キノコの素揚げが想像以上に美味だった
秋といえば、さんまに栗、さつまいもなど旬な食材が多く出回ります。なかでも「キノコ」は料理のバリエーションも豊富でなんにでも対応できる優れもの。値段もリーズナブルなため、普段から購入されている方も多いはず。
確かに美味しい。しかし、メインとして食べると少し物足りない。あくまでもキノコなんてなにかの付け合わせでしかない、と思っていました。そう…あの日までは。
「もうすっかり秋ですね」なんて他愛もない話からキノコを使ったレシピの話になったとき、調理スタッフが「キノコって素揚げにしても美味しいんですよ」とサラッと衝撃の一言が。
どんな調理法を用いても一般家庭の食卓で松茸以外、メインにはなれないだろうと思っていたキノコが単体で、しかも素揚げにより美味しくなるというではありませんか。
これはえらいこっちゃ。早速調理スタッフにキノコ買ってきてもらい油で揚げてみることにしました。
使うキノコは3種類
今回、検証のターゲットとなったキノコは左から「エリンギ」「えのき」「しめじ」の3種類。そのままの形で揚げるとなんとなくヤバそうな結果になりそうだったので、食べやすいサイズにカットしました!
味付けは特になにもせず、そのまま油へ投入します。油の温度は180℃です。
Let’s フライド
エリンギ編
油へ入れた瞬間、シュワーという馴染み深い音とともにエリンギがきつね色へと変化していきます。
これくらい揚げれば大丈夫だろう、というところでよく油を切り、ざるへと避難させました。
えのき編
エリンギと同様、揚がるまでに少し時間がかかるだろうな、と思い油へ入れた瞬間、ジュワーとものすごい音が…。まるでアーティストが登場したときにどっと沸き起こる歓声のよう。
1本1本が細いため、あっという間に火が通りこんな感じに。一瞬で盛り上がり、一瞬で大人しくなりました。
油の温度に気をつけて!
えのきは油に入れた瞬間に沸騰するので、油の深さはフライパンの深さの3分の1ほどにしたほうがよさそうです。油が多いと沸騰した勢いで油が溢れ出てきて、やけどにつながる恐れもあります!
不安な方は何度かに分けて揚げることをおすすめします。カラッと揚げてなるべく早く食べるようにしましょう。
しめじ編
エリンギ、えのきと来てしめじはどんな個性を見せてくれるのだろうと期待しましたが、エリンギと対して変わりはありませんでした。
実食!
油で揚げた3種類のキノコがこちら!一夏をほぼ海で過ごしたサーファーといい勝負ができるくらいの色合いです。早速食べていきましょう。
まずは、エリンギから。肉厚さは油で揚げたことにより損なわれてしまいましたが、噛んだ瞬間にエリンギの旨みがパッと口の中に広がります。ジュワッと溢れ出る油もたまりません。なかなか悪くない仕上がりでした。
次はしめじ。食べると旨みがでてきて香りがふわっと広がります。しかし、ほとんどエリンギと似たような味わいでした。
ラストはえのき。量が多く3種のなかで一番縮れているため、余計に不安をかきたてます。見た目からヤバそうですが大丈夫でしょうか。
意を決して食べてみると、めちゃくちゃサクサクしているではありませんか。縮れ具合からは想像もできないほど、ジュワッと旨みが滲み出てきます。この旨みはどこに隠れていたんだ!
味がえのきじゃない!
ジューシーさや旨みよりも驚いたことが、味がえのきではないこと!カニなどの甲殻類を食べたときの味にかなり近いです。
食感は違えど味はカニのよう。「どうしてもカニが食べたい、でもお金がない」なんてときは油で揚げたえのきを目をつぶって食べてみてはいかがでしょうか。
お酒は必須!!
キノコの素揚げを食べるうえで忘れないでほしいものがある。それは…お酒だ!
サクサクとした食感と旨みは間違いなくビールとの相性抜群。いや、どんなお酒とも相性がいいはずだ。
アレンジ次第で自由自在
検証では塩で食べましたが、七味やコンソメなどで味付けしても美味しくなると思います。あとはサラダ油ではなく、ごま油で揚げてみるのもいいかもしれませんね。サラダと合わせてヘルシーメニューにしてもいいかも。アレンジ次第で幅が広がるなと思いました!
キノコが好き、なんでも油で揚げてしまう、油が好き、甲殻類の味が好き、なんて方はぜひ一度作ってみてください!