皆さんは、紅茶やお菓子に少し加えるだけで香りを引き立たせてくれるレモンの正しい保存方法をご存知でしょうか?

今回は、新鮮なレモンの選び方から適切な保存の方法などご紹介します。レモンを普段からよく活用するという方はぜひ覚えておいてくださいね!

Sponsor link

レモンはなぜ酸っぱいの?


レモンといえば想像するだけで舌に思い出してしまうほどの酸っぱさが特徴ですが、一体あの味わいは何が原因となって生まれているのでしょうか。

実は、あの味の源は「クエン酸」と呼ばれる成分です。レモンからたっぷり摂取出来ることで有名な「ビタミンC」が酸っぱさの原因だと思われがちですが、それはこのクエン酸の中に含まれているのであってビタミンC自体が酸っぱいわけではありません。

レモン以上にビタミンCが豊富といわれている赤ピーマンは全然酸っぱくありませんよね。酸味にはクエン酸が影響しているということを覚えておきましょう!

皮ごと使うなら国産のレモンが安心

海外から輸入されたレモンは安価なものが多いですが、カビや細菌類の発生を防ぐためにたくさんの農薬が使われています。特に皮の部分は食べるのを控えた方がいいといわれているくらいです。

まるごと砂糖漬けやジャムにしたい場合は、国産のレモンを使用するといいでしょう。日本のレモンは減農薬や無農薬で育てられたものが多いので、小さなお子様でも安心です。

新鮮なレモンの選び方


皆さんが普段レモンを購入する時に気を付けているポイントはなんでしょうか。

バラ売りされていることが多いレモンならではのメリットなのですが、見た目や感触だけで新鮮なものを見分ける方法があります。ここでは選び方のコツをお教えします。

皮の状態

まずは皮の状態をチェックしてください。ツヤとハリがあり、色にはムラがないものだと新鮮で美味しいものだという証拠なのでおすすめです。

ヘタ

ヘタの確認も重要です。ヘタが付いていることと、それが綺麗な緑色をしていて枯れていないかを必ず見るようにしてください。

重さ・感触

いくつかの候補があればそれぞれのレモンを持ってみて、より重いものを選ぶようにしましょう。重量があるものには果汁がたっぷり含まれているので、レモンの味わいをしっかり感じられて美味しいですよ!

香り

可能であれば香りをかいでみてください。匂いが引き立っていれば食べ頃である証拠です。

ここからは、鮮度をなるべく落とさずにレモンを保存する方法をご紹介します。ポイントを押さえるだけでレモンをより長く楽しめるはずです。

レモンの常温保存はNGだった!?

皮の感触が似ているグレープフルーツと違って、レモンは常温での保存ができない果物です。最適な温度は6~8℃くらいで10℃超の環境では劣化スピードが上がってしまうといわれています。日持ちさせたい時は冷蔵もしくは冷凍保存を活用しましょう。

冷蔵保存する場合


レモンを冷蔵保存する時の具体的な手順をお教えします。

購入した時のまま丸ごと保存するのと、使いかけでカット済みのものを保存するのでは多少保存方法が異なるので、それぞれ順を追って説明していきますね。

丸ごと保存する

丸々一個のレモンを保存する時は、ひとつずつラップか新聞紙で全体を覆うように包んでください。

包み終わったものはさらにビニール製の袋に入れ、野菜室の中で保存します。

以上の手順で保存したレモンの中でも、特に国外産のものは農薬や保存料が多く使われているため、果物にしてはかなりの長期間保存できます。

・保存期間:約1ヶ月

カットしてから保存する

一度包丁を入れてしまったレモンは、切り口の乾燥が原因で丸ごと保存よりも日持ち期間がだいぶ短くなってしまいます。出来るだけ果汁を失わせないよう切った部分をラップで覆ってからそのまま野菜室で保存してください。

