日本人の食生活に欠かすことのできないお米。ほぼ毎日食べているという人もいるだろう。特に炊きたてのご飯はホクホクとしていて美味しく、何杯でも食べてしまいたくなるものだ。
しかし、どんな食材も食べ過ぎてしまえば太るもの。おかずを選ばない“ある意味”パーフェクトフードと言ってもいいご飯も例外ではない。しかも、唐揚げなどいわゆる“茶色い系のおかず”と一緒に食べるとなおさらカロリーも増してしまう。
美味しいものをただお腹いっぱい食べたいだけなのに、私たちは常に“食べ過ぎ”を気にしなければならないのである。
救世主現る
だが、そんな悩みを解決してくれる商品を筆者は見つけてしまった。それがこちら。
「お米のかわりに食べるカリフラワー(税込 267円)」
こちらは『TOPVALU(トップバリュ)』から発売されている商品で、お茶碗1膳のカリフラワーで、なんと糖質を1/25(精白米150gとカリフラワー150gで比較した場合)にまで抑えることができるというすごい商品。
白米を「お米のかわりに食べるカリフラワー」に変えるだけで、“食べ過ぎても太らない”という夢のような食生活を送れるようになるのである。※おかずを食べ過ぎると太ります。
おかわりしたい気持ちをグッと我慢していた日々とはもうおさらば。「お米のかわりに食べるカリフラワー」に変えるだけで、好きなだけ“おかわり”をしていいのだ。
しかし、ここで気になる点がひとつ。いくらお米のかわりになると言われても、やはり気になるのは味や食感。お米のように細かく刻んでいても、白米のようなモチっとしているわけではないだろうし、食感も固めなのでは?
本当にお米のかわりとして食べられるものなのか。その疑問を晴らすべく実際に食べてみた。
電子レンジで解凍するだけ!
冷凍食品のため電子レンジで解凍するだけで、食べたいときに好きな分だけ食べられるところも嬉しいポイント。
加熱時間は約3分40秒(1/2袋(150g)を500wで加熱した場合)。
解凍するときは平たくお皿に盛り、ラップをかけて電子レンジで加熱してください。また、自然解凍はせず、必ず加熱をしてください。
見た目はもっとボサッと乾燥した感じに仕上がると思っていましたがそんなことはなく、カリフラワー自体に水分が含まれているのか、意外とみずみずしい。
特に味付けもせずそのまま食べてみると、食感は少し芯が残ったリゾットのよう。アルデンテのような歯ごたえのおかげもあり、食べ応えをしっかりと感じることができる。そのまま食べたので味はもちろんカリフラワーだったが、軽く塩を振って食べても美味しかった。他の食材や調味料と合わせれば、味は気にならなくなるはず。
これで、夢にまで描いた“無限おかわり”ができる。そう確信したときだった。ひとつ大きな疑問が湧いてしまったのである。
目次
カリフラワー以外でもお米のかわりになるのでは?
画像引用:いらすとや
失礼な言い方だが、カリフラワーでもお米のかわりになるのだ。であれば白っぽくて細かく刻めるものであれば、なんでもお米っぽくなるのではないか。そんな疑問がふと思いついてしまった。
カリフラワーにできて他の食材にできないことはないはず。見つけようではないか、真のお米のかわりとなるものを!
