サクサク、カリカリのクッキー生地と、ふわふわのパン生地が魅力のメロンパン。やさしい甘さと見た目のかわいらしさから、世代を問わず広く愛されている菓子パンのひとつです。
そんなメロンパンですが、購入してから時間が経つと、せっかくのクッキー生地がふにゃふにゃになってしまったり、パン生地のふわふわ感が損なわれてしまったりして、おいしさが半減してしまいますよね。
せっかくおいしいメロンパンを食べるのであれば、上手に保存をしておいしい状態で食べたいものです。今回は、メロンパンのおいしさをキープするための上手な保存方法と、おいしく食べるためのコツについてご紹介します。
目次
名前の由来にはメロンが関係しているの?
発祥はどこ?
そもそもメロンパンとは、どうして「メロンパン」という名前なのでしょうか?
実は、メロンパンの発祥については具体的なことはよくわかっていません。メロンパンが生まれた起源については、2つの有力な説があります。
ひとつは、帝国ホテルのパン職人がフランスのお菓子「ガレット」を元に作ったという説です。もうひとつは、駒込のパン屋さんで最初に作られたという説です。
いずれもメロンパンは東京で生まれたとする説ですが、この他にもメロンパンの起源に関する説は多くあります。
中には、ドイツのストロイゼルクーヘンというパンや、メキシコのコンチャといパンが起源だとする説もあり、実際に日本で生まれたかどうかも謎に包まれているのです。
しかし、昭和初期には東京の多くのパン屋さんでメロンパンを販売していたそうで、明治時代から大正時代ににかけて発祥したのではないかといわれています。
名前の由来
「メロンパン」という名前の由来についても、はっきりとはわかっていません。
一般的によくいわれる説は、丸い形と格子模様のある見た目が果物のメロン似ているためという説です。しかし、これも「高級品であるメロンにあえて似せて作った」のか、「偶然作ったパンがメロンに似ていた」のかはわかっていないのです。
また、パンの上にのせるクッキー生地の「メレンゲ」がなまって「メロン」と呼ばれるようになったという説もあります。
ちなみに、メロンパンの丸い見た目から太陽を連想して、メロンパンではなく「サンライズ」と呼ぶ地域もあるそうです。
私たちに身近なパンであるメロンパンですが、実は謎多きパンだったのですね。しかし、長きにわたって人々に愛され続け、現在では広く普及していることは事実です。
ベーシックなメロンパンだけではなく、ココアや紅茶、フルーツなど様々なフレーバーがついていたり、メロンパンの中にクリームやアイスを挟むなど、豊富なアレンジを加えてさらにおいしく進化しています。
謎は多くありますが、これからも愛され続けるパンであってほしいですね。
少し冷めたくらいが美味しい頃合い
メロンパンのおいしさのポイントといえば、表面のサクサク食感のクッキー生地と、中のふわふわなパン生地ですよね。
このクッキー生地とパン生地がもっともおいしい状態になるのが、メロンパンが焼き上がってから数分冷ましたあとだといわれています。焼き立てだと、メロンパンから出る水蒸気と熱でクッキー生地がまだやわらかく、サクサクの食感ではないのです。
そのため、数分冷まして粗熱と余計な水蒸気を取ることで、パン生地はまだ温かくふわふわな状態で、かつサクサクのクッキー生地を味わうことができるのです。
パン屋さんで焼き立てのメロンパンを購入したときは、ぜひこの状態で食べたいものですが、実際にはすぐに食べられないときもありますよね。そんなときには、メロンパンを正しい方法で保存して、メロンパンのおいしさをキープしましょう!
メロンパンの上手な保存方法
メロンパンのおいしさをキープするための保存方法の手順とポイントは、以下の4つです。
1.メロンパンをラップでぴったりと包む。
2.ラップで包んだメロンパンを冷凍庫で保存する。
3.メロンパンを解凍するときに、電子レンジとオーブンを使用する。
4.電子レンジとオーブンで温めたメロンパンを少し冷ます。
まずは、メロンパンをラップでぴったりと包むことで、メロンパンの水分が失われることを防ぎます。こうすることで、パン生地のふわふわ食感をキープすることができます。
冷凍保存でおいしさをキープ
しかし、せっかくメロンパンをラップに包んでもそのまま常温で保存してしまうと、パン生地に含まれる水分をクッキー生地が吸収してしまい、サクサク食感が失われてしまいます。そこで、メロンパンを冷凍庫で保存することがポイントとなってくるのです。
メロンパンを冷凍庫で保存することで、中に含まれる水分が凍って閉じ込められるため、クッキー生地が水分を吸収しなくなります。
また、冷蔵庫で保存してしまうと、水分が凍らないどころかパン生地のでんぷんが劣化してさらに食感が悪くなってしまいます。メロンパンを保存するときは、必ず冷凍庫で保存するようにしてください。
メロンパンを上手に解凍するには?
冷凍保存したメロンパンは、解凍するときにいくつか気をつけるポイントがあります。
冷凍したメロンパンを自然解凍すると、せっかく閉じ込めた水分がゆっくりと解凍され、クッキー生地にも移動してしまいます。そこで「電子レンジで急速に解凍すること」と「オーブンで表面を加熱すること」がポイントになります。
まずは冷凍したメロンパンのラップをとり、お皿に乗せて電子レンジで30~50秒ほど加熱します。
その後、オーブントースターに移し、メロンパンの表面を1~2分ほど加熱してください。
電子レンジで加熱することでメロンパンの内部が温まり、オーブンで加熱することでメロンパン表面の余分な水分が飛び、焼き立てのようなメロンパンに仕上がるのです。
温めたあと冷ますとさらに美味しくなる
保存しておいたメロンパンを焼き立てのように復活させたら、すぐにかぶりつきたいところですが、オーブンから取り出したメロンパンは数分冷ますことが大切です。
先ほども説明したように、焼き立てのメロンパンは中から出てくる水蒸気と熱のせいで、クッキー生地がやわらかい状態になっています。これを少し冷ますことで、粗熱と余分な水分が抜けて、サクサクのクッキー生地になるのです。
かぶりつきたい気持ちをグッとくらえて、よりおいしいメロンパンをいただきましょう。
メロンパンの賞味期限はどれくらい?
パン屋さんで購入したメロンパンは、スーパーなどで販売されているものと違って、賞味期限は表示されていません。
パン屋さんで購入したメロンパンは、なるべく当日のうちに食べたほうがよいでしょう。クリームなどが入っているものは特に傷みやすいため、夏場など気温が高い場合には一時的に冷蔵庫に入れておいてもよいかもしれません。
クリームなどが入っていないベーシックなメロンパンであれば翌日でも食べられますが、すぐに食べないのであれば、おいしさをキープするために冷凍保存することをおすすめします。
メロンパンを冷凍保存した場合には、1週間を目安に食べきるといいでしょう。
焼き立てのおいしさを味わおう!
やさしい甘さとサクサクふわふわ食感が魅力のメロンパン。そんなメロンパンを購入後もおいしくいただくための保存方法と食べるときのポイントについてご紹介しました。
メロンパンは焼き立てに近いほうがおいしいですが、パン屋さんに行っても焼き立てのタイミングではなかったり、焼き立てであっても購入してすぐに食べられないことも多いですよね。
しかし、購入後も保存方法と解凍方法のポイントさえ押さえれば、焼き立てのようなメロンパンのおいしさを味わうことができるのです。今回ご紹介した方法を実践して、ぜひメロンパンのおいしさを存分に味わってくださいね!
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