・保存期間:約5日

冷凍保存する場合

続いて、冷凍保存する時の手順をお教えしていきます。こちらもレモンの状態が丸ごとか、カット済みかで保存方法が異なるので当てはまる方を参考にしてみてください。

丸ごと保存する

丸ごと冷凍する方法はレモンの香りを楽しみたい方におススメの保存法なんです。

一般的に冷凍した食材は長持ちする代わりに細胞が壊れてしまうことがデメリットだとされていますが、レモンについてはメリットへと変貌します。

冷凍することでレモンの皮の細胞が壊れ、皮ごとすりおろしてジュースにすることが出来るようになるので、今までよりも風味が際立つようになります。

また、レモンのクエン酸に含まれるビタミンCは加熱すると分解されて効果がなくなってしまいますが、低温環境には強いので栄養価が落ちる心配もありません。

実だけよりも皮ごと食べる方がおよそ5倍ものビタミンCを摂取出来るので、丸ごと冷凍した時はぜひ皮ごと食べるようにしてください。

・保存期間:約1ヶ月

カットしてから保存する


常温では5日ほどしか持たなかったカット済みのレモンも、冷凍すれば1か月近く保存出来ます。

切ってある状態で冷凍するので解凍後はそのまま料理に使えて便利ですよ。具体的な手順は以下の通りです。

手順

まずは好みの厚さにレモンをカットし、それを広げたラップの上にくっつかない程度の間隔で並べて空気が入らないよう端を包みます。

次に、あいだにラップが来るような状態でレモンを重ね、まとまった状態のレモンをチャック付きのフリーザーバッグに入れて冷凍庫で保存してください。

・保存期間:約3週間

美味しい解凍方法

丸ごと冷凍したレモンは冷凍庫から取り出した後、凍ったまま半分に切って皮ごとすりおろすのがおすすめの食べ方です。捨てる部分もなく、栄養分をたっぷり摂取しながら美味しくいただけます。

輪切りの状態で冷凍したレモンは手間のかかる解凍は一切不要です。使う分だけを取り出したらジュースに入れるもよし、料理の仕上げにのせるのもよし。そのまま使えて便利です!

レモン漬けで保存する場合


砂糖漬けにして保存するのであれば、カット済みのものでも冷蔵保存で長持ちします。レモンの酸味が苦手な方でも美味しくいただけますよ。

それでは作り方の手順をご説明します。

材料

・レモン:3個 
※皮ごと使うので国産のものがおすすめです。
・砂糖:150g 
※黒糖やはちみつを使ってもOKです。よりまろやかな仕上がりになります。
・アルコール消毒した大きめのビン

保存瓶のアルコール消毒に関しては『保存瓶のアルコール消毒方法は?簡単な手順とおすすめの保存瓶も紹介』にて詳しくご紹介しています。合わせてチェックしてみてくださいね!

手順

まず、レモンを薄めにカットしてください。レモンの皮の苦みが苦手な方はこの段階でそぎ落としましょう。次にビンの中にレモンと砂糖を交互に重ねるように入れていきます。最後に砂糖が来るようにすることだけ注意してください。

ビンのふたを閉め、2~3日間そのまま冷暗所、もしくは冷蔵庫の中で放置します。徐々にレモンから水分が出てくるのでそれが砂糖と上手く混ざり合ったことが確認出来たら完成です。

すぐに食べない場合は冷蔵庫の中で保存すると発酵の予防にもなり、長持ちします。

・保存期間:約1ヶ月

レモンの皮も有効活用

レモンの砂糖漬けを作る際に皮をそいだ方は、他の使い道があるので捨ててしまわないでくださいね。ちなみに他の用途というのは「ドライレモンピール」です。以下で作り方をご説明します。

材料

・レモンの皮:適量
・お湯
・電子レンジ

手順

レモンの皮の内側に付いている白い物体を出来るだけ取り除き、綺麗な黄色い部分だけを残してください。

それを沸騰しているお湯に入れて約30分茹でることで農薬を抜きます。茹で上がったら水気を取ってから出来るだけ薄くカットし、キッチンペーパーの上にのせて電子レンジで様子を見ながら3分ほど加熱します。全体に火が通れば完成です。

※加熱時間が長すぎると焦げることがあるので十分に注意してください。

お菓子やお吸い物に加えると柑橘系の香りが立って普段よりも贅沢な気持ちになれますよ。また、保存するのであれば冷凍保存が最適なので覚えておいてください。

他の柑橘系フルーツでも同じように作れるので、皮が余った時などにぜひ色々な食材で作ってみてください。

レモンを上手に保存しよう


今回はレモンの酸っぱさの原因や新鮮なものを見た目で区別する方法、冷蔵と冷凍保存の具体的な手順などをご紹介しました。

レモンは他のフルーツや野菜とは違い、常温保存が適していないことはご存知でしたか?知らなかった方はこれから冷蔵か冷凍保存をするようにしてくださいね!

丸ごと保存する場合もカット済みのものを保存する場合も、具体的な手順がこの記事の中にまとまっているので状況に応じて手順を使い分けると良いでしょう。

また、レモンの皮が苦手な方や余ってしまった時には乾燥ピールにして様々な料理に混ぜればさわやかな香り高い料理になるので、普段よりも少し贅沢な気分を味わえますよ。ぜひ一度作ってみてください。

スポンサーリンク