夏になるとスーパーで見かけるようになる「とうもろこし」。丈夫そうだからと常温で放置しておいたら、実がシワシワになってしまった…。なんて経験されたことのある方もきっと少なくないはず。

とうもろこしは見た目によらずデリケートな野菜なので、適切な保存が新鮮さを保つ秘訣となります。

今回はとうもろこしの選び方や適切な保存方法をご紹介するので、ぜひ参考にして新鮮で美味しいとうもろこしをたくさん召し上がってくださいね!

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とうもろこしの選び方


とうもろこしの旬は6月~9月です。その間だけ、生のとうもろこしをご家庭で味わうことが出来ます。

選ぶならなるべく新鮮なものを選びたいですよね。そこで、美味しいとうもろこしを見分ける方法をお教えします。購入時の参考にしてみてください。

皮の色が鮮やかな緑色のもの

とうもろこしは皮をはいでしまうと傷みやすくなってしまうので、皮付きのまま売られているものを買うようにしましょう。皮は青々とした緑色で大きな傷や汚れがないかどうかもチェックするようにしてくださいね。

実が詰まっている&粒の大きさが揃っている

とうもろこしの頭からおしりまでぎっしりと実が詰まっていて、一つ一つの粒がみずみずしくふっくらとしているものは新鮮な証拠。また、粒の大きさが揃っていると食べた時に食感や味わいが均等になるのでおススメですよ。

皮で覆われて中が確認できない場合は、持った時にずっしりと重みがあるものや粒を軽く押してみて固すぎず、弾力があるものを選ぶといいでしょう。

頭の部分についているヒゲが茶色いもの


とうもろこしの頭部についているヒゲの色が茶褐色のものを選ぶようにしましょう。緑色のものは、未熟なとうもろこしの可能性が高く、実が固いことがあります。

また、ヒゲは直接実に繋がっているので、ヒゲの量が多いほど実が詰まっている傾向があります。

胚芽部分の栄養素がポイント!

とうもろこしの胚芽部分(身の中心あたり)には、高血圧を予防する「必須脂肪酸(リノール酸)」が含まれています。ついつい捨ててしまいがちなヒゲにはむくみ解消などの効果もあるので、乾燥させてから煎じてお茶にするのもおすすめですよ。

とうもろこしの上手な保存方法

常温保存はNG

とうもろこしは低温保存を好む野菜なので、常温下に置いておくとすぐに傷んでしまいます。常温での保存は絶対にしないようにしましょう。

冷蔵保存する場合

常温での保存が不向きのとうもろこしは、冷蔵もしくは冷凍で保存するようにしてください。

ここでは冷蔵保存の方法をご紹介していきます。冷蔵保存には、生のまま冷蔵する方法と加熱してから冷蔵する方法の2通りがあります。

生のとうもろこしを冷蔵保存する場合

1.皮、ヒゲは取らずにそのまま水で軽く洗って汚れを取る。
2.水で濡らした新聞紙を2〜3枚使ってとうもろこし全体を包む。
3.ヒゲのある方を上にした状態で野菜室に入れて保存する。

生のままの保存は、ほとんど手間がかからないのでラクチンですよ。保存期間は2~3日ほどです。

加熱したとうもろこしを冷蔵保存する場合


次に、加熱してから冷蔵保存する方法をご紹介したいと思います。こちらの方法だと1週間ほど日持ちさせられるので生のままよりも長期保存が可能です。すぐに食べない場合は加熱処理をしてから保存しておくといいでしょう。

電子レンジを使う方法

①皮なしのとうもろこし
1.皮、ヒゲを取ったとうもろこしをラップでぴったり包んでから1本ずつ電子レンジで加熱(目安は600wで2分20秒ほど)
2.冷めたら野菜室に入れて保存する。

②皮付きのとうもろこし
1.皮付きのとうもろこしを1本ずつ電子レンジに入れて加熱する(目安は500wで5分)。
2.粗熱が取れる程度まで冷ましてから、とうもろこしのおしりの部分より2㎝ほど上のところで切り落とす。
3.頭の部分を持って振り、切り込みのところから中の実を取り出す。
4.ラップで包んでから野菜室に入れて保存する。

電子レンジで加熱すると、とうもろこしのデンプンがなくならないので本来の甘さをたっぷり感じることが出来ます。

茹でる方法

①皮なしのとうもろこし
1.鍋やフライパンに水を張る。水1リットルに対し、塩5gを入れて沸騰させる。
2.沸騰したら適当な長さにカットしたとうもろこしを入れて中火で3分ほど茹でる。
※たまにひっくり返すことで均等に熱が通ります。
3.茹で上がったらすぐにラップで包んで野菜室に入れて保存する。
※アツアツのうちにラップで包むことで、水分が蒸発してから実がシワシワになるのを防ぎます。

②皮付きのとうもろこし
1.鍋やフライパンに水を張り、薄皮を残したとうもろこしと塩を入れて茹でる。沸騰し始めてから5分ほどたったところで火を止める。
※塩の分量に関しては皮なしのとうもろこしの茹で方と同じです。
2.皮付きのまま冷まし、冷めたら皮とヒゲを取ってラップで密閉する。
3.野菜室で保存する。

電子レンジで加熱する場合と違い、同時に複数茹でることが出来るのでたくさん使いたい場合はこちらをおすすめします!

しかし、茹でているあいだにもとうもろこしからはどんどん栄養分が流れ出てしまうので、特に皮なしの場合は出来るだけ加熱時間を短く済ますことがポイントになります。

皮なしの場合は沸騰してから、皮付きの場合は水から茹でることをしっかりと抑えておきましょう。

冷凍保存する場合


出典:Photo AC
冷蔵保存の期間内に食べ切れない…という方は冷凍保存するようにしましょう。冷凍したとうもろこしは1か月ほど保存可能なのでいざという時は助かりますね。

こちらも冷蔵保存と同様に生のまま冷凍するか、加熱してから冷凍するかの2通りの方法があります。

生のとうもろこしを冷凍保存する場合

1.皮、ヒゲを取ってからラップでぴったり包む。
2.フリーザーバッグに入れて冷凍庫で保存する。
※あらかじめ粒を外して冷凍することも可能です。調理の際にそのまま使うことが出来るので便利ですよ。

加熱したとうもろこしを冷凍保存する場合

1.皮、ヒゲを取ったとうもろこしを「冷蔵保存の方法」でご説明した電子レンジで加熱する方法、もしくは茹でる方法のいずれかを参考にして冷凍前に加熱処理をしておく。
※『冷蔵保存する場合』を参照してください。
2.ラップで包んだ後、フリーザーバッグに入れてから冷凍庫で保存する。
※あらかじめ粒を外しておくことも可能です。

冷蔵保存と比べると長期保存が可能ですが、保存しているあいだも鮮度は落ちてしまうため、とうもろこし本来の甘さと食感を楽しみたい方は冷蔵保存がおすすめです。

すぐに食べる分だけ冷蔵保存して、残りは冷凍保存するといいでしょう。

おいしい解凍方法

加熱調理する場合は凍ったまま使用できます。生の状態で使用したい場合は、前日に冷蔵室に移して自然解凍させるか、熱湯をかけて戻してください。

とうもろこしを上手に保存!

とうもろこしはなるべく早く食べることがポイントです。出来れば使う直前に購入するようにしてください。

どうしても食べきれないときは、適切な保存でなるべくとうもろこしの鮮度を落とさないようにしましょう。購入する際はぜひ活用してみてくださいね!

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