夏野菜として親しまれているきゅうり。鮮やかな緑色とシャキシャキとした歯応えとみずみずしい味わいが爽やかで、夏の暑い日にはピッタリの野菜です。

そんなきゅうりにはダイエットに効果的な“ある成分”が含まれていることをご存知ですか?

今回は、あまり知られていないきゅうりのダイエット効果と食べ過ぎによる注意点を紹介します!

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きゅうりには脂肪燃焼を促進させる働きがある


「世界一栄養のない野菜」と不名誉な呼ばれ方をするほど、きゅうりには栄養がほとんど含まれていないといわれています。しかし昨今、きゅうりにはダイエットに役立つパワーが秘められていることから注目を集めています。

テレビや雑誌で「きゅうりを食べるだけダイエット」などと特集が組まれることがありますが、これはきゅうりが低カロリーだからという理由だけではありません。実はきゅうりには「ホストリパーゼ」という脂肪燃焼を促進する成分があることが最近の研究でわかっています。

このホストリパーゼには、体内の老廃物や毒素を排出するデトックス効果や体脂肪を燃やして代謝をアップさせる効果のほかに、一緒に摂取した脂質を分解して体外に排出する効果があるんです。

身体の中をクリーンにして脂肪を燃やすだけでなく、入ってくる脂肪を分解してくれるなんて驚きですね。しかも、きゅうりに含まれているホストリパーゼは他の野菜のものよりも強力であると言われています。

きゅうりに含まれる嬉しい栄養素

もちろん、カロリーの低さもダイエットにオススメな理由のひとつです。きゅうりは100gあたり14kcalと、野菜の中でも際立ってカロリーが低いです。

そしてきゅうりにはホストリパーゼの他にも、お腹の調子を整える食物繊維や美容に必要なビタミンA、むくみを解消するカリウムも豊富に含まれています。

食べ過ぎによる影響を解説


きゅうりはダイエットに最適な食材であることは確かですが、どんな食べ物も食べ過ぎては身体に悪影響を及ぼします。

まず注意したいのは、きゅうりを食べすぎることにより他の食事量が減り、必要な栄養素が不足することです。

きゅうりは95%以上が水分で、糖質、脂質、たんぱく質の三大栄養素はほとんど摂れません。きゅうりばかりを食べていると、たんぱく質不足や脂質不足になってしまいます。

きゅうりダイエットをするときは、必要な栄養素をしっかりと摂ったうえできゅうりを取り入れるようにしましょう。また、栄養不足以外にも注意したいのが「身体の冷え」と「腹痛・下痢」です。

身体が冷える

きゅうりが身体を冷やす理由は、大量の水分とカリウムです。カリウムには強い利尿作用があり、体内の水分が尿として大量に放出されます。

このとき体内の熱も一緒に外に排出してしまうので、身体が冷えてしまうのです。そして、カリウムはナトリウムも一緒に外に排出するため、血圧が下がることで体温も下がります。

真夏など暑い日には身体を冷やしてくれるありがたい食材ですが、冷やしすぎは身体によくありません。身体を冷やしすぎると血の巡りが悪くなったり、細胞の働きが低下して免疫力や代謝の低下にもつながってしまいます。

腹痛や下痢

きゅうりを食べ過ぎることにより、腹痛や下痢が引き起こされる危険もあります。

原因のひとつとしては、先程紹介した身体の冷えです。胃腸が冷えてしまうと胃痛や腹痛が起こるということは、経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか。

胃腸は特に冷たいものに敏感で、冷やされると働きが弱くなって痙攣しやすくなってしまいます。痙攣は腹痛だけでなく下痢の原因にもなるので、きゅうりの食べ過ぎには気を付けましょう。

参照:セントソフィアクリニック

苦味成分が関係している

冷える以外にもきゅうりには腹痛や下痢の原因があります。

それはきゅうりに含まれている「ククルビタシン」という苦味成分です。ククルビタシンはきゅうりをはじめ、ズッキーニやスイカなどのウリ科の植物に含まれているステロイドの一種です。

この物質は大量に摂取すると中毒症状を起こし、下痢や嘔吐症状が出ると言われています。きゅうりを含め、一般に流通している野菜に含まれているククルビタシンの量は少量のため、通常は中毒の心配はありません。

しかし、体調が良くないときに大量に食べると身体の冷えによる免疫力の低下も影響して中毒症状が出てしまう心配があります。

高カリウム症になるリスクも!?

カリウムはナトリウムを体外に排出してくれる栄養素で、健康な人が食べ物から摂取するぶんには悪影響は少ないと言われています。

しかし、腎臓に疾患があるなどでカリウムの摂取制限を受けている人は、きゅうりを食べ過ぎることで「高カリウム症」になってしまう恐れがあるのです。

高カリウム症の症状は吐き気やしびれ、不整脈です。

通常はサプリメントなどで過剰な量を摂取しない限り、高カリウム症になる心配はありませんが、尿の出が以前よりおかしかったり、血液検査で腎臓を指摘されていたりする場合はきゅうりの食べ過ぎに注意しましょう。

カリウムの摂取目安は?


ちなみに、1日あたりのカリウム摂取目安は18歳以上の男性で2,500mg、女性で2,000mgとされています。生のきゅうり100gあたりに含まれるカリウムは約200mgです。これは生のきゅうり約10本分に相当します。

ただし、ぬか漬けなどの漬物になると水分が減っているぶん、100gあたりに含まれるカリウムは約600mgほどとかなり多くなります。漬物も1日1〜2本ほどに抑えておきましょう。

参照:健康長寿ネット

ダイエットに効果的なきゅうりの食べ方

ダイエット効果を発揮してくれるホストリパーゼは熱に弱いことが特徴です。酵素であるホストリパーゼはたんぱく質でできているため、熱が加わると変質し酵素としての働きを失ってしまいます。

そのためダイエット効果を期待するなら、きゅうりは生で食べるのがおすすめです。

また、ホストリパーゼは細胞膜に守られているので、すりおろしたりみじん切りにするなど、細かく細胞壁を破壊するようにするとより効果的です。

おろしたきゅうりは大根おろしのように和えたり、タレにまぜたりと色々なアレンジができます。そのほか、スムージーや冷製スープなどにきゅうりを一緒に入れるのもおすすめです。

きゅうりはダイエットに効果的!ただし食べすぎには注意して

今回は、きゅうりの知られざるダイエット効果について紹介しました。

世界一栄養がない野菜と不名誉な呼ばれ方をしているきゅうりですが、脂肪燃焼・低カロリー・むくみ解消と3つの効果が揃ったダイエットに最適な食材です!

ただし、きゅうりばかりを食べていると栄養不足になったり、冷えや腹痛、下痢などの副作用に悩まされるおそれもあります。必要な栄養はしっかりと摂ったうえで、上手にきゅうりを取り入れてみてくださいね!

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