シャキシャキとした歯ごたえが楽しめる水菜は鍋料理だけではなく、サラダにも使える万能な野菜です。
しかし、数日経つとすぐに傷み始めてしまいます。気付いたら葉がドロドロとして腐っていた…なんて経験された方も多いのではないでしょうか。今回はそんな水菜の上手な保存方法をご紹介します! 適切に保存してみずみずしい水菜を楽しみましょう!
水菜ってどんな野菜?
水菜は畑と野菜の間に水を引いて育てたことから「水菜」と呼ばれるようになった日本原産の野菜です。京都府で栽培されていたことから京野菜の一種であり、サラダや鍋料理など、様々な料理に使えることから人気となりました。
現在では茨城県が収穫量の全体の半数を占めており福岡県、次いで京都府での栽培が盛んです。
土栽培と水栽培がある
元々は畑で作られていましたが、近年は水耕栽培がメインになってきたため、一年中店頭で見るようになりましたが、本来は11〜2月が旬の冬の野菜です。そのため京都では水菜が店頭に並ぶと本格的な冬に入ったと認識されるそうです。
栽培方法により味も若干異なり、水耕栽培の水菜はアクが少なく味も薄めです。反対に畑で育った水菜は味が濃いとされています。それぞれ料理に合わせて使い分けるといいですね。
また、カルシウムやカリウム、ビタミンCなどを多く含む緑黄色野菜でもあります。
水菜にもさまざまな種類がある
水菜にはいくつかの種類があります。店頭で見かける全体が緑色の水菜の他に紫水菜、赤軸水菜、壬生菜などがあります。
紫水菜は葉が紫色で、茹でると緑色になる特徴があります。赤軸水菜は軸の部分が赤紫です。こちらは茹でても色は変化しませんが、短めに茹でると色がきれいで酢の物などにしても楽しめます。壬生菜は葉が水菜とは違い、ギザギザしておらず細く丸いのが特徴です。
水菜が鍋の具材に最適な理由
水菜はアクが少なく、肉や魚の臭いを消す作用を持っています。そのため、色々な具材が入っている鍋料理などに特におすすめの食材です。
といってもグツグツ煮込んでしまってはせっかくの水菜の食感を損なってしまうため、最後にサッと加えるのがベスト。肉や魚と一緒に食べればシャキシャキとした食感で美味しさを引き立たせてくれるはずです。
新鮮な水菜の選び方
できるだけ水菜を日持ちさせるには、まず新鮮な水菜を選ぶことがポイントです。葉や茎、株をよく確認しましょう。
葉
新鮮な水菜は葉の色が鮮やかでピンとハリがあります。水菜は透明なビニール袋に入っていることが多いので、葉の状態を確認してみてくださいね。いくつか比べてみるといいでしょう。
茎
茎はハリがあって傷がなく、白いものを選びましょう。茎が折れていたり、変色して茶色くなっているものは、そこの部分から劣化しやすく、腐りやすいので注意が必要です。
また、あまりに茎が太くなっているもののは育ちすぎている可能性があります。育ちすぎたものは食感があまりよくないので、適度に細いものを選ぶといいですよ。
株
水菜は小ぶりで切り口が小さいものがおすすめです。ただし、これは水耕栽培の場合であり、畑で作られた水菜は水耕栽培と比較すると株が大きく、切り口も大きくなります。根の部分に土がついている場合は多少大きくても問題ありません。
冷蔵保存する方法
そのまま保存する場合
水菜は乾燥に弱い野菜です。鮮度を保つためにも保存する際は乾燥に十分注意しましょう。
全体を新聞紙でくるんでビニール袋に入れて、立てて野菜室で保存します。横にしたり、ななめにして野菜室に入れると葉が傷む原因になったり、茎が折れてしまうのでおすすめしません。
立てて保存するのが難しい場合は、あらかじめカットしてから保存するようにしましょう。
保存期間
約1〜2日
カットしてから保存する場合
水菜を冷蔵保存する場合は以下の方法がおすすめです。
1.食べやすい大きさに切る
2.軽く洗いキッチンペーパーでくるんだら保存容器に入れて冷蔵庫で保存する
3.キッチンペーパーは適宜交換する
そのまま保存するよりも長く保存できます。事前にカットしておくことで調理の手間も省けるので購入後、すぐに使わないときはこちらの方法を試してみてください。
保存期間
約10日
冷凍保存する場合
生のまま保存する場合
水菜を生のまま冷凍保存する場合は、まず綺麗に水洗いしましょう。その後、キッチンペーパーで水気をふき取り、1/2から1/3の大きさにカットしてそのまま保存用袋に入れて保存します。
解凍した後でも、シャキシャキとした歯ごたえが楽しめるので、サラダに使いたい場合などにおすすめです。
茹でてから保存する場合
下茹でしてから保存する場合は食べやすい大きさにカットして、30秒ほど熱湯にさらします。
水気をふき取り、保存用袋に入れて平らにして冷凍庫で保存します。保存するときは金属製のトレーに載せて保存すると急速に冷凍することができますよ。
保存期間
どちらも1ヶ月
上手な解凍方法
生のまま冷凍した水菜は自然解凍してください。冷凍庫から冷蔵庫に移して時間をかけて解凍すると、水っぽくなりません。サラダにしたい時はこの方法を用いるといいでしょう。
下茹でしてから冷凍した場合は解凍せず、そのままスープや鍋物に入れて調理しましょう。すでに火が通っているので、すぐに使うことができて便利ですね。
水菜は腐るとどうなる?
水菜はそのまま保存していると大体1週間くらいで傷んできます。傷み始めると、まず葉が溶けてドロドロとしてきます。
茎の部分も腐り、悪臭がし始めたら、食べるのは止めて廃棄しましょう。特に夏場は1週間ももたずに傷んでしまうことがあるので、気を付けるようにしましょう。
水菜を上手に保存しよう!
水菜はちょっとしたコツで長持ちさせることができます。サラダや鍋料理など様々な料理に利用できるので、ぜひご紹介した保存方法を試してみてくださいね!