場合も冷蔵保存と同じく、保存期間は約1年ほどです。