食材には体を冷やす食べ物と暖める食べ物があることをご存知ですか。温かい飲み物を飲んでいても体を冷やす作用を持つ食材を使っていると、かえって体を冷やしてしまうことがあります。

実際、東洋医学では体を冷やす食べ物を「陰」、暖める食べ物を「陽」と区別されています。しかし、体を暖める食べ物なのか冷やす食べ物をどう見分ければいいのでしょうか。

実は、見極めるポイントがちゃんとあります。今回は「陰」と「陽」の食材を見分けるポイントをご紹介します。“必ず当てはまる”というわけではありませんが、体を温めるものと冷やすものを見分けることで、冷え性の対策にも役立つはずです!

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体を暖める・冷やす食べ物の見分け方

育成環境で見極める

寒い国で育つ食物は体に熱を吸収して蓄える必要があるため、体を温める食物が育つとされています。反対に南国で育つ食物は体にこもった熱を下げるため、体を冷やす作用があるとされています。

発酵しているかどうか

発酵食品には代謝を促す酵素が入っているため、体を温める作用が期待できます。味噌や納豆、ヨーグルトなどは日頃から意識的に摂取するといいですね。そのほかにもチーズや醤油、漬物などもおすすめです。

また、菌を発酵させて作る日本酒や紹興酒なども体を温める作用があるとされています。

色・形・味・成分でも見分けられる

オレンジや黄色など、主に暖色系の野菜や果物は体を温め、白や紫、緑色のものは体を冷やします。ただし、暖色系ではありますがトマトのように体を冷やす効果を持つものもありますので、注意してください。

トマトが体を冷やす作用については『トマトは食べ過ぎると身体が冷える!?食べ過ぎによる影響や賢い食べ方を解説!』でも詳しく説明しています。

色での区別に加え、形のポイントも押さえておくとより見分けやすくなりますよ。形が大きくて細長いものは体を冷やし、小さくて丸いものは体を温める効果が期待できます。

成分で見分けるポイントは一見わかりづらそうに思えますが、意外と簡単です。

例えば、きゅうりは瑞々しいですが、じゃがいもにはそこまで水分がありませんよね。実はこの2つの野菜は先ほどご説明した「色」と「形」で見分けるポイントも共通しています。きゅうりは緑色で細長く、じゃがいもは小さくて丸いうえに暖色です。

また、水分の多いものやカリウムを含むものは体を冷やし、水分が少ないものやナトリウムを含むものは体を温める作用があることがわかっています。

あの食材は体を冷やす?それとも温める?


ここでは一般的によく食される食べ物が体を温めるものなのか、それとも冷やすものなのかを一覧でご紹介します!

体を温める食べ物 体を冷やす食べ物
かぼちゃ キャベツ
にんじん レタス
玉ねぎ きゅうり
れんこん ほうれん草
ごぼう なす
玄米 小松菜
納豆 たけのこ
キムチ スイカ
自然薯 アサリ

参照:ココカラクラブ

朝食は体温のリズムを整える


冷え性対策のひとつとして、実は朝食もとても大事なんです。

日常生活での体温は夜間につれて低くなっていきます。そこからさらに下がり早朝時が最も低く、起床や朝食後に一気に上昇します。そこから夕方までゆるやかに上昇し、また夜間にかけてゆっくりと下降していきます。

睡眠中は代謝も低下しているため、1日の活動に向けて代謝を向上させ、体温を上昇させるという意味からも朝食はとても重要。できれば、毎日規則的に温かく消化のいい飲食物を摂取するのが望ましいです。そういった意味でもご飯と味噌汁の組み合わせは理想的といえるでしょう。

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