シャキシャキ食感が美味しいもやし。1年を通して値段も安く、家計にも嬉しい食材です。そんなもやしですが、傷みやすく日持ちしないのが難点ですよね…。

新鮮で美味しいもやしを選び、適切な保存方法を行うことで、足の早いもやしを長持ちさせることができます。栄養価も高く、家計の味方でもあるもやしを、賢く保存するための方法をご紹介します。

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もやしには腸を調える作用がある


もやしは栄養が少ないと思われがちな野菜ですが、実は葉酸が高く、健康・美容に嬉しい効果が期待できます。もやしに含まれる代表的な栄養素としては、カリウム、カルシウム、葉酸、食物繊維があります。

カリウムは身体の余分な水分の排泄を促し、むくみの解消に役立ちます。カルシウムは日本人に不足しがちなミネラルであり、骨や歯を丈夫にする他、筋肉を動かすためにも必要不可欠なミネラルです。

きのこなどビタミンDを豊富に含む食材と一緒に摂取することで、カルシウムを効率よく吸収することができます。

葉酸はビタミンB群のひとつで、貧血予防に役立つ栄養素です。また胎児の神経系発達に大きく関与している栄養素で、妊娠を望む女性や妊娠中・授乳中の女性にとっても非常に重要です。

食物繊維は腸の調子を整え、便秘解消に効果があります。また腸の調子が整うことで、美肌効果も期待できます。さらに、食物繊維は血中脂質や血糖値の急上昇を抑えてくれる効果もあります。

もやしの種類によっても栄養価は異なりますが、特に「大豆もやし」は豊富に栄養素を含んでいます。もやしを選ぶ時は、値段や量だけでなく種類を気にしてみるのもよいかもしれません。

もやし選び方


まずは、新鮮で美味しいもやしの選び方についてです。比較的傷みやすい食材であるもやしですが、新鮮なものを選ぶことで長く保存することができます。新鮮なもやしを選ぶときのポイントについて、それぞれみていきましょう。

新鮮で美味しいもやしは、次のような特徴があります。

・茎が太く、短めである
・ハリ・つやがある

新鮮なもやしは、1本1本がしっかりとしてハリがあり、表面につやがあります。時間が経つと、もやしのハリは失われ、袋内には水滴が溜まっていきます。スーパーなどでもやしを選ぶときは、袋の中に汗をかいているもやしは避けたほうがよいでしょう。ハリがあるもやしかどうかは、もやしの見た目と触ったときの硬さで判断できます。

また、もやしは細長いものよりも、短めで太いほうが歯ざわりがよく美味しいといわれています。もやしの種類によっても平均的な長さや太さは異なりますが、比較的茎が太く短めのもやしを選ぶことがポイントです。

新鮮なもやしは、全体的に白く透明感があります。時間が経ったもやしは、黄色~茶色っぽく変色している可能性があります。新鮮なもやしを見極めるときには、もやしの形とともに色もしっかりと確認するとよいでしょう。

ひげ根を上手に方法

もやしはひげ根を取り除くことで口当たりがよくなります。見た目もグッとよくなるので、料理の見栄えにこだわりたい時はひげ根を取り除くといいでしょう。ひげ根を取り除く手順をご紹介します。

手順

1.水の入ったボウルにもやしを入れます。
2.ひげの付け根部分を爪を立てて折ります。
3.すべてのひげ根を取り除いたら水気を切って完成です。

もやしを冷蔵保存する方法


新鮮なもやしを購入したら、適切な方法で保存して、美味しさを長持ちさせましょう。まずは、もやしを冷蔵保存する方法について詳しくみていきましょう。

袋のまま保存する場合

もやしのパッケージには、消費期限が記載されていることが多いと思います。通常もやしの消費期限は2~3日程度となっており、その期限内に食べきる予定であれば、袋のまま保存してください。

このときポイントとなるのは、「チルド室」に入れることです。もやしはスーパーなどでも冷蔵の陳列棚に置かれている通り、デリケートで温度管理が非常に重要となります。

冷蔵庫の野菜室の温度が3~8℃であるのに対し、チルド室の温度は0~2℃と低くなっています。そのため、もやしの品質の低下をゆるやかに抑えてくれるのです。

爪楊枝で袋に穴を開けておくとなおよし!

もやしは袋詰めされてあとも呼吸を続けています。そのため冷蔵庫に入れる前に爪楊枝(つまようじ)などで1〜2か所ほど穴を開けておくと傷みにくくなりますよ!

