料理に入れるだけで、出汁の風味や旨味を再現してくれる「顆粒だし」。

和食には欠かすことのできないものですが、カツオや昆布、しいたけや煮干しなどからイチから出汁を取ろうとすると、なかなか手間がかかって大変なものです。

そんな手間を省いて簡単に出汁のおいしさを味わうことができる顆粒だしは、毎日忙しい主婦・主夫の味方ですよね。顆粒だしは料理に使いやすいだけでなく、長期保存もできて非常に便利なアイテムです。

そんな顆粒だしですが、「保存しておいたらいつの間にか湿気って固まってしまっていた…」なんていう経験はありませんか?

今回は、顆粒だしを上手に保存して長持ちさせるための保存方法をご紹介します!

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顆粒だしを入れるタイミングは?


水やお湯に溶けやすく、手軽に出汁の風味や旨味をプラスしてくれる顆粒だしですが、みなさんはどのようなタイミングで料理に加えていますか?

実は、顆粒だしのおいしさを存分に発揮させるためには、料理に入れるタイミングにもポイントがあるのです。

顆粒だしを入れるのに最適なタイミングは、「料理の仕上げ直前」です。

特に、お味噌汁やすまし汁、煮物など加熱する料理のときには、ひと通り加熱や調味が終わって仕上げの段階で顆粒だしを入れるといいでしょう。

お味噌汁や煮物など出汁を使う料理では、出汁の旨味だけでなく香りや風味もおいしく仕上げるための大切なポイントとなってきます。

顆粒だしを加熱しすぎると、そのポイントである出汁の香りや風味が飛んでしまいます。

そのため、お味噌汁や煮物などに顆粒だしを入れるときには、ひと通り加熱が終わったあとに仕上げとして入れるのが最適なタイミングなのです。

煮物などを作るときに大根、にんじんなどの火の通りにくい野菜を使うときには、はじめに分量の半分の顆粒だしを入れて加熱し、仕上げに残りの顆粒だしを入れるのがおすすめです。こうすることで、出汁の風味を残しつつ、具材にも出汁の旨味を染み込ませることができます。

湿気が大敵!冷蔵庫で賢く保存


ここからは、顆粒だしの上手な保存方法についてみていきましょう。

顆粒だしは長期保存できるのも嬉しいメリットです。しかし、しばらく保存していると、いつの間にか湿気を吸って固まってしまうことがあります。

こうなると使いづらくなるだけでなく、出汁の風味や旨味が損なわれたり、傷みやすくなり長期保存ができなくなってしまいます。

これを防ぐためには、顆粒だしを冷蔵庫で保存する方法がおすすめです。

冷蔵庫は基本的に湿度や温度が一定に保たれているため、顆粒だしが湿気を吸収してしまう心配が少なくなります。さらに、光が当たらず温度も低い環境であるため、より品質をキープしやすくなるのです。

常温でも保存はできますが、開封後は特に冷蔵庫で保存したほうがいいでしょう。

電子レンジやオーブントースター、コンロの周辺など、温度が高くなる場所に保存している場合は、顆粒だしの保存場所をもう一度検討してみてください。

密閉できる容器だとなおよし

顆粒だしを冷蔵庫で保存するときには、密閉容器に入れるとなおよいでしょう。

先ほども説明したように、顆粒だしが固まってしまうのは湿気が原因です。そのため、密閉容器に入れることで湿気が顆粒だしに触れることを防止するのです。

また、冷蔵庫内は狭い空間であるため、ニオイのある食材が一緒に入っていると顆粒だしにそのニオイが移ってしまうことがあります。顆粒だしへのニオイ移りを防ぐという意味でも、蓋付きの密閉容器やジッパー付きの保存袋などの密閉できる容器に入れて保存することがおすすめです。

さらに、顆粒だしに使われている原料はカツオや煮干し、昆布などの食品であるため、長期間空気や湿気に触れているとどんどん品質が低下してしまいます。

市販のものはもちろん、カツオ節の粉末や昆布などから出汁の素を手作りした場合には、保存料が使われていないぶん、より品質が低下しやすいため注意が必要です。

顆粒だしを密閉容器に入れるときは、できるだけ空気を抜いて口を閉じておくと、より湿気や品質低下から守ることができます。

未開封の顆粒だしであればそのままの袋や容器で保存して構いませんが、開封してしまった顆粒だしは袋や容器ごと密閉容器に入れるか、中身を密閉容器に移し替えて冷蔵庫に保存してください。

実は冷凍保存もできる!


顆粒だしの保存は冷蔵庫がおすすめとご紹介しましたが、実は顆粒だしは冷凍保存もできるのです。

冷凍庫も冷蔵庫と同様に、温度や湿度がほぼ一定に保たれています。そのため、顆粒だしを温度や湿気、光による品質低下から守ることができるのです。

「冷凍庫に入れると固まって使いにくくなるのでは?」と心配になる方もいらっしゃるかもしれませんが、問題ありません。

顆粒だしにはもともと水分がほとんど含まれていないため、冷凍庫に入れても凍ることなく、さらさらな状態を保つことができるのです。

そのため、冷凍庫で保存しておいた顆粒だしも、料理に使いたいときにさっと取り出して料理に使うことができます。

冷凍庫は冷蔵庫よりも温度が低いぶん、より長期保存には適していると言えるでしょう。

顆粒だしを上手に保存して、おいしく長持ちさせましょう!


料理を簡単においしくしてくれて、出汁の風味や旨味を出してくれる顆粒だし。毎日の料理に非常に便利で欠かせないアイテムです。

そんな顆粒だしは長期保存ができますが、湿気に弱いのが悩みどころです。しかし、顆粒だしの保存方法を変えるだけで、顆粒だしが湿気を吸って固まることなく、品質もキープしておいしさを長持ちさせることができるのです。

先述した方法は、顆粒だしを湿気から守るために非常に有効な方法です。この他にも、顆粒だしと一緒に乾燥剤をておくのもおすすめです。

乾燥剤がない場合には、代わりに乾燥パスタや米、つまようじなど、湿気を吸収してくれるアイテムを顆粒だしと一緒に容器にいれて保存しておくとよいでしょう。

今回ご紹介した方法を参考に、顆粒だしを上手に保存して賢く長持ちさせてくださいね!

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