サラダに欠かせないレタスの上手な保存方法をご存知でしょうか。
テレビなどで紹介されたことから、ポピュラーになってきた爪楊枝を芯に刺す裏技もあれば、天日干しする方法まで、レタスにはさまざまな保存方法があります。
レタスの効果的な保存方法をマスターして、気づいたらしなしなになっていた…。なんてことのないよう適切な保存を心がけてくださいね!
レタスってどんな野菜?
レタスの旬は夏から秋にかけてですが、ハウス栽培が普及したことにより通年出回っています。
出荷量は長野県がトップですが、時期によっては茨城県産のレタスが多く出回ることもあります。
レタスには食物繊維が豊富に含まれていて、血糖値の急上昇を抑えてくれる働きや、便秘の解消などにも役に立つと言われてます。
この他にも、抗酸化作用がありアンチエイジングに効果的と言われているβカロテンや、風邪予防や美肌効果もあるビタミンCも含まれており、栄養満点の野菜です。生のまま食べれば、効率よくビタミンCを摂取できます。
レタスを食べると眠くなる!?
レタスには「ラクチュコピコリン」という物質が含まれていて、これはレタスを切った時に出る白い液体に含まれていてレタス独特の苦み成分でもあります。
この成分には、鎮静作用や睡眠作用の効果があると言われており、レタスを食べることによって自律神経が整えられ、リラックスした気持ちになるともいわれています。
しかし、実際にはこの成分が多く含まれているのはワイルドレタスというレタスであって通常日本に流通しているレタスとは異なる品種です。
日本で一般に販売されているレタスの場合、一度に大量摂取しないと眠くはなりません。
美味しいレタスの選び方
美味しいレタスを選ぶポイントは芯・色・重さの3つです。パーツごとに見るべきポイントをご紹介するので、選ぶ際の参考にしてみてくださいね!
芯
レタスの芯は10円玉くらいの大きさがちょうど美味しい頃だと言われています。芯が大きすぎると水分が蒸発してしまい鮮度が落ちてしまいます。
切り口は白くみずみずしいものが新鮮な証拠。レタスは収穫してから時間が経つにつれて、切り口が酸化して茶色くなっていきます。できるだけ白くて綺麗な切り口を選ぶようにしましょう。
色
淡い緑色で葉にハリがあって、まるまるとしているレタスを選びましょう。色が濃いものは育ちすぎている可能性があります。店頭に並ぶレタスをいくつか見比べてみるといいですよ。
重さ
レタスは葉が育ちすぎると中で葉が詰まり重くなってきます。実際に持ってみて、見た目よりも軽いレタスだと葉がつまっていない、ゆるい巻きのレタスを選ぶことができます。
リーフレタスの場合は、葉の先端の縮れ具合が細かいものを選ぶようにしましょう。
レタスの上手な保存方法
レタスをそのまま冷蔵保存したい場合、保存期間を長くすることのできるコツがいくつかあります。
丸ごと1個冷蔵保存する場合
まず、一つ目は濡らしたキッチンペーパーを使用する方法です。芯の部分を手でくり抜いて、そこに濡らしたキッチンペーパーを詰めます。その後、新聞紙などでくるみ、保存用袋やビニール袋に入れて芯を下にして野菜室に保存します。
レタスは金属製の包丁でカットすると、そこから酸化してしまうので注意しましょう。
保存期間
約1週間
芯にひと工夫してさらに長持ち
爪楊枝を刺す
もうひとつは爪楊枝を使用する方法です。成長点でもある芯に爪楊枝を刺すことで、レタスの成長が止まり、劣化を抑制することができる、という方法です。
具体的には爪楊枝を3~4本用意して、爪楊枝の頭の部分まで差し込みます。スプーンなどで押すと簡単に刺すことができますよ。
その後、レタスを新聞紙などでくるみビニール袋に入れて野菜室で保存します。これだけでレタスがかなり長持ちするので、ぜひ試してみてください。
小麦粉を塗る
次にご紹介するのは、カットした芯に小麦粉を塗る方法です。
まず、芯の部分を数センチだけカットして、その断面に小麦粉をつけます。その後、新聞紙などでくるんでビニール袋に入れて野菜室で保存します。
小麦粉が水分の蒸発を防ぎ、鮮度が長持ちします。片栗粉でも同様の効果が期待できるのでトライしてみてくださいね。
冷凍保存する場合
レタスは解凍すると含まれている水分も一緒に溶けだしてしまい、べちゃっとなってしまいます。そのため、冷凍保存したレタスはスープなどの加熱調理する料理に使うようにしてください。
冷凍保存した場合はレタスをカットして、軽く水分をふき取って保存用袋に入れるだけで構いません。カットしておけば、使いたいときにすぐ使えるので便利ですよ!
保存期間
約2週間
美味しい解凍方法
前述のとおり、レタスは一旦冷凍してしまうと解凍したあと、葉に含まれていた水も流れてしまい、シャキっとした歯ごたえが失われてしまいます。そのため、解凍する際にはそのまま加熱するのがおすすめです。
スープなどに用いると、レタスに含まれていた水分や栄養がそのまま煮汁に溶けるので、栄養を損なうことなく摂取することができます。
この他、包み蒸しなどでも元々の水分を活用しながら調理することができるのでおすすめです!
干して保存する場合
レタスは天日干しで乾燥させてから保存する方法もあります。干すことで水分が飛び、より味が濃くなると言われています。
レタスを1/4にカットし、3日ほど天日干します。切り口を上にすることでより早く水分が飛びますよ。ちぎった場合は5~6時間、天日干しをして保存用袋に入れ保存します。
保存期間
約1ヶ月
レタスは腐るとどうなる?
レタスは葉野菜なので劣化が早く、適切な保存方法を行わなければかなり早く傷んでしまいます。
傷んでくるとまず最初にレタスの葉がぬるぬるとしてきます。悪化すると葉が溶けてきて異臭がし始めます。また、葉が溶けたり、異臭がしなくてもカビが生えてしまうこともあります。いずれの場合も腐っているので、食べずに廃棄するようにしましょう。
レタスを上手に保存しよう!
サラダやスープ、炒め物などさまざまな料理で活躍するレタスは、保存する際にちょっとした工夫をすることでぐっと鮮度がグッと長持ちします。レタスをおいしく長持ちさせて、いろいろな料理に活用してみてくださいね!