水に浸しておけば最長1週間


もやしを消費期限内に食べきることができない場合は、袋から出して水に浸して保存しましょう。

フタ付の密閉容器などにもやしを入れ、もやし全体が浸る量の水を注ぎます。しっかりと容器のフタをして、冷蔵室で保存してください。

この方法で保存することで、3日~1週間ほど保存するできます。容器の水は必ず1~2日に一度取り替えましょう。

加熱してから保存する場合

開封したもやしは傷みやすくなりますが、加熱しておくと1~2日ほどは冷蔵保存しておくことができます。加熱処理は熱湯に数秒くぐらせたり、電子レンジでの加熱でもOKです。加熱したもやしの水気を切り、密閉容器などに入れて冷蔵保存してください。

冷凍保存する場合


次に、もやしを冷凍保存する方法についてです。冷蔵保存であれば長くて1週間ほど日持ちしますが、冷凍保存をすることで約1ヶ月ほど保存しておくことができます。

袋のまま保存する場合

もやしが未開封であれば、袋のまま冷凍保存することができます。袋の中のもやしを平らにならし、冷凍庫に入れておきましょう。

袋から出して保存する場合

開封済みのもやしを冷凍保存したい場合は、もやしを水で洗ってしっかりと水気を拭き取り、ジッパー付きの保存袋などに入れて冷凍保存します。未開封の場合と同様に、保存袋の中のもやしはなるべく平らにならしておきましょう。

加熱してから保存する場合

冷蔵保存する場合と同様に、加熱してから冷凍保存する方法もあります。生のままで冷凍保存するよりも変色しにくく、美味しさを保ちやすいといわれています。

まずはもやしをさっと加熱し、冷水にとって粗熱を取ります。水から上げたら、水気をしっかりと拭き取りましょう。加熱したもやしを使いやすい分量に分け、ジッパー付きの保存袋などに入れて冷凍保存してください。

解凍方法

冷凍もやしは、解凍せずに凍ったまま調理ができます。冷凍庫から出したもやしを、そのまま汁物や炒め物に入れるだけでOKです。

一度冷凍したもやしは、シャキシャキとした食感が損なわれてしまいます。そのため、サラダやナムルよりも、スープなど加熱する料理に使うのがおすすめです。

調味料に漬けて保存する


先ほど、もやしを軽く加熱して冷蔵保存する方法をご紹介しましたが、加熱したもやしを調味料につけておくとさらに長く保存しておくことができます。

サッと下茹でしたもやしを好みの調味料と合わせ、ナムルやキムチ、醤油漬けなどにして保存してください。こうすることで、1週間ほど日持ちさせることができます。手軽な副菜レシピとしても楽しめるため、常備菜としてもおすすめです。

もやしは腐るとどうなる?


もやしは傷みやすい食材ですが、腐ると次のような変化が起こります。

・茶色に変色する
・茶色や白っぽく濁った汁が出る
・ツンと酸味のあるニオイがする
・ぬめりがある
・ドロドロに溶ける

やや茶色く変色しているだけであれば、鮮度が落ちているだけでまだ食べられる可能性もあります。

しかし、もやしから濁った水分が出ている場合や通常とは違うニオイを感じた場合は、腐っている可能性が高いといえます。さらに、ぬめりがあったり溶けている場合は完全に腐敗が進んでいるため、食べずに廃棄してください。

もやしはもともと独特のニオイがあり、腐ったときのニオイと区別が難しい場合もあるかもしれません。そんな時は、もやしの見た目に大きな変化がないことを確認し、流水でよく洗ってニオイが落ちれば食べられる状態である可能性があります。ただしその場合にも、もやしをよく加熱して食べるほうが安心でしょう。

「捨てるのがもったいないから」と、腐っているかもしれないもやしを無理して食べると、お腹を壊したり食中毒になる危険性があります。腐らないように保存して早めに食べきることが理想ですが、もやしが腐っているかもしれないと感じたら、無理せず廃棄することも大切です。

適切に保存してももやしを美味しく調理しよう!

安価でお財布にも優しいもやしは一人暮らしや主婦の方の強い味方。使い方に合わせて適切に保存することで日々の食生活をさらに豊かにしてくれるはずです。ご紹介した保存方法でもやしを賢く保存してみてくださいね!

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