鮮やかな緑色と小さな丸い形が可愛らしい「グリーンピース」。料理の飾りや冷凍や缶詰でお馴染みですが、旬のフレッシュなグリーンピースはまたひと味違った美味しさを楽しめます。

しかし、生のグリーンピースは痛みやすく、そのままではすぐに悪くなってしまうため、あまり日持ちしません。そこで今回は、美味しいグリーンピースの選び方から上手な茹で方、美味しさが長持ちする保存方法を紹介します!

Sponsor link

グリンピースは一種三役


実は、グリーンピースはエンドウ豆と同じ植物ということをご存知でしょうか?エンドウは収穫段階によって呼び方が変わります。

まださやが若いうちに収穫するものを「サヤエンドウ」、実が未熟で柔らかいうちに収穫するものを「グリーンピース」、実が完全に熟して豆の状態になってから収穫するものが「エンドウ豆」になります。

それぞれ味や食感はもちろん、食べ方も違うので、収穫する時期によって3種類の楽しみ方ができるんです。

ちなみに、「絹さや(キヌサヤ)」はサヤエンドウと呼び方が違うだけで同じものです。東日本では絹さや、西日本ではサヤエンドウと呼ばれることが多いようです。

スナップえんどうはさやを食べるために品種改良されたエンドウ豆で、こちらはグリーンピースやエンドウ豆としては食べない種類になります。

グリンピースにはどんな栄養がある?

グリンピースは食物繊維が豊富なため整腸効果が期待できます。また、豆類のためたんぱく質を多く含んでいるのも特徴でしょう。糖質も合わせて摂取できるのでエネルギー源として活躍してくれます。

身体にうれしい効果をもたらすβカロテンも含まれています。βカロテンは活性酸素を抑える働きがあり、心筋梗塞や動脈硬化などを予防してくれます。

皮膚や粘膜を正常に保つ作用もあるので、積極的に摂取したい食材といえるでしょう。栄養に関しては『グリンピースの栄養は?ビタミンB1や食物繊維がたくさん!期待できる効果を解説』にて紹介しているので、こちらも合わせてチェックしてみてください。

さや付きグリンピースの選び方


缶詰や冷凍品でおなじみのグリーンピースですが、4〜6月の旬の時期は生のグリーンピースがお店に並びます。

茹でたてのフレッシュなグリーンピースは缶詰や冷凍よりもずっと美味しいので、見かけたらぜひ生のグリンピースを料理に活かしてみてくださいね!

生のグリーンピースはさやから出した状態やさや付きのままで売られますが、さやから出した生グリーンピースは乾燥して風味が落ちてしまうので、さや付きのものがおすすめです。

さや付きのグリーンピースを選ぶポイントは、さやのハリと色です。さやにピンとハリがあり鮮やかな黄緑〜緑色のものが美味しいグリーンピースです。また、黒ずみやシワ、傷などがないものを選びましょう。

グリンピースの保存方法


生のグリーンピースはあまり日持ちがしないので、常温保存は避けて早めに使い切りましょう。数日のうちに使う場合は冷蔵保存できますが、長く保存するときは冷凍保存がおすすめです。

冷蔵保存する場合

生のグリーンピースは乾燥すると萎れてしまうので、冷蔵庫に入れる場合は乾燥させないように気をつけましょう。ジッパー付きの保存袋にさや付きのまま入れてしっかりと密封し、冷蔵庫の野菜室に入れるのがおすすめです。

さやから出したグリーンピースは、乾燥させないようにタッパーなどで水に浸した状態で冷蔵保存するか、下茹でをしてから冷蔵保存をするのがおすすめです。

下茹でする場合は、あとで紹介している美味しい茹で方を参考にしてくださいね。

保存期間

グリーンピースの冷蔵保存期間は生、下茹で済どちらの場合も約2〜3日です。

下茹でしても冷蔵保存では数日で悪くなってしまうため、すぐに食べない場合は冷凍保存をするのがおすすめです。

冷凍保存する場合

グリーンピースを下茹でしてから冷凍保存することで、長く保存ができます。保存をするときは、さやから出したグリーンピースを熱湯で茹でましょう。

あとで豆ごはんや加熱料理に使う予定のときは、少し固めに茹でておくのがポイントです。

鍋から引き上げたら水気をよく拭いてジッパー付きの保存袋に平らになるように入れ、空気を抜いて冷凍庫に入れましょう。

このとき、金属製のバットやトレーの上にグリーンピース入りの保存袋をのせておけば急速冷凍ができて味や風味の劣化が抑えられます。

保存期間

グリーンピースを下茹でしてから冷凍保存すると、約1ヶ月の保存ができます。ジッパー付きの保存袋に日付を書いておけば、いつ冷凍したものかがすぐにわかって便利ですよ。

グリンピースから芽が出た…食べられる?


生のグリンピースを保存しておいたら、芽が出てしまうことがあります。

また、通販で生のグリンピースをお取り寄せしたらいくつか芽が出てしまっていたということも。

グリンピースは他の豆類と同じように、収穫した後もまだ生きています。そのため、発芽できる温度や湿度で保存しておくと発芽してしまうのです。グリンピースの成長速度はとても早く、すぐに芽が伸びてしまいます。

芽が出ていると食べられるかどうか心配してしまいますが、グリンピースの場合は発芽していても問題なく食べられます。実は、この芽がもっと成長したものがスーパーで売られている豆苗なんです。

美味しく食べられるうえ栄養もあるので、さっと加熱して野菜炒めやサラダの具などに使うと良いでしょう。

ただし、豆の部分の栄養を使って発芽しているため、豆自体は芽に栄養分を取られてスカスカとした食味になってしまいます。

豆として美味しく食べるためには、なるべく早く調理するのがおすすめです。食べきれない場合は、さっと茹でて冷凍をしておくと、おいしいまま長期間保存ができます。

グリンピースの美味しい茹で方


グリーンピースをいざ茹でてみると、シワシワになってしまったり、柔らかくなりすぎてしまった…なんて経験したことありませんか?

グリーンピースの茹で方にはポイントがあります。ポイントを抑えることで、ぷりっとホクホクした茹でグリーンピースができるので、ぜひ実践してみてください。

さやから取り出すときのポイント

まず、グリーンピースのさやをひねるとスジの部分が口のように開くので、そこから指を入れてさやを開きます。こうすることで、中のグリーンピースを傷つけずに取り出すことができます。

グリーンピースを取り出したら、ザルに入れて流水で水洗いしましょう。

茹でるときのポイント


グリーンピースを茹でるときは、たっぷりのお湯に塩をひとつまみ入れて5分ほど茹でます。塩水の他に、だし汁で茹でても味がついて美味しくなります。

茹でる時のポイントは「茹でる直前にさやから出す」、「たっぷりのお湯を使う」「茹で上がってもすぐにグリーンピースを茹で汁から取り出さない」の3つです。

ポイント1

1つ目の「茹でる直前にさやから出す」理由は、グリーンピースはさやから取り出すとすぐに乾いてしまうからです。色や味、食感が落ちるので、できるだけ茹でる直前にさやから出しましょう。

ポイント2

2つ目の「たっぷりのお湯を使う」は、たっぷりのお湯を使うことでグリーンピースを入れた時の温度の低下をできるだけ抑えられるからです。

グリーンピースなどの豆類は繊維が荒く火が早く通るので、低い温度から長い時間茹ですぎると色が褪せてしまいます。グリーンピースは短い時間でさっと茹で上げるのがポイントです。

ポイント3

3つ目の「茹で上がってもすぐにグリーンピースを茹で汁から取り出さない」は、グリーンピースは急な温度変化があると皮がシワシワになってしまうためです。

茹で汁ごとゆっくり冷ましてから引き上げることで、シワのないぷりっとした状態を保つことができるんです。鍋を使うのがめんどう…という場合は電子レンジを活用しましょう!『グリーンピースの上手な茹で方は?丸ごと美味しく食べる方法や保存法もご紹介』にて詳しく解説しているので、チェックしてみてくださいね!

缶詰入りのグリンピースの保存方法

缶詰のグリンピースは未開封であれば2年ほど持ちますが、開封してしまうと冷蔵保存で2日ほどしか持たないので注意しましょう。

2日以内に使い切れそうにない場合は冷凍保存がおすすめ。1ヶ月ほど保存が効きます。

解凍方法

冷凍したグリーンピースは、市販の冷凍グリーンピースと同じように使えます。

ご飯と炊いたり、スープなど温かいものに入れる場合は冷凍のまま鍋や炊飯器に加えてください。

サラダや和え物、トッピングなどにそのまま使う場合は冷蔵室で自然解凍するようにしましょう。急ぎの場合は流水にさらせば、早く解凍できますよ。

グリンピースは腐るとどうなる?

グリーンピースは鮮度が落ちやすい野菜のため、放置しておくとすぐに傷んでしまいます。

傷んだグリーンピースは、さやや豆が変色したり、カビが生えたり、ぬめりや変な汁がでている、異臭がするなど明らかに見た目や臭いでおかしいことがわかります。

このような状態になったグリーンピースは、残念ですが食べずに処分しましょう。

フレッシュなグリーンピースを上手に保存しよう

グリーンピースは痛みやすく、そのままではすぐに悪くなってしまいますが、茹でてから冷凍保存することで1ヶ月程度は保存することができます。

冷凍保存のグリーンピースは長期保存だけでなく、使うときにそのまま料理に加えられて便利なのも大きなメリットです。

青臭さが苦手という人が多いグリーンピースですが、フレッシュなグリーンピースはひと味違った美味しさです。ぜひ試してみてくださいね!

他の食材も上手に保存しよう!

独特な風味と歯ごたえのある食感で和食に欠かせない「ごぼう」は、老若男女問わず多くの人から親しまれている野菜のひとつです。日本の食卓に欠かせないといっても過言ではないごぼうですが、正しい保存方法を知っていますか。ごぼうは乾燥が大の苦手。保存の仕方を...
ごぼうの上手な保存方法を解説!切った後は冷蔵・それとも冷凍? - 簡単男飯レシピ・作り方 - GOHAN
薬味として使われることの多い「あさつき(浅葱)」。一見、万能ねぎや“わけぎ”とそっくりで、明確な違いを知らない方も多いのではないでしょうか?そんなあさつきの味や旬の時期といった特徴をはじめ、新鮮なあさつきの選び方や美味しさを長持ちさせる適切な保存方...
ネギの仲間「あさつき (浅葱)」とは?保存方法&おすすめの食べ方をチェック! - 簡単男飯レシピ・作り方 - GOHAN
スポンサーリンク