『お米のかわりになるものグランプリ』
エリンギ
とりあえず白いし、細かくすればお米っぽく見えるはず! そんな安直な考えからエントリーとなったエリンギ。歯ごたえがいいことから、ある程度の大きさにカットして使う食材だが、今回はテーマがテーマなだけにちょっと残念。
見よ! この“エリンギの山”を。ここまで細かくされたエリンギを見たことあるだろうか?弾力のある食感は筆者的に“もしかするともしかする”のではないかと思っている。
さすがに生で食べるわけにはいかないので、電子レンジで加熱して食べることにした。
パスタ
イタリア生まれのおシャンティなパスタも細かくしてしまえば、オシャレさのかけらもない。元がパスタだけにちゃんとお米っぽくなるのか不安ではあるが、それでもまだ希望はある。
アルデンテに仕上げることができれば、食感は大きく変わる! うまいこと歯ごたえを残せるかどうかできっと美味しさにも影響が出るだろう。
豆腐
豆腐はさすがに食感への期待ができないので、ほぼ見た目勝負。そのままでは水分が多く、べちゃっとなってしまうので、キッチンペーパーに包み水分を切っておく。これで少しご飯に近づくはず。
小麦粉
ラストは小麦粉。小麦粉をどうやってお米っぽくするんだ?とお思いの方もいるだろう。もちろんそのままではお米っぽくならないので、小麦粉に水を加え混ぜ合わせます。
混ぜ合わさった小麦粉はパンの生地っぽくなるので、これを“ちねって”お米っぽく形成していく。この作業が今回の企画のなかでもっとも地獄なのだ。
「ちねる」とは生地を小さくちぎることを“ちねる”と呼んでいたことからそう名付けられた。
ちなみに、お米サイズになった小麦粉を「ちねり米」、ちねる者を「チネラー」と呼ぶ。作業自体は簡単だが、とにかく自分に負けない不屈の精神力を必要とする。
ちねりにちねること3時間。ついにお茶碗1杯分になる「ちねり米」の出来上がりだ。(最後にざっと計ったら丼ぶり1杯分くらいありました…作りすぎだよ!)
ちねり終わったら、適当な時間茹でて完成。
ご飯のおともといえば…
お米として食べるのだから当然、おかずが必要になってくる。そこでご飯のおともといえばなんだろう、と考え思いついたのが「唐揚げ」だった。
ジューシーで美味しい唐揚げは、一口食べるたびにご飯をかきこみたくなる。今回は老若男女から愛される唐揚げをおかずに、5種類のお米を食べ比べてみたいと思う。
これがお米のかわりになる食材たちだ
左奥からカリフラワー、小麦粉、パスタ、左手前から豆腐、エリンギ。
5つ並べてみると、いかにカリフラワーがお米らしいかがよくわかる。豆腐も離れてみるとギリギリご飯に見えなくはない。パスタやエリンギはちょっと厳しいかな。小麦粉にいたっては揚げ玉をお茶碗に盛ったようにしか見えない…。
実食
ご飯はそのままでも美味しく食べられるという意見から、今回はプレーンの味で比較することにした。余計なものは足さない、いらない。
パスタ
まずは無難なパスタから。撮影の合間に伸びてしまったのか、見た目からアルデンテが消え去っていることがよく分かる。もうこのパスタに歯ごたえはない…。
しかし、よく見てみると少し可愛い見た目をしている。唐揚げをつまんだあとに、パスタを頬張ってみたのだが、すぐさま違和感が口の中を駆け巡った。
間違いない、違和感の原因はパスタのツルツル感だ。
表面がツルツルしているため、口の中をコロコロと転がるのだ。唐揚げとの相性もこれまた微妙。ツルツルとした違和感だけがいつまでも口の中に残っていた。全然ご飯を食べた気がしない。
カリフラワー
見よ! このカリフラワーの安定感を。「私はご飯である!」という主張がビンビン伝わってくるではないか。ここから少し湯気が出ていたらもう完全にご飯。なぜここまでご飯っぽく見えるのだろうか。不思議だ。
唐揚げを食べ、素早くカリフラワーを食す。
うん。やさいだね。
食べても食べても野菜の味。シャキッとした食感、カリフラワーの香り。単純に唐揚げと野菜を一緒に食べている感覚だ。温かければもっとご飯らしかったかもしれない。
