ご飯は水で炊くことが当たり前とされているが、水以外で炊いてもおいしくなるのでは? そんな疑問を元にさまざまな水分でご飯炊くこの企画。今回は待望の第2弾! 前回に引き続き今回もさまざまな水分で炊いてみたいと思います。

Sponsor link

今回も5種類の水分を用意

左からオレンジジュース、野菜ジュース、ピルクル、コーンスープ、ウコンの力。野菜ジュースを除いてなぜか黄色で揃ってしまった。味が想像しやすいものから見るからにヤバいものまで、今回も楽しい企画となりそうだ。

1回目のときに学んだのだが、この企画はご飯を食べ終えるたびに、なぜか疲れがドッと押し寄せてくるので、食べる順番が非常に重要となる。

ボクシングで例えると、ジャブから少しずつパンチの強さを上げていく感じ。順番を誤ってしまうと一気に戦意喪失になってしまう。安易な気持ちでの挑戦はメンタルの死を招く。覚悟せねば。

※米は無洗米を使用しています。

コーンスープ

まずは5種類のなかでも美味しく炊きあがりそうな「コーンスープ」から。

フタを開けドボドボとコーンスープを注いでいく。コーンのまろやかな甘い匂いが辺りに漂い始める。だが、突拍子もない組み合わせではないため、妙な安心感を覚える。味に予想がつくだけまだ優しいと言っていいだろう。今の時点で筆者はすでにピルクルの味に怯えているのだから…。

ドロッとした液体が表面に残っているためか、フタを開けたときはベチャッとした見た目をしていたがかき混ぜてみると。

先ほどのベチャッとした感じは一切ない。美味しそうだ。これは“ちょうどいいジャブ”の予感。

実食

ほどよい塩気とコーンの甘みが炊いたお米と一緒にそのまま残っていた。

多少お米がネバっとしていたが、充分美味しく食べられるレベル。コーンの優しい甘さが口の中にふわっと広がる。こんがりと焼いたベーコンがあればもっと旨くなるに違いない!

ベーコンの塩気にコーンの甘さ、このギャップが…。いや、これはあくまでもいろいろな水分で炊いたお米を食す企画。余計な食材の想像はやめておこう。むなしくなるだけだ。

コーンスープは1発目にぴったりな炊き上がりだった。だが、まだ安心はできない。ここからが本番だと言っていいだろう。

おいしい度:★★★★☆

野菜ジュース

ピュアに考えてみてほしい。野菜ジュースで炊飯すれば、ご飯を食べながら野菜を摂取できるということにならないだろうか? 加えて「カゴメ野菜ジュース」は、高めの血圧を下げてくれるのだ! こんな夢のようなご飯が未だかつてあっただろうか。

野菜を摂取できて高めの血圧も下がるご飯。まさに世紀の発見といってもいいだろう。ちなみに、この発想に科学的根拠は一切ない!

お米が真っ赤に染まっていく。トマトの香りがふわりと香る。トマトを丸々1個入れて作る「トマトご飯」があるくらいなので、もしかすると意外においしくなるのかもしれない。

フタを開けると、ケチャップが暴発したような光景になっていた。

実食

トマトの匂いがほのかにふわっと香る。かき混ぜると、トマトリゾットのような見た目になってしまった。

口に含むとなんとも言えない淡白な味が広がる。おいしいわけでもなく、不味いわけでもない。どっちつかずな中途半端な味わいだ。咀嚼を重ねると次第にお米が甘くなり、より淡白な味が強調される。

味は野菜ジュースというより、ほぼトマト。ケチャップを水で薄めた感じといえばわかりやすいだろうか。あまり進んで食べたいとは思わない。

コンソメの素と一緒に炊いて、熱々のうちにスライスチーズを乗せて食べれば、トマトリゾットのようになり、おいしくなるのかもしれない。

おいしい度:★★★☆☆

ウコン

お次は、誰もが一度は飲んだことがあるだろう「ウコンの力」。

このピカピカに輝いている「フルーツ風味」が一番メジャーだと思うが、ウコンの力には「カシスオレンジ味」や「パイン&ピーチ味」など、さまざまな味があることを知っているだろうか。

個人的にはカシスオレンジ味が気になっていたので、そちらで挑戦してみてもよかったのだが、ウコンの力でご飯を炊くこと自体かなりの挑戦だと思ったので、今回はあえてスタンダードなフルーツ風味で作ってみることにした。

二日酔い防止に飲むものということもあり、完成がどうなるのか想像もつかない。薬品っぽい味に仕上がってしまわないかと少し心配。

見た目はマンゴージュースっぽい色合い。1本では足りないので、もう1本追加! フルーティな見た目と匂いに満ちている。これは悪くないかもしれない。

実食

なんだ…この鮮やかな黄色は。カレー粉か。カレー粉を知らず知らずのうちにまぶされたのか?

