鮮やかな色合いで食卓を華やかに演出してくれる「人参」。カレーや炒め物など幅広い料理で活躍してくれますよね。人参は抗酸化作用があると注目されているβカロテンを多く含み、私たちの健康に欠かせない野菜です。
日々の食事で活躍する野菜だからこそ、できるだけ長く保存したもの。そこで今回は、人参の選び方から美味しく長持ちさせるコツをご紹介します。人参を適切に保存して料理に幅を広げてみてはいかがでしょうか。
美味しい人参の選び方・ポイント
切り口が新鮮
葉が付いていない人参の場合、切り口が新鮮かどうかが美味しい人参を選ぶポイントになります。切り口が黒ずんでいるのは、葉を切ってから時間が経っている証拠です。切り口をよく確認すると新鮮な人参を選ぶことができるでしょう。
ひげ根が少ない
大根などでもよく見かけるひげ根は本来、土壌の栄養分を摂取するために生えるものです。しかし、栄養豊富な土壌で育つと、ひげ根を出して多くの栄養を取ろうとする必要がありません。そのため、ひげ根が少なく表面が滑らかなものを選ぶのがおすすめです。
色が濃い
人参の鮮やかなオレンジ色は「カロテノイド色素」によって決まります。カロテノイド色素は人参に多く含まれる「カロチン」という栄養の色素です。カロチンの含まれる量が多ければ多いほど、人参自体の色も濃くなります。そのため、栄養が豊富で美味しい人参は濃いオレンジ色をしています。
芯が細い
葉に栄養が多く行き届くと、根の部分(オレンジ色の食べる部分)は栄養が少なくなり、美味しさも半減してしまいます。そのため、人参は葉や茎の部分があまり育ちすぎていないほうが美味しいのです。
葉や茎が育ちすぎていないものを見分けるポイントは、人参の葉と根の切り口です。ここが細いものは葉が育ちすぎていない証。ついつい大きいものから選んでしまいそうになりますが、人参は少し小さめのものを選ぶようにしてください。
水滴がついていない
人参は水分がついてしまうとそこから傷んでしまいます。袋に入れて売られている場合は、その袋に水滴がついていないかどうかよく確認しましょう。袋に水滴がついていると、持ちが悪くなってしまいます。
人参の効果的な食べ方
人参に多く含まれる「βカロテン」は生食や煮物よりも油を使った調理が効果的とされています。油と一緒に摂取した方がβカロテンを効率よく吸収することができるからです。また、ビタミンCの流失を防ぐなら電子レンジでの調理がおすすめです。
ビタミンCは水溶性のビタミンであり、茹でるとゆで汁にビタミンCが流れ出てしまいます。ビタミンCをできるだけ多く摂りたい、という場合は電子レンジを使用しましょう。
人参の保存方法
常温保存する場合
「選び方・ポイント」でもご説明しましたが、人参に水分がついている場合は必ずふき取りましょう。その後、乾燥を防ぐため新聞紙にくるんで、風通しのよい場所に立てかけて保存します。
人参に土がついている場合は、落とさずにそのまま新聞紙にくるんだほうが保存期間が長くなるのでおすすめです。
冷蔵保存する場合
冷蔵保存する場合も基本的には常温保存と同じような方法になります。水分をよくふき取ってからキッチンペーパーや新聞紙でくるみます。
その後、乾燥を防ぐためにポリ袋などに入れてから冷蔵庫内で立てて保存します。この時、ポリ袋の口をしっかり締めてしまうと、中に水分が発生してしまうことがあります。適切に保存したつもりが逆に人参が傷みやすくなってしまうので、袋の口はゆるく締めるのがポイントです。
カットした人参の方法
カットした人参は切り口からの乾燥を防ぐため、ラップでしっかりくるみましょう。その後、保存用袋に入れ、立てて保存します。
人参を保存していたら、芽が出てきたという経験をされた方もいるかもしれません。
私達が普段食べているオレンジ色の部分は根にあたり、常に葉を出そうしています。芽が出てしまうとそこに栄養を送ってしまい、人参の美味しさも失われてしまいます。何度かに分けて食べる場合は、できるだけ上の方から食べるようにするといいでしょう。
冷凍保存する場合
冷凍保存する場合は、先にカットしておくのがおすすめです。解凍してからそのまま使えるので、料理時間の短縮につながりますよ。いくつかの方法をご紹介するので、参考にしてみてくださいね。
そのまま冷凍
そのまま冷凍する場合は千切りがおすすめです。人参を切ったあと、水分をふき取ってラップでくるみます。
保存袋に入れたら急速冷凍するため、金属製のトレーの上に置いて冷凍しましょう。切った人参はなるべく平たくしておくと、均一に速く冷凍することができるのでおすすめです。
加熱してから冷凍
加熱してから冷凍する場合は、いちょう切りや輪切りなどに切ってから固めに茹でてます。
ザルにあげ、粗熱をとったらキッチンペーパーなどで水分を拭き、ラップにくるんだあと保存用袋に入れます。そのまま冷凍するときと同様に、できるだけ急速に冷凍するよう金属製のトレーを使うといいでしょう。
美味しい解凍方法
茹でてから冷凍した人参を解凍する場合は、前日に冷蔵室に移して自然解凍させてください。低温の状態で自然解凍した方が味や食感の低下を抑えられます。生のまま冷凍した人参は凍ったまま汁物や炒め物に使うことができますよ。
人参を上手に保存しよう
1年を通して味わえる人参は、煮物や炒め物など、さまざまな調理方法に適している便利な野菜です。栄養も豊富なため、どんどん摂取したいですよね。シーンに合わせた保存方法をマスターして手間なく、便利に人参を活用して健康的な食生活を送ってくださいね。
カレーでよく使う他の野菜も要チェック!
味付けや調理法によって様々な料理に使えるじゃがいも。他の野菜に比べて日持ちしやすいイメージですが、気付いたら芽が出ていたり中心部分が黒く変色していた、なんて経験がある方も多いのではないでしょうか。この記事ではじゃがいもを長持ちさせるおススメの保存... じゃがいもを美味しく長持ち!常温、冷蔵、冷凍の保存方法&保存期間 - 簡単男飯レシピ・作り方 - GOHAN |
お手頃価格で栄養もたっぷり、色々な料理に使える玉ねぎは台所にストックしておきたい万能野菜です。しかも、玉ねぎは適切な保存をすることで長期保存ができるんです!今回は、美味しい玉ねぎの見分け方や保存方法を紹介します。使いかけを保存する場合は冷蔵庫へカ... 切った玉ねぎの保存は?選び方のポイント&常温、冷蔵、冷凍保存のコツを解説 - 簡単男飯レシピ・作り方 - GOHAN |