“お米のかわりになる”と謳ってはいるが、炒めたりカレーにしたりと、ひと手間加えて食べるものなので、プレーンの状態で食べれば当然、ただの野菜である。
豆腐
お茶碗に豆腐が盛られている。まさに“ありそうでなかった”光景だろう。脇役でこそ輝く豆腐が今や主役なのだから。
唐揚げを一口頬張り、勢いで豆腐を口へ放り込む。
つ、冷たい。
唐揚げの旨さを豆腐が打ち消していく。水分を切っているとはいえ、豆腐は豆腐。咀嚼込みで楽しみたいのに、咀嚼を必要としない柔らかさが気持ち悪さに拍車をかける。
筆者はこの日、豆腐は冒険せず普通に食べるべきだと学んだ。おそらく今回の企画でもっともお米の食感と遠い食材だろう。
エリンギ
個人的に一番期待を寄せているエリンギ。雑穀米を加えたご飯が角ばったと思えば、ご飯に見えなくもない。ルックスから自然と期待値もうなぎのぼりだ。
唐揚げを丸々1個食べたあと、エリンギを食べてみた。
意外と悪くないかもしれない。エリンギのほどよい食感がいい感じに食べ応えを演出してくれる。エリンギ自体もそこまで味や匂いの主張が強くないところもポイントだ。
ただ何かが物足りない。なんだろう?この満たされなさは。なにかこうズシッとくるような重さが足りないような気がした。
小麦粉
完成までに3時間も要したちねり米は、やはりこの角度から見ても揚げ玉にしか見えない。しかし、心なしか少し輝いているように見える。
唐揚げをかじり、ちねり米を頬張る。ん?これは…
パスタと同様に表面がツルツルしているのに加えて、丸い形をしているため口に入れた際、余計に違和感を感じる。だが、その感覚はすでにパスタで慣れている。モチっとした食感は悪くない。
ただ、噛めば噛むほどに小麦の香りが出てきて、唐揚げとあまり合わないのだ。ちねり米と唐揚げが口の中で混ざり合う頃には、なにを食べているのかよく分からなかった。
グランプリに輝いたのは?
不思議とご飯に見える「お米のかわりに食べるカリフラワー」に決定!
一番の要因はやはり見た目。少し離れてみると本当のご飯のようにも見えるリアルさが素晴らしかった。しかも意外にお腹も膨らむ。プレーンで食べたため、野菜を食べている感じは否めなかったが…。
正直に言わせてもらうと、プレーンで食べてしまったがために逆に味の比較が難しかった。なんの味付けもしていない食材を細かくしたところで美味しくなるわけがない。カレーで食べればよかったな…。
実は人気商品!
さらっと紹介しましたが、実は「お米のかわりに食べるカリフラワー」はテレビでも取り上げられるほどの人気商品。
糖質制限などヘルシーな食事が注目されていることもあり、品薄の状態が続くほどの人気を集めています。お米のかわりに食べることはもちろん、スープの具材として、お好み焼きに入れたりなどしても美味しくいただけます。料理のちょっとしたアレンジにも大活躍してくれるでしょう。
ブロッコリーも登場!
今回ご紹介したカリフラワー以外にも「お米のかわりに食べるブロッコリー」も販売されています。『TOPVALU』の公式インスタグラムではアレンジレシピも公開されているので、ぜひチェックしてみてくださいね!
お腹いっぱいご飯食べたいけど、糖質やカロリーが気になる、そんなときは「お米のかわりに食べるカリフラワー」を食べませんか? ご飯をカリフラワーに変えるだけで、糖質などを気になることなくお腹いっぱい食べることができますよ!
どこで買えるの?
イオン系列のお店(一部取り扱いのない店舗がございます。)またはイオンネットスーパーにて購入することが可能です。
※ネットスーパー等でお買い上げいただくには、イオンスクエアメンバーにご登録いただいた後、ログインしていただく必要がございます。
終わりに
「お米のかわりになるものグランプリ」はいかがでしたか? あくまでも筆者の主観でしかないので、みなさんが食べればまた違う結果になるかと思います。
協力してくれた調理スタッフに聞いたところ、お茶碗1杯分くらいであればちねる作業は1時間半くらいで済むそうです。気になる方はぜひ試してみてくださいね!