美しい色合いをした黄色いご飯。しかし、匂いを嗅いでみると、ん?これは。ファイトー!イッパーツ! でのお馴染み「リポミタンD」と同じ匂いがした。

特に色が変わることはなく、注いだときの状態でご飯が炊きあがっていた。フルーティな匂いのするご飯はなんとも不思議で、美味しそうにも見えるし、美味しくなさそうにも見える。

そっと口へ運んでみた。舌に乗せた瞬間、フルーツ特有の甘さとフレッシュな酸味がパッと広がっていく。そして少し薬品っぽい味もする。まんまウコンの力だ! 全然風味が衰えてねー。

ねちゃっとしたご飯に爽やかな甘み、そしてフレッシュな酸味が三位一体となって口の中を占領する。しかし、そこまで不快な味ではないし、食べられないほど不味いというほどでもない。

ストレートに言うと、中途半端なのだ。どっち付かずな味わいになんとも微妙な気持ちになってしまったが、食べながら二日酔い防止ができると思えば、一石二鳥だ!

おいしい度:★★☆☆☆

オレンジジュース

前回の企画で、「自分の地元にはみかんご飯というものがありますよ」とのコメントを数件いただき、個人的に気になっていたので、作ってみることにした。

コメントには「みかんご飯」とあったが、みかんもオレンジも大して変わらんだろ、ということでオレンジジュースを採用。ネットの情報によると、爽やかな甘みが楽しめるというが本当においしいのだろうか。

実食

ウコンの力で炊いたときと一緒の色合いをしている。匂いも一切衰えることなくオレンジの香りだ。

味も100%オレンジジュース。ネットの情報に記載されていた通り、爽やかな甘みとフレッシュな酸味が口いっぱいに広がる。

コメントをくれた方には申し訳ないが、ここは正直に言わせてもらおう、全然おいしくない。果物特有のフレッシュ感が咀嚼を重ねて甘くなったお米と合わない。ちょっとマニアックな味だけにハマる人はハマるのかもしれないが筆者的にはダメだった。

おいしい度:★☆☆☆☆

ピルクル

最後は5種類のなかでもっとも恐れている「ピルクル」。乳酸菌飲料特有の甘ったるい味にただただ恐怖を感じている。

生きた乳酸菌150億個のチカラよ!オラにご飯を食べる勇気を!

ピルクルを注ぎ終えると、ミルクセーキのような色をしていた。これはアカンやつや…。

勇気を出してフタを開けてみた。なぜか表面にコンビーフのようなものが出来ていた。なんだこれは?ミニマムサイズのおこげか。

実食

混ぜると見た目は完全にコンビーフご飯。そうだ!これはピルクルではない! コンビーフご飯だ! そう思うと途端に食欲が湧いてきた。イケる!今なら。

勢い任せで“コンビーフご飯”を口へと運ぶ。舌に乗せた瞬間…甘い風味が瞬時に広がっていく。ダメだこれは。ダメな組み合わせのやつだ。

一番つらかったのは、噛めば噛むほどにピルクルが“こんにちは”してくること。全く味が衰えていない。この企画で計10種ものご飯を食べたが、ピルクルが一番ヤバかった。

おいしい度:★☆☆☆☆

※作ったご飯は責任をもって完食しました!

ご飯のさらなるおいしさを求めて

色々な水分で炊いてみた第2弾はいかがだっただろうか。今回もなかなか過酷な内容だった。また機会があれば(気が向いたら)挑戦してみたいと思う。みなさんも気になったご飯があったら作ってみてほしい。

【第1弾】いろいろな水分でご飯を炊いてみた!

▷レシピはこちら

【悲報】GOHANを裏切ったレシピ3選…

▷レシピはこちら

スポンサーリンク