薬味や鍋の具材など、さまざまな用途で一年中楽しめる長ネギですが、みなさんは普段どのように保存していますか。
長ネギはコツを押さえて保存すれば、かなり長期間保存することが可能です。冷蔵庫での保存方法はもちろん、冷凍する際のひと工夫についてもご紹介していきます!ぜひポイントを押さえて上手に保存してみてくださいね。
新鮮な長ネギの選び方
まずは新鮮な長ネギを選ぶことから始めましょう。形や色に注意して選ぶことが大切です。
形
新鮮でおいしい長ネギを選ぶときは、まず形がまっすぐで太さが一定のもの、その中で感触が固く、葉の部分がピンとしているものを選びます。
水分をたっぷり含んでいる長ネギは固くしっかりとしています。たまにふにゃにゃとした柔らかいものがありますが、おいしくないことがほとんどです。
もし、根っこの部分が残っているものがあれば、ひげ根のついたものを購入するようにしましょう。
また、ひげ根と同様に泥付きのネギも日持ちします。旬の時期でもある冬場になるとひげ根がついたり泥付きのものも多く出回りますので、チェックしてみてください。
色
色もチェックしてみましょう。白い色がはっきりとしていて艶があり、みずみずしく、緑との境もはっきりしているものは美味しい証拠です。店頭に並ぶ長ネギをいくつか見比べてみるといいでしょう。
長ネギは腐るとどうなる?
長ネギは腐ってくると白い部分が変色し、少し黄色っぽいような色になってきます。それと同時に外側から乾燥して切りづらくなってきます。
このような状態になったときは外側の皮を一枚むいてから調理するといいでしょう。
腐って食べられない状態になってくるとカビが生えたり、ドロドロして液体が出てくることもあります。こうなったら必ず廃棄するようにしましょう。
長ネギの栄養
消化液の分泌を促し食欲増進
ネギに含まれる「硫化アリル」は消化液の分泌を促し食欲を増進させます。体内でビタミンB2と結合し、吸収をよくする効果が期待できます。またこの成分は血行をよくする働きもあり、それにより体が温まるために風邪のひき始めにも効くとされています。
硫化アリルは空気に触れることで効能が高まりますが、長ネギを切ってから時間が経つと、成分が飛んでしまいます。風邪の予防などの効果を期待したい場合には切ってすぐに食べるようにしましょう。
青い部分も栄養満点
実は長ネギの青い部分には白い部分にない栄養がたくさんあります。そのひとつが「βカロテン」です。人参に含まれている栄養素としてもお馴染みですね。
ただ、青い部分は捨ててしまっている、という方も多いかもしれません。βカロテンは抗酸化作用があるため老化防止の効果が期待できます。ぜひ、青い部分も料理に利用してみてくださいね。
常温保存する場合
長ネギは冬の野菜です。そのため、冬は冷暗所であれば常温保存が可能です。保存の際は新聞紙にくるんで乾燥を防ぎ、立てて冷暗所へ置きましょう。保存可能な期間はだいたい1週間くらいです。
泥付きで根がついている場合は、白い部分を土の中に埋めて保存することもできますよ。この方法だと1~2か月くらい保存できます。
冷蔵保存する場合
カットせずに保存する場合
冬が旬の長ネギは、寒い時期以外は冷蔵庫の野菜室で保存した方がいいでしょう。
そのままだと長すぎて立てて保存することができないので、白い部分と緑色の葉の部分を分けて切ります。そして、それぞれの切り口を濡れたキッチンペーパーでしっかりくるんで保存用袋に入れます。
これを冷蔵庫の中で立てて保存します。必要なら立てられるように牛乳パックの空き箱などに立てましょう。キッチンペーパーは週に1回程度交換します。
葉の方がより早く傷むので、できるだけ早めの消費を心がけましょう。保存期間は葉の部分が2週間、根の部分が3週間ほどです。
刻んだ長ネギの場合
長ネギを事前に用途に合わせてカットしておき、キッチンペーパーを敷いた保存容器に入れておくという方法もあります。
あらかじめ切っておくことで料理の時にひと手間省けるため、忙しい方にはおすすめの方法です。この場合、キッチンペーパーが濡れてきたらその都度交換しましょう。
保存期間はだいたい1~2週間です。長ネギに含まれる栄養は時間の経過と共に失われてしまいますし、辛味も損なわれていってしまうので早めに食べるようにしましょう。
冷凍保存する場合
カットせずに保存する場合
冷凍保存する場合、細かく刻まずに保存することもできます。事前にどのような調理方法を用いるか決まっていないものの、特売などで長ネギを多く購入したときなどに役立つ方法です。
まず、洗った長ネギをよく拭いて、保存用袋に入るくらいの適当な大きさにし、袋に入れます。平らにし、金属製のトレーに載せて急速に冷凍すると美味しさを逃がさず冷凍することができます。
解凍するときは手早く切って鍋などに入れると、水分が出ないのでおいしさを損ないません。冷凍したネギは凍ったまま調理するようにしましょう。
刻んだ長ネギの場合
刻んだ長ネギを冷凍保存することもできます。まず、用途に応じた形に長ネギを刻みます。
そして保存用袋に入れて冷凍庫で保存します。ネギからでる水分が少しずつ固まってくるので、1時間くらいして半分くらい冷凍できてきたら、一度冷凍庫から出して袋を振ったり、ネギを揉んでバラバラになるようにします。
バラバラにしたネギを再度、冷凍庫に入れて1時間凍らせます。そして、もう一度取り出して同じ作業を行います。
ネギは切ってから冷凍すると切り口から出る水分が凍ることにより、どうしてもひと塊になってしまいます。そのため、この作業によりネギがくっつかないようにするのです。
少し面倒な作業と思われるかもしれませんが、くっついてしまうと必要量を取り出せず、不便なのでこのような方法で保存することをおすすめします。
2週間ほどの保存が可能です。刻んでしまうので、風味は時間の経過とともに損なわれてしまいます。できるだけ早めに使い切るようにしましょう。
瓶に入れて保存する方法
出典:おいしいメモ帳
先述した保存法以外にも保存瓶を利用した方法もあります。
刻まずに長ネギを保存する場合は保存瓶に入る長さにカットし、水を少し入れて蓋をしてから冷蔵保存しましょう。できれば野菜室がおすすめです。
長ネギは生命力が強いためカットしても葉が伸びます。長期間保存する場合は少し短く切っておくといいでしょう。適当なサイズに切って水を入れるだけなので手間もかかりません。
美味しい解凍方法
長ネギは冷凍すると細胞が壊れ、熱を通しやすくなります。そのため、凍ったまま炒め物や汁物に使うことができます。薬味など生で使用する場合も基本そのまま使えます。
凍っているのが気になるようであれば、軽く電子レンジで加熱してから使ってください。ただし、加熱しすぎると水分が蒸発してしまい風味が損なわれてしまいます。少しずつ時間を調整するようにしましょう。
長ネギを上手に保存しよう!
長ネギは食卓に欠かせない野菜にひとつです。一人暮らしではなかなか消費できずに結局腐らせてしまった、という人も多いのではないでしょうか。無駄にしないためにも適切な保存を心がけましょう。
風邪予防など、健康にも欠かせない長ネギの保存方法をマスターしておいしく召し上がってくださいね!
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