お正月に食べるツヤツヤの黒豆煮は甘くてとても美味しいですが、黒豆の中にはダイエットや歳を重ねることによって出てくる物忘れなどに効果がで期待できる栄養素がたくさん含まれています。

今回は各栄養素のもたらす嬉しい効果をメインに、黒豆に関する様々な情報をご紹介していくのでぜひチェックしてみてくださいね!

Sponsor link

黒豆とは?

皆さんは「黒豆」の品種について正しく理解しているでしょうか?

実は、黒豆は日本の代表的な豆ともいえる「大豆」と元々は同じ豆なのですが、このことついてご存知の方はあまりいないように思います。

元は同品種の豆であるのに、収穫時期が異なることで違う野菜として分類されているだけなので知らなかったという方はぜひ覚えておいてくださいね。

黒豆がおせちに使われる理由

お正月に食べるおせちに欠かせない黒豆煮。皆さんはおせち料理に黒豆が使われるようになった由来についてご存知でしょうか。

「まめ」という言葉は「元気」、「丈夫」、「健康」の3つを意味する言葉として利用されることがあるそうです。そのことから、新年への期待を込めた一品としてお正月をお祝いするために黒豆を煮たものをおせちに加えるようになったと言われています。

黒豆にも種類がある


ひと口に「黒豆」といっても種類はひとつだけではありません。名前ごとに大きさや味わいが異なるので、黒豆がお好きな方は食べ比べをしてその違いを実感してみてください。

ここでは最も代表的な4種類の黒豆についてそれぞれの特徴をまとめたので、比較を行う前の参考にしてみてくださいね。

丹波黒

丹波黒は「極大」サイズの黒豆として有名な種類です。大粒で映えるうえに食べ応えもあります。栽培される期間は長いですが一度にたくさん作ることは難しく、実際の収穫量は少なめです。

兵庫県、京都府、岡山県、滋賀県などの広い地域で収穫されていて、柔らかく粘り気のある食感と丹波黒特有の奥深い甘みが特徴です。

光黒

丹波黒ほどではありませんがこちらも大粒の種類です。光沢が強いので黒い豆がよりツヤツヤとしていて見た目が非常に綺麗なんですよ。

北海道で栽培されている種で、糖度が高く煮豆や豆菓子にするのに適しています。黒豆豆腐も光黒で作られていることが多いようです。

雁喰(がんくい)

別名「黒平豆」として知られていますが、名前の通り平たい形状が特徴的な種類です。主に東北地方で収穫されています。

表面に「雁」という鳥が食べたような跡があることから「雁喰」と名付けられたという由来があるそうです。

他種に比べてさらに甘みが深いので、最も煮豆にするのに向いているでしょう。私たちがお正月に食べる黒豆煮に使用されているのも雁喰です。

玉大黒

丹波黒と東山140号という名の黒豆を交配させて生まれたのが玉大黒です。形は球のような丸型でサイズも大きめです。丹波黒と同様、「極大粒」に分類されます。上品な甘みが特徴とされ、煮豆にするのに向いています。

早熟・早生種であるため強い抵抗力を持ち合わせており、自力でウイルスまでも撃退してしまうそうです。農家の方にとっては丹波黒よりも育てやすい品種だと言えるでしょう。

黒豆はダイエットにも効果的?


黒豆は少量でも満腹感の得られやすい食物繊維のほか、脂肪が蓄積するのを予防する「サポニン」や「シアニジン」などの抗酸化作用がある栄養素を多く含んでいます。ダイエット中の方は積極的に摂取するといいでしょう。

具体的な仕組みとしては、強い抗酸化作用によって血液内の悪玉コレステロールと中性脂肪を排出して血液を綺麗にしてくれるんです。血液が綺麗になったおかげで血流がよくなると、エネルギー代謝率が向上してカロリーを消費しやすい体になります。

運動してもなかなか痩せなくて悩んでいる方は、サポニンやシアニジンを意識的に取り入れてみてはいかがでしょうか。

黒豆のカロリーについては『黒豆のカロリーは乾燥と水煮で変わる!?糖質量やうれしい効果効能をご紹介』にて詳しくご紹介しています。

黒豆に含まれる栄養素と効果効能

良質の植物性たんぱく

健康的な体を作るうえで欠かせないのが「毎日バランスの取れた食事をする」ということです。

今日、世の中では様々なダイエット法が流行っており何を食べればいいのか混乱してしまいがちですが、ご飯、肉、魚、野菜…と全ての食材をバランスよく食べることが何よりも大切です。

バランスを重視する中でぜひ取り入れて頂きたい栄養素のひとつがたんぱく質なのですが、これはお肉から多く摂取出来ると言われています。しかし、お肉に含まれているのは「動物性たんぱく質」であるため、食べすぎてしまうと飽和脂肪酸の過剰摂取に繋がる恐れがあります。

「植物性たんぱく質」を豊富に含んでいる豆類からも、たんぱく質を取り入れることで飽和脂肪酸の取りすぎを防ぐことが出来るので、ここでも「バランス良く」を心がけるようにしましょう。

他の大豆類ではなく、黒豆であれば普段の料理にも取り入れやすいのでおススメなんです。

豊富なポリフェノール

7大栄養素のひとつであるフィトケミカルの一種、「ポリフェノール」。これは人間の細胞が活性炭素によって悪影響を及ぼされないよう守ってくれる効果を持っています。

ポリフェノールは様々な食品に含まれている成分ですが、大豆類の中でアントシアニンを含んだポリフェノールを含んでいるのは黒豆だけなんです。そのため、豆類からポリフェノールを摂取したい方は黒豆を定期的に召し上がるようにしてください。

ビタミン類

黒豆に含まれるビタミン類には「ビタミンB1」と「ビタミンB2」の2つがあります。ビタミンB1には糖の代謝率を上げてエネルギーへの変換をスムーズにする働きがあり、ビタミンB2には脂肪を溜まらないよう分解してエネルギーに変える働きがあります。

「サポニン」、「シアニジン」と同じく、痩せたい方の味方である栄養素だと言えますね。

レシチン・コリン

高齢になってくると物忘れすることがどうしても多くなってきてしまいます。黒豆にはそんな症状の緩和に役立つ栄養素が含まれています。

その栄養素というのが「レシチン」と「コリン」です。レシチンは脳の情報を伝えるコリンを合成する成分で、それによって生み出されたコリンは記憶力や集中力を高めることで脳が老化していくのを抑制する働きを持っています。ボケの予防に効果があるそうですよ。

また、これらは脳の中だけではなく頭部の表面上の老化まで防止してくれるので抜け毛や白髪の予防にも高い効果が期待されます。

嬉しい効果がいっぱいの黒豆で理想の体を手に入れよう!

黒豆が大豆と全く同じ豆であることには驚きですよね。また、おせちに入れられるようになった理由や主な黒豆の種類についてもご説明しましたが、皆さんはどこまでご存じだったでしょうか?

何回かダイエットに挑戦しているのになかなか体重を落とせないという方は、日々の食事に黒豆を取り入れることによってまずは痩せやすい体質に変えていきましょう!

余った黒豆は上手に保存!

お正月に食べるおせち料理の中によく入っている黒豆煮。作り置きしてお弁当に入れたりおかずの一品にすることもありますね。そんな黒豆の適切な保存方法を皆さんはご存知でしょうか?今回は調理前の乾燥黒豆から味付けを終えた黒豆煮まで、それぞれの正しい保存方法...
黒豆の正しい保存方法は?長持ちさせるコツやリメイクレシピまでご紹介! - 簡単男飯レシピ・作り方 - GOHAN
スポンサーリンク