最近話題となっている「おにぎりダイエット」。これは、おにぎりを食べることでダイエット効果を得るという方法です。
「おにぎりは炭水化物なのに、太らないの?」と疑問に思う方も多いかもしれません。しかし、おにぎりでダイエット効果が得られるのにはきちんとした理由があります!
今回は、そんなおにぎりダイエットのメカニズムや期待できる効果などについてご紹介します。
体質改善が目的!?おにぎりダイエットとは?
「おにぎりダイエット」は、おにぎりを食べてダイエット効果を得る方法です。このダイエット方法は、テレビなどで複数の芸能人が実践したことで話題になりました。
おにぎりは炭水化物ですから、「逆に太ってしまうのでは?」と考える方もいらっしゃるかもしれません。しかし、おにぎりダイエットでは実際に多くの方がダイエットに成功しているのです。
その理由は、体質を改善して痩せやすい身体にすることが目的だからです。
ダイエットのために無理な食事制限を続けていると、身体は少ないエネルギーだけで活動できるように変化していきます。
つまり、代謝が落ちてしまうため、運動しているときはもちろん、何もしていないときに消費されるエネルギー量も少なくなり、どんどん太りやすい体質になってしまうのです。
それに対して、おにぎりダイエットではしっかりと食事を摂取します。おにぎりダイエットの期間中は食べるものに一定の制限はありますが、食べないダイエットに比べてはるかにストレスは少ないでしょう。必要なエネルギーも確保されるため、代謝が落ちてしまう心配もありません。
ただし、体質を変えるにはある程度の期間が必要です。おにぎりダイエットで十分な効果を得るためには、3週間ほど実践するのが良いでしょう。
とはいえ、あまりに長期間やりすぎると栄養バランスが偏り、体調不良に繋がる場合があります。おにぎりダイエットは3週間を目安に行い、体調に異変があれば一度中止して無理のない範囲で実践してください。
おにぎりダイエット期待できる効果
それでは、おにぎりダイエットによって期待できる効果について、詳しくみていきましょう。
おにぎりダイエットでは、体質が変化していくのに伴って様々な嬉しい効果が期待できます。ただ単に「体重を落とす」ということだけではなく、おにぎりダイエットで「健康」な身体を手に入れましょう!
快便
まず期待できる効果は、快便です。
無理なダイエットをしていると、食事の量が少なく食物繊維も不足しやすいため、便秘になりがちです。しかし、おにぎりダイエットで主に食べるお米は水分が60%以上と多く、食物繊維も含まれています。
また、近年の研究でお米などに含まれるデンプンが冷えたときにできる「レジスタントスターチ(難消化性デンプン)」という成分が、食物繊維と同じような働きをすることがわかっています。
さらに、おにぎりと合わせて食べる野菜の食物繊維や、発酵食品である味噌を使うお味噌汁の効果から、便秘解消につながるのです。
小腸での吸収を抑える
炊いたお米は常温以下まで温度が下がると、お米に含まれているデンプンが「レジスタントスターチ」に変わります。通常のデンプンだと、唾液などに含まれる消化酵素によって分解され、小腸で糖として吸収されていきます。
しかし、このレジスタントスターチは消化吸収しにくい成分であるため、小腸で糖として吸収されるのを抑えることができるのです。
糖質や脂質をカット
お米に含まれている食物繊維やレジスタントスターチは、消化吸収がしにくい成分です。
そのため、小腸内で一緒に摂取した糖質や脂質を吸着し、それらの吸収を穏やかにしてくれる効果があります。
血糖値の上昇が緩やかになる
糖質や脂質の吸収を穏やかにすることで、血糖値や血中脂質の上昇も緩やかになります。
血糖値が上がると分泌される「インスリン」というホルモンは、血中の糖を減らすために糖を脂肪として細胞内に蓄える性質があります。私たちの身体にとってはなくてはならないホルモンですが、過剰な分泌は肥満や生活習慣病の原因にもなります。
おにぎりダイエットでは、血糖値の上昇を緩やかにすることでインスリンの過剰な分泌を抑えられるため、ダイエットや健康のために良い効果が期待できます。
お菓子やお酒への欲求が抑えられる
おにぎりダイエットでは、ダイエットの天敵であるお菓子やお酒への欲求が抑えられます。
通常のダイエットではお菓子やお酒を「ガマン」するためストレスが溜まりやすいですが、おにぎりダイエットでは自然とその欲求が抑えられるため、無理なストレスが掛かりません。
お菓子やお酒が欲しくなるのは、足りないエネルギーを補うために脳が糖分を欲するためです。さらに、砂糖やアルコールには中毒性があります。そのため、習慣的に摂取しているとさらにやめにくくなる、という悪循環に陥りやすいのです。
おにぎりダイエットでは必要なエネルギー量が確保されていますし、期間中はお菓子やお酒は摂取しないルールになっています。そのため、お菓子やお酒への欲求が抑えられ、おにぎりダイエットの期間が終わったあともお菓子やお酒への欲求が自然と抑えやすいといわれています。