焼きたてのフランスパンってすごく美味しいですよね。しかし、買ってから時間が経ってしまうと、水分がなくなりパサパサになってしまうのがネック…。

しかし、そんなフランスパンでもしっとり美味しく、まるで焼きたてのような状態にする方法があることをご存知ですか?

今回は、パサパサのフランスパンをしっとりおいしく焼き上げる方法や上手な保存方法についてご説明します。適切な保存を心がければよりおいしくフランスパンをいただけるはずです!

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フランスパンはなぜ硬い?

フランスパンといえば、生地が硬いというイメージがありますよね。あの生地の硬さは小麦粉・塩・酵母・水といったシンプルな材料によって生み出されています。

同じパンでも菓子パンなどが柔らかい理由は、砂糖やバターといった副材料が加えられているからです。

フランスパンのようにシンプルな材料のみで作られたパンは「リーン系」、副材料が加えられているパンは「リッチ系」と呼ばれていることも豆知識としてご紹介しておきますね。

フランスパンは長さで呼び名が変わる!

バゲット

フランスパンというと、皆さんがまず最初に思い浮かべるのは「バゲット」ではないでしょうか。多くのパン屋さんで目にしますし、チーズやサラミをのせた輪切りの状態のオードブルが食卓に並ぶこともあるので身近に感じられるパンですよね。

バゲットにはフランス語で「棒」「杖」という意味があるように生地が細長く伸ばされるのが特徴です。この作りによって表面にパリッとした食感が生まれます。また、クープと呼ばれるパン表面にある割れ目のような模様が4本ほどあります。

パリジャン

バゲットよりも長く太いので結構な大きさです。パリジャンは直訳すると「パリっ子」「パリの」という意味があります。フランス人の方が抱えて歩いているイメージがある大きなフランスパンはこの種類に当たります。クープが5~6本あるのが特徴です。

バタール

「バタール」という名前からバターを使っていそうなイメージですが、バターは全く使われておらず、バゲットと全く同じくシンプルな材料のみで作られています。

しかし、形が違うだけで他のフランスパンとは異なるモッチリとした食感が生まれるので甘いフレンチトースト用のパンとしても適しています。フランス語で「中間」という意味があるようにバゲットよりも太く短く成形されるのが特徴です。

覚えておきたい!フランスパンの上手な保存方法

常温保存

パンは焼き立てをすぐにいただくのが1番おいしい食べ方ですが、大きいパンは食べ切るまでにどうしても時間がかかってしまいますよね。

買ってきた当日もしくは翌日に消費する場合は、常温保存することが可能です。その場合は以下の手順で保存するようにしてください。

手順

1.買ってきた時にフランスパンが元々入っていた紙袋から出す。
2.ラップや薄めのビニール袋を使って空気が入らないよう出来るだけピッタリとパンを包む。
※空気に触れるとパンは固くなるのでこの作業が重要です。
3.日の当たらない風通しのいい涼しい場所で保存する。
※パン生地は湿気に弱いのでジメジメした場所は厳禁です。

夏場は当日のみ、その他の時期でも2日以内に食べ切るようにしてください。それが難しい場合は常温での保存は避けましょう。

また、湿度の高い場所に長時間放ってしまうとカビが発生する恐れがあります。カビが生えてしまった場合は、体調を崩す危険性があるので絶対に食べないようにしてください。

保存期間

夏:当日
春・秋〜冬:2日以内

冷蔵はNG!上手に冷凍保存する方法


パンは常温よりも冷蔵保存の方が傷みやすいです。フランスパンは0~4℃の環境が最も劣化しやすいと言われているため、冷蔵室での保存は絶対にしないようにしてください。

冷蔵室に入れてしまうと、乾燥が著しく進んでしまいパサパサになるだけでなく、味も落ちてしまいます。フランスパンの風味が損なわれてしまうので、気をつけてくださいね!

常温保存よりもさらに長持ちさせたい場合は、冷凍保存するようにしましょう。

手順

1.フランスパンを食べやすい大きさにカットし、ひとつずつラップで包む。
2.大きめのジップ付き冷凍用保存袋(フリーザーバッグなど)の中にパンが重ならないように入れ、空気をしっかり抜いてから口を閉じて冷凍庫で保存する。

この方法で2週間ほど日持ちさせることが出来ます。大きめのパリジャンなどは一般家庭ですぐに食べ切ることは難しいと思うので、ぜひ冷凍保存するようにしてくださいね。カットしておけば、食べるときに手間が省けて便利ですよ。

また、冷凍前に保存日と賞味期限を記したシールを袋に貼っておけば期限切れのものを食べてしまう心配もありません。

焼き立てのパンは熱を冷まして!

焼き立てのフランスパンを保存したい場合は、熱が取れるまで冷ましましょう。ラップで包んだ際に水分がラップ内に残ってしまい、パンがフニャフニャになってしまいます。

冷凍フランスパンの美味しい焼き方


ここでは、冷凍したフランスパンを解凍して焼き直す時の手順をお教えします。

冷凍後も風味を落とすことなく、美味しくいただけるのでぜひ参考にしてみてくださいね!

手順

1.冷凍したフランスパンをラップや袋で包んだ状態のまま自然解凍する(解凍にかかる時間は大体30分~1時間ほどです)。
2.オーブントースターを温めておく。
3.表面に霧吹きで軽く水をかけ、温まったオーブントースターの中に入れて焼く。
※水分を含ませてから高温で焼くと、パリッとした食感に仕上がります。ふっくらした食感に仕上げたいときは、アルミホイルで包んでから焼くといいでしょう。

一度解凍したものを再冷凍すると、食感や風味も損なわれてしまいます。解凍したものはその日のうちに消費するようにしましょう。

フランスパンを上手に保存しよう!

フランスパンの種類や特徴、適切な保存方法についてご紹介しました。

同じ材料で作っても形によってまた違った食感が楽しめます。硬いパンが苦手な方でも、バタールならモッチリ食感で食べやすいのでおススメですよ。フランスパンを購入する際は、食感や用途を考慮したうえで種類を選んでみてください。

出来るだけ風味を落とさないために、食べきれない場合はすぐに冷凍するようにしてくださいね!

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