万人に親しまれる「チャーハン」は、その在り方も千差万別。王道の五目チャーハンから始まり、変わり種のカレーチャーハンなど、アレンジはまさに無限大です。
今回ご紹介するのは、九州地方の名物である高菜漬を使った「高菜チャーハン」です。適度な塩気に高菜の爽やかな風味は、疲れているときの食欲増進やさっぱりとした食事を摂りたいときなどに最適。手軽にパパッと作れちゃうのも魅力です!
高菜チャーハン
材料(1人前)
・ご飯:1人分
・卵:1個
・長ねぎ:10g
・にんじん:5g
・かまぼこ(なると):10g
・塩:ひとつまみ
・中華風調味料:小さじ1/2
※具材の量はお好みで適宜調整してください。
下準備
卵はあらかじめ溶いて溶き卵をつくっておきます。長ネギ、にんじんはみじん切りに。高菜は、大きい場合は食べやすいサイズにカットし、かまぼこは5mm角程度にカットします。具材の切り方や内容は、お好みでアレンジしてください。
高菜チャーハンの作り方
1.フライパンをよく熱したら、大さじ2程度のサラダ油(分量外)をひいてすぐに溶き卵を投入します。
2.溶き卵を入れてすぐにご飯を入れ、卵と油でご飯をコーティングするよう全体をよく混ぜます。
3.全体が馴染んだら、にんじんとかまぼこを入れます。
4.長ねぎと高菜を加えます。長ネギは炒め過ぎると食感と香りが失われるので注意。
5.長ねぎを全体に混ぜるくらい程度にザッと炒めたら、最後にしょうゆを鍋肌に回しかけ、香りづけ程度に混ぜたら完成!お好みで紅生姜などをトッピングしてください。
意外!高菜には豊富に栄養素が含まれている
野沢菜、広島菜とともに日本三大漬け菜に数えられている「高菜」。
高菜はアブラナ科の植物で、カラシナの変種といわれています。九州地方では栽培も盛んですが、九州以東、特に東北や北海道などではあまりなじみがないかもしれませんね。
小松菜などに似た植物なので、炒め物食材としても使える高菜ですが、やはり高菜といえばお漬物。古くは江戸時代から食されていた、歴史のある料理なんですよ。
また、栄養価の高い緑黄色野菜といわれており、ビタミンCやビタミンB群、βカロテンやカリウム、葉酸などといった栄養素をバランスよく含んでいます。アンチエイジングなどの美容効果や、免疫力アップに期待できそうですね。さらに、高血圧予防にいいとされるカリウムも豊富に含まれています。
高菜にはからしと同じ成分が入っている⁉
高菜には「イソチオシアネート」という成分が含まれています。これは高菜のピリッとした辛みを作るもので、実はからしのピリッを感じさせる成分と同じもの。
アブラナ科の植物にはイソチオシアネートが含まれているものが多く、これには強力な抗菌作用と抗がん作用があるといわれています。
実は高菜は発酵食品⁉
漬け物の中には、乳酸菌の力を借りて味をよくしたり保存性を高めたりするものがありますが、高菜もそういった発酵食品のひとつ。
乳酸菌発酵を促すことで味や保存性がよくなるだけでなく、栄養価が高まるメリットがあります。特に乳酸菌には美肌効果や整腸効果などがあるといわれており、デトックスにもいいのだとか。女性にとっては無視できない存在です。
おいしくて高い栄養価がある高菜を使った「高菜チャーハン」。特に夏など暑いシーズンは、夏バテ予防も兼ね高菜チャーハンでおいしくさっぱりと健康的な食事を摂りたいですね。
栄養たっぷりの高菜チャーハンは、育ちざかりのお子さんにもオススメです。ぜひお試しください!