お正月に食べるおせち料理の中によく入っている黒豆煮。作り置きしてお弁当に入れたりおかずの一品にすることもありますね。

そんな黒豆の適切な保存方法を皆さんはご存知でしょうか?今回は調理前の乾燥黒豆から味付けを終えた黒豆煮まで、それぞれの正しい保存方法についてご紹介していきたいと思います。

黒豆煮を使ったおススメのリメイクレシピについても触れるので、ぜひ参考にしてみてくださいね!

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乾燥黒豆は冷蔵保存方法


乾燥黒豆を保存したい場合、最も傷みにくくおススメの保存方法は「冷蔵保存」です。

この方法で保存する時は、密封出来るタッパーなどのフタ付き容器か通気性の高い紙製の袋に入れて保存してください。ビニール袋に入れてしまうと湿気による影響を受けやすく傷みやすくなってしまうので注意するようにしましょう。

また、10℃以下の環境であれば「常温保存」が効きます。日本の四季の中で10℃以下になるのは冬くらいですが、その季節の間に使い切るなら常温保存もOKだと言えますね。

半年くらいまでなら購入時の風味をあまり落とすことなく召し上がって頂けるので、出来るだけ美味しく食べたいという方は早めに使い切るようにしましょう。

保存期間

乾燥黒豆は冷蔵保存でも常温保存でも半年~最大で1年くらい日持ちします。時間が経つほど風味、味わい共に劣化していくので早いうちに使い切るよう心がけてください。長期間保存出来るからと買いすぎないように気をつけましょう。

水で戻した黒豆の保存方法

黒豆煮を作るために乾燥黒豆を水で戻したはいいものの、すぐに使わなかったり戻した量が多すぎて使い切れないことってありますよね。そんな時に活用できる保存方法をお教えしたいと思います。

下処理として戻しておいて翌日以降に料理に使用する場合は、「冷蔵保存」するようにしましょう。具体的な手順としては、水で戻して濡れている状態の黒豆の水分をよく拭いてからチャックのついたジップロックやフタ付きタッパーなどに入れ、それを冷蔵庫に入れて保存します。

戻す量を間違えてしまった時には短期間で使い切るのが難しい方もいらっしゃると思います。そんな時は水で戻してある状態の黒豆をそのまま一度茹で、柔らかい状態にしてから「冷凍保存」するといいでしょう。

粗熱が取れた後に冷蔵保存する時と同じ手順を踏んでから冷凍庫に入れて保存するようにしてください。味付けについては解凍してから行うようにしましょう。

保存期間

水で戻した黒豆の保存期間は冷蔵で2~3日程度、冷凍で1か月程度です。冷凍する際は下処理として茹でるひと手間が加わってしまいますが、これをするだけで日持ち期間がグンと延びるなら良いですよね。それに冷凍しておけば幾度かに分けて使用することも可能になります。

黒豆煮の保存方法


すでに調理して味付けまで終えた「黒豆煮」についても保存することが出来るのでしょうか。

実は濃いめに味付けをしている黒豆煮に関しては常温・冷蔵・冷凍のいずれの方法でも保存することが可能なんです。それぞれの保存方法について触れていくので、黒豆煮の正しい保存方法をご存知ない方はぜひ参考にしてみてください!

常温保存

常温保存が出来るのは気温10℃以下の環境においてのみです。そのため国内にお住まいの方であれば冬限定の保存方法だと言えるでしょう。

保存容器については煮る時に使用した鍋に入れっぱなしでも構いませんし、衛生面が気になる方であれば密封出来るタッパーなどで保存するのも一つの手かと思います。

火入れをすればさらに長持ち

保存してから2〜3日に一度ほどのペースで火入れを行うことで、細菌が増えるのを防ぐことが出来ます。

火入れの仕方としては、黒豆煮を鍋に入れて加熱し沸騰してから1分ほど経ったところで火を止めるようにしてください。

煮立たせてしまうと風味が損なわれやすくなってしまうのでお気を付けください。この作業をするだけで、何もせず常温保存する時と比べて日持ち期間を約2倍に延ばすことが出来るんですよ。

保存期間

黒豆煮の常温下での日持ち期間は最大で1週間ほどです。夏場にはもう少し早く傷んでしまう可能性があるので、食べる時に豆から異臭がしないことと糸を引いていないことを必ずチェックするようにしましょう。

定期的な火入れを行った黒豆煮の日持ち期間は2週間ほどです。こちらも食べる前に状態の確認を怠らないようにしてくださいね。

冷蔵保存

冷蔵保存するメリットは、常温保存よりも豆が傷んでしまうリスクを軽減出来ることです。

調理し終えた黒豆煮を粗熱が取れた状態で、密封可能な容器に煮汁と一緒に移し、冷蔵保存してください。煮汁とともに保存しておくことで豆にシワが付くのを予防出来ます。

保存期間

冷蔵保存も常温保存と同じく日持ち期間は1週間程度です。しかし、常温よりも傷んでしまう可能性が低くなるので用途によって使い分けるといいでしょう。

もう少し持たせたいならば、味付けをする際に砂糖の量を気持ち多めにすることで2週間ほど長持ちします。

汁気なしで冷凍保存


冷蔵保存の場合は煮汁を残しておくことがポイントでしたが、冷凍する時には逆に水気を出来る限り切っておくのが長持ちさせる秘訣です。

しっかり豆の水気を取ったら、チャック付きのフリーザーバッグに移して冷凍します。その際に空気を入れないよう注意しながらフリーザーバッグのチャックを締めるようにしましょう。

保存期間

煮汁を入れない場合の冷凍保存なら黒豆煮を最も長く保存することが可能です。およそ1か月もの間美味しく食べることができます。

汁気ありで冷凍保存

こちらは煮汁も一緒に冷凍する方法です。

保存したい黒豆煮の量に合ったサイズのタッパーの中に、煮豆とそれがひたひたに浸かるくらいの煮汁を入れます。その上からラップで覆い、タッパーのフタを閉め、そのまま冷凍庫に入れてください。

保存期間

煮汁と豆を一緒に保存した時は、およそ3週間日持ちします。汁気を取った時と比べると日持ち期間は短くなってしまいますが、解凍後も煮汁の効果でシワのないツヤツヤの黒豆煮をいただけます。

冷凍黒豆の解凍方法


冷凍保存した黒豆を食べる時は、前日の夜から冷蔵庫に移して自然解凍してください。これが最も美味しく楽しめる解凍方法になります。

冷蔵庫へ移し忘れていたり、解凍に時間をかけていられない時には電子レンジを使って解凍することも可能です。

余った煮豆の活用方法は?


冷凍した黒豆煮がなかなか消費できなかったり、味に飽きてしまった場合には他の料理にリメイクすれば同じ黒豆を使用していてもまた違った味わいを楽しめます。

特に、おススメのリメイクレシピが「ぜんざい」です。一般的にぜんざいは餡子で作りますが、黒豆で作るぜんざいもとっても美味しいんですよ。

リメイクでぜんざいを作ると事前に分かっている時は、「汁気ありで冷凍保存」でご説明した方法を活用してください。

煮汁ごと冷凍してある黒豆煮を鍋に入れて水を少し足してから火にかけます。その後完全に火が通るまで沸騰させるのですが、それまでの時間を利用してトースターでお餅を焼いておくといいでしょう。

煮汁が溶けて豆が温まったら火を止め、お皿に移します。その中に焼いておいたお餅を入れればぜんざいの完成です。

余った煮汁の活用方法

煮汁ごと冷凍した場合、豆の方を食べ切ったからと言って残った煮汁を捨ててしまうのはもったいないです。そんな時には煮汁をリメイクして「黒豆ホットラテ」を作ってみてはいかがでしょうか。

作り方はとても簡単で、コーヒーの中に200mlの牛乳と大さじ1程度の黒豆煮の煮汁を入れるだけです。牛乳を豆乳に変更しても、美味しく仕上がります。

黒豆は腐るとどうなる?

腐敗が始まった黒豆には以下のような変化が見られるようになります。

①カビが発生している
②虫食いがある
③豆が糸を引く
④変な味・酸っぱい味がする
⑤異臭がする

傷んでいる部分だけを取り除けば食べれる、なんてことはありません。食中毒になる危険もあるので、上記いずれかの変化が確認された黒豆は絶対に食べないようにしてください。

黒豆煮はリメイク可能な「煮汁ごと冷凍」が最もおススメ!

黒豆は保存する時点で水で戻してあるかということや、火を通しているかということによって適切な保存方法が異なります。

それぞれの状態において試せる保存方法のうちどれを利用するかで日持ち期間についても大きく変わってくるので、保存後の用途を考慮したうえで用途に合った保存方法を選択するといいでしょう。

なかでもシワのない綺麗な状態のままの黒豆を食べることが出来る「煮汁ごと冷凍保存」は、万が一黒豆煮の味に飽きてしまった時でも様々なリメイクレシピに応用させられるので便利ですよ。

保存してからも出来るだけ長く美味しい黒豆を味わいましょう。

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