おいしそうな卵かけご飯
卵かけご飯やオムライス、デザート作りに欠かせない卵。常備しておきたい食材のひとつです。しかし、スーパーでは常温保存されていることもあるのに、ご家庭では冷蔵庫で保存していますよね。なぜなのでしょうか?

今回は知って得する卵の保存方法をご紹介します!ぜひ日々の生活に役立ててみてくださいね。

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卵はなぜ常温で売られているの?

ねぎとごま、大量の卵
スーパーなどで、常温保存されている卵を見たことある方も多いはず。ということは自宅でも常温保存でいいのでは?と考えてしまいがちですが、実は常温で売られている理由は、結露の発生を防ぐためなんです。

卵には呼吸するための小さな穴(気孔)がたくさん空いています。気温や湿度の差によって結露が発生し、卵の表面に付いてしまうと、雑菌が気孔から中に入ってきてしまうおそれがあります。

雑菌が入ってしまうと卵が傷みやすくなってしまうため、常温で販売しています。

自宅でも常温保存できる?

サルモネラ菌などによる汚染の関係から、一定して10℃以下で保存されていれば、常温での長期保存も可能なのだそう。

しかし、四季による温度変化が激しい日本では安定して10℃以下を保つのは難しいため、購入後すぐに冷蔵庫に入れて保存されることをおすすめします。

卵の賞味期限=「生食できる期限」

卵の賞味期限は食品衛生法に基づいて決められており、“安心して「生食」できる期限”を表示しています。パック後14日間と設定されています。

また、卵白には抗菌、抗ウィルス作用などを高める天然酵素「リゾチーム」が含まれていて、菌の発生を防いでいるのですが、このリゾチームが働いている間が生で食べられる期間の目安にもなっています。

卵の賞味期限は“本当に傷んでしまう”期限より前に設定されているため、賞味期限が2〜3日切れていても食べれないというわけではありません。ただし、賞味期限切れの卵を食べる際は必ず加熱処理をするようにしてください!

冷蔵保存する際に注意すべきこと

殻半分を割った卵
おそらく大半の人が冷蔵庫のドアポケットに卵を入れているのではないでしょうか。しかし、ドアポケットで保存すると傷みやすい原因になってしまうことも…。

冷蔵庫のドアポケットは開閉時の振動を受けやすいため、殻に傷がつきやすくなってしまいます。また、温度が安定しないので卵が傷みやすくなってしまう原因にも。

卵専用フォルダも同様です。専用フォルダの場合、パックから取り出して入れている方も多いかと思いますが、パックがないぶん傷つきやすくなってしまいます。そこから細菌が侵入する可能性もあるのでドアポケットでの保存はあまりおすすめできません。

冷蔵庫内でどこが保存に適しているの?

衝撃や温度差の影響を受けにくい、冷蔵庫の奥が保存に適しています。パックのまま入れておくことで殻に傷が付くこともありません。しかし、取り出しにくくなってしまうことも事実…。冷蔵庫の奥へしまう場合は、整理整頓を心がけてくださいね!

卵の尖った方を下に!上下で保存性が変わる!?

丸みを帯びている方(鈍端部)には「気室」と呼ばれる空気の部屋があります。気室を上にすることで、古くなった卵黄が浮かんできても殻に触れることを防げます。殻と接触していると細菌が入り込む可能性が高くなってしまいます。

卵は冷凍保存も可能?

生ですぐ使えることに利点の多い卵を冷凍で保存しようなどとは思いませんよね。解凍に要する時間が必要になってしまいますが、卵は冷凍保存することも可能です! 殻付きの状態で約1ヶ月ほど保存することができるといわれています。

食感は変わってしまいますが、卵白はメレンゲにすると泡立ちがよく、卵黄はモチっとした食感になり、クリーミーさが生まれます。電子レンジや自然解凍などで戻した卵黄は卵かけご飯にすると絶品なのだそう。食べ方によってはおいしくいただけるので、気になる方はぜひ